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ブックマーク / www.nippon.com (4)

  • レゲエ界に革命を起こしたリズム「スレンテン」は日本人女性が生み出した:カシオ開発者・奥田広子さん

    80年代半ば、レゲエ音楽にデジタル革命をもたらし、“モンスター・リディム”と称される「スレンテン」。その誕生の裏側には、カシオ計算機(社:東京都渋谷区)の電子キーボードと新卒の女性開発者の存在があった。スレンテンのルーツ・奥田広子さんが、初めてベールを脱ぐ。 スレンテンのルーツはカシオトーンの音源 ジャマイカのシンガー、ウェイン・スミスの『Under Mi Sleng Teng(アンダ・ミ・スレンテン)』は、レゲエの世界に革命をもたらしたと言われる。友人のノエル・デイヴィーと2人で、カシオの電子キーボードを使って作曲したダンスホール・レゲエだ。1985年に大ヒットすると、デジタル音の心地よく、常習性のあるリズムは、またたく間に世界中に広がっていく。 レゲエでは、ドラムとベースのリズム体を「リディム」や「バージョン」、「オケ」などと呼び、これを繰り返すことで曲に鼓動を生む。同じリディムで複

    レゲエ界に革命を起こしたリズム「スレンテン」は日本人女性が生み出した:カシオ開発者・奥田広子さん
  • 台湾にできて日本にできないのはなぜか——台湾の同性婚禁止違憲判断を考える

    台湾の司法最高機関である大法官会議が、同性同士の婚姻を制限してきた現行民法の規定は憲法違反、との解釈を示した5月24日のニュースは世界を駆け巡り、日社会にも大きな反響を呼んだ。 同時に、日社会に一つのクエスチョンが広がった。 「日でできないことを、台湾がなぜ先にできたのか?」 日は世界有数の先進国で、民主や人権についてもアジアで最も進んでいるという自信を持ってきた、はずだった。しかし、それが自己過信に過ぎないと幻想を打ち砕いたのが、台湾の司法判断だったのである。 台湾が国際的に置かれた状況も同性婚の実現を後押し大法官解釈は、民法の同性婚への制限は婚姻の自由を保障する憲法22条と平等を定めた憲法第7条「中華民国の人民は男女の区別なく、宗教、種族、階級、党派の区別なく、法律上等しく平等である」に違反しているとし、2年以内に関連法律の修正を求めた。「生殖能力があること」を民法で結婚の条件

    台湾にできて日本にできないのはなぜか——台湾の同性婚禁止違憲判断を考える
  • 脳科学の最前線を行く—飛躍的に進む瞑想研究

    座禅・瞑想が心や体に良いとされるのはなぜなのか? 急速に発展する脳科学によりその秘密のベールの内側が徐々に明らかになってきた。 レオタードから延びた白い足が小気味よく空気を切り裂く。上気した女性たちの細やかな手の動き、トゥシューズの置き方に、一つ一つダメ出しが加わっていく。都内のスタジオでバレエを指導するのは村野こずえさん(仮名、27歳)だ。小柄な彼女がかつて札付きの不良少女であり、精神のバランスを失って過症に悩んでいたことなど生徒たちには想像もつかないだろう。 瞑想って拷問?転機は京都で行われた10日間の瞑想(めいそう)合宿。ブッダが悟りを開いた瞑想法を仏教とは関係なく行うもので、母親の知人の勧めで参加した。「沈黙の行」が基。スマホはもちろん、参加者同士の会話も、目を合わせることも禁止された。起床は朝4時。昼12時以降はべ物を口にできない。夜9時まで1日約10時間足を組む。最初は拷

    脳科学の最前線を行く—飛躍的に進む瞑想研究
  • 村上春樹作品のドイツ語訳に関する一考察

    村上春樹を世界的な作家にしたのは翻訳家の貢献が大きい。ドイツでは村上作品の英語版からの重訳に疑問の声も上がっている。ドイツにおける村上作品の翻訳事情に迫る。 14年1月にドイツで刊行された村上春樹氏の最新作。 日を代表する“グローバル作家”と評されている村上春樹氏が65歳の誕生日を迎える2日前の2014年1月10日、最新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のドイツ語版(Die Pilgerjahre des farblosen Herrn Tazaki)が発売された。13年10月に発売日が公表されて以来、ファンもマスコミもこの日を待ちわびていた。そして当日、全ては予想通りに進行していった。多くの書店では最も目立つ入り口付近に新刊が平積みにされ、電子書籍版も同日に発売。新聞の書評やラジオでの報道なども、318ページに及ぶ村上作品をむさぼり読もうとする読者の興奮をあおり、大きな盛り

    村上春樹作品のドイツ語訳に関する一考察
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