Daniel Takeda @daniel_takedaa 今のインターネット空間の状況を把握するために知っておきたい、「博士課程お姉さん炎上騒動」。ケンブリッジ大学英文学の博士課程を修了したということを、卒業論文を抱えて報告しているだけのこの投稿がなぜ1億回以上も閲覧され、世界中で大きな議論を巻き起こしたのだろうか。 x.com/DrAllyLouks/st… 2025-01-12 22:51:15
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著者: 河野有理 , 森本あんり 尾原宏之さんの「考える人」連載をまとめた『「反・東大」の思想史』が、新潮選書から刊行されました。刊行を記念して、東京大学の出身で、尾原さんと同じく日本思想史を専門とする河野有理・法政大学教授と、『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』(新潮選書、2015年)の著者、森本あんり・東京女子大学学長が、本書をめぐって対談しました。 (「前編 東大の学費は値上げすべきなのか?」はこちらから) 日本の知的伝統は「反・科挙」? 森本 アメリカの反知性主義には、「神の前ではみな平等である」というキリスト教的な軸があります。だから、ハーバード大学やプリンストン大学の出身者と対峙しても、一歩も引かない強さがある。もし「反・東大」が日本版の反知性主義だとするなら、何がその思想的な軸となるのでしょうか? 河野 その軸をひと言で説明するのは難しいのですが、私のような日本思想
本当の意味での反知性主義とは何なのか 『反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―(新潮選書)』森本あんり著(新潮選書)を読みました。 2015年初版の本なので少し古いのですが、かーなり面白かったです。 反知性主義って日本では非常にネガティブな意味に使われますが、アメリカでは本来は非常に前向きな意味を持ち、実際に「平等社会」の実現を目指して社会改革を成し遂げてきたという歴史があります。アメリカ社会の根本にある思考が分かる大変素晴らしい本です。 1. 本来は前向きな意味を含む反知性主義 この本はタイトル通り「反知性主義」について述べているものです。反知性主義って、日本ではちゃんとした知識を学ばずにデマゴーグに扇動される人たちとか、知識人や権威を(屁理屈をこねて)「論破」して喜んでる人たちみたいな意味が多いです。 どっちかというと知識人やメディアの側が、知やアカデミズムが軽視されてるあまり好
anond:20200810202320 反知性主義は反-知性主義であって、反知性-主義ではありません。 知性主義、すなわち理性や熟考を重視する知的権威に対して、反-知性主義は素朴な感情や直感に基づき象牙の塔から離れた別の”知性”に意味を見出す主義です。 この説明の通り反知性主義には本来は悪い意味だけではなく、ホフスタッターは知的権威側の立場から、反知性主義に一定の価値を認めています。 わざわざ覚えたての専門用語を意味も調べずに使って自分の反知性を晒さなくても、バカとかアホとかマヌケとか、紛れがなくて簡潔な良い言葉がいっぱいあるのだからそれを使えば良いのです。 【追記】 元来の反知性主義の意味および内田樹の『日本の反知性主義』などで"反知性主義"という言葉が元と正反対の意味として使われているという種々の批判を理解した上で、"ジャパニーズ反知性主義"として表現したとのことなので、前半の文章は
著者: 河野有理 , 森本あんり 尾原宏之さんの「考える人」連載をまとめた『「反・東大」の思想史』が、新潮選書から刊行されました。刊行を記念して、東京大学の出身で、尾原さんと同じく日本思想史を専門とする河野有理・法政大学教授と、『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』(新潮選書、2015年)の著者、森本あんり・東京女子大学学長が、本書をめぐって対談しました。 日本における「反知性主義」? 河野 尾原宏之さんの『「反・東大」の思想史』(以下、『反・東大』と表記)を読んで、この本をめぐって対談をするなら、ぜひ『反知性主義』の著者である森本あんりさんにお願いしたいと思いました。というのも、まさにこれは日本版の『反知性主義』として読めますし、またそのように読むべきだと思ったからです。 森本 ありがとうございます。アメリカにおける反知性主義(anti-intellectualism)とは、名門
菅政権による学術会議会員任命拒否は、強権による思想弾圧につながるのではないか。この問題に政権の「反知性主義的支配」を透視する政治学の俊英が、軍国主義下の思想弾圧の嚆矢であった滝川事件を振り返りながら、全体主義的な統治に抵抗する道を探る――。 「考えるな!支配に身をまかせよ!」という権力 いま、学者たちに「滝川事件」の時のような「必死の抵抗」はあるか? 「ポイント・オブ・ノー・リターン」という概念がある。私たちが自分たちの国をかつて亡(ほろ)ぼしたとき、一体どこに「ノー・リターン」の時点があったのか、多くの議論が積み重ねられてきた。軍国主義化に抵抗する世論の駆逐・平定という角度から見たとき、1933年の滝川事件(京大事件とも呼ばれる)は、そう見なされるにふさわしい事件であった。 同事件は、京都帝国大学法学部教授で刑法学者の瀧川幸辰(たきかわゆきとき)の著書『刑法読本』をマルクス主義的であり危
データを無視する「愚行」 菅義偉政権が日本の生産性を引き上げるために「中小企業再編論」を掲げています。中小企業がデジタル投資をしやすい環境をつくると同時に、事業継続が難しい中小企業に対して業態転換を支援するという政策であれば、私も大いに賛同したいところです。 しかしながら、最低賃金の大幅な引き上げで中小企業の淘汰・廃業を進め、生産性を引き上げようとするのは、データや因果関係を無視した愚かな行為に見えてしまいます。データをまともに検証することなく、因果関係と相関関係を取り違えて思い込みで進めているのでしょう。 実際、中小企業庁の近年のデータが示すのは、廃業する企業の中で前年度の純利益が黒字だった企業の割合が高いということです。 その割合は、実に60%を超えています。ゾンビ企業より優良企業のほうが廃業している現実を踏まえると、廃業数が増えることで生産性は低下しているというわけです。
反知性主義の極みをさらけ出す五輪聖火リレー 「主権者のいない国」の空虚はもうこれ以上隠せない 白井聡 京都精華大学人文学部准教授 3月25日、東京五輪の聖火リレーが福島県から始まった。 SNSを通じて流れてきたリレーの模様を伝える映像は、なかなかに驚くべきものだった。スポンサーロゴがデカデカと書かれた改造大型トラックが何台もゆっくりと走ってくる。 先頭を走るのはコカ・コーラの車両だ。ステージのような形状をした荷台にDJと思しき男が立ち、何事かを叫んでいる。「密を避けながら、密を避けながら! 共に最高の思い出をつくっていきましょう!」と叫んでいるように聞こえた。同時に、大音量の音楽がかかっており、キャンペーンガール(?)のようなスポンサー・ユニフォーム姿の若い女性たちが笑顔を振りまきながら手を振りつつ練り歩いている様子も見えた。視覚的にも聴覚的にもその騒々しさは度を越している。 「楽しめよ!
英調査会社によると、引用回数で上位1%の論文執筆者の数で、中国科学院が米バーバード大学を初めて上回りトップに立った。いわば「世界の頭脳」が中国になったわけだ。 だが、足下では習近平国家主席の「反知性主義」の下で、脱英語化や教育産業に対する統制が強まっており、中国が世界の頭脳であり続けることは難しそうだ。 これまで中国は英語教育を重視するなど海外からの知識の吸収に力を注いできたが、逆回転しつつある。「低脳」ほど出世し良い生活ができるという、中国の小説「聊斎志異(りょうさいしい)」の物語・羅刹海市に出てくる「あべこべの国」に成り下がりつつある。(JBpress) (福島香織:ジャーナリスト) 最近の英調査会社クラリベイトの調査によると、引用回数で上位1%の論文を過去10年間に複数執筆した研究者の数で、中国科学院が初めて米ハーバード大学を抜いてトップに立ったそうだ。つまり、世界で最高の頭脳が集ま
「未来はわれらのものだ」と言いながら死んでいったサン=シモン、「未来を構築しなければならない」と言いながら自殺していったマーク・フィッシャー、そして「未来はここで終わる」と言ったリー・エーデルマン――。ルイス・キャロルは暗室の中で少女たちの写真を現像し、カール・マルクスは大英図書館で来るべき革命のための書を執筆する。これは、未来と子どもたち、近代と脱近代、革命と反動、19世紀と20世紀、ユートピアとディストピア、メランコリーとノスタルジー、テクノロジーとオカルティズム、そして失われた未来に捧げるエッセイである。 第九回反知性主義の起源を求めて――大覚醒、食物中毒、集団幻想 どうしてカウンターカルチャーは他ならぬアメリカにおいて独自の発展を遂げたのか。また、どうしてカウンターカルチャーは他ならぬアメリカにおいて霊的資本主義という特異な形式へと変容していったのか。反脱魔術化から再魔術化へのメタ
「日本の反知性主義」というタイトルはリチャード・ホーフスタッターの名著『アメリカの反知性主義』から借りた。この書物の中で、ホーフスタッターは、アメリカ社会は建国のときから現在に至るまで、知性に対する憎悪という、語られることの少ない情念を伏流させてきており、それは間歇的に噴出してそのたびに社会に深い対立と暴力を生み出してきたという大胆な知見を語った。急いで付言しなければならないが、ホーフスタッターはこれを単純な「知識人対大衆」の二元論として語ったわけではない。経験が教えてくれるのは、知識人自身がしばしば最悪の反知性主義者としてふるまうという事実である。ホーフスタッターはこう書いている。 「反知性主義は、思想に対して無条件の敵意をいだく人々によって創作されたものではない。まったく逆である。教育ある者にとって、もっとも有効な敵は中途半端な教育を受けた者であるのと同様に、指折りの反知性主義者は通常
日本学術会議の会員候補として学術会議から推薦された105人のうち6人が、菅義偉首相に拒否されて任命されていなかったことが明らかになり、各界から批判や疑問の声が強く上がっている。学問の自由を毀損(きそん)する暴挙であることは間違いないが、加藤勝信官房長官は「直ちに学問の自由の侵害にはつながらない」と語った。「直ちに」侵害しなければいいのか。 国立アカデミーの会員の任命を最高権力者が拒否するなど、国際的にも恥ずかしい行為だ。学術会議の存在意義から考えても前例のない愚挙であることは明白だが、安倍晋三政権からさまざまな愚策や隠蔽(いんぺい)の習慣のみならず、反知性主義をも継承した菅首相は、官房長官時代からの木で鼻をくくったような態度だ。
政治のアウトサイダーとしてワシントンへ乗り込んだドナルド・トランプ氏は、反知性主義の格好の体現者だった[勝利宣言するトランプ次期米大統領(中央)=2024年11月6日、アメリカ・フロリダ州ウエストパームビーチ](C)AFP=時事 アメリカ大統領選の結果を、皆さんはどのように受け止められただろうか。準備不足のまま担ぎ出されてしまった感のあるハリス氏だが、民主党陣営にはそれ以前からいくつかの大きな弱点があったように思われる。インフレによる物価高という身近な問題も、現政権への逆風になっただろう。だが、そういう当面の生活苦よりもう少し深い根本的なところで、民主党は人々の信頼を失いつつあったのではないか。その根っこにあるものに、拙著『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』『不寛容論:アメリカが生んだ「共存」の哲学』(いずれも新潮選書)で書いたことを通して近づいてみたい。 *** 『反知性主義』
日本では「学問や知性を否定する姿勢」と誤用されることも多いですが、本来の意味は上記のものなのです。 反知性主義は誤用されていることも多いため、正しい意味を知っておかないと、世の中で起こっている出来事について、間違った認識を持つことにもなりかねません。 そこでこの記事では、 反知性主義の正しい意味 反知性主義が生まれた時代背景 反知性主義の現代社会への影響 反知性主義を学ぶための書籍リスト を紹介します。 あなたが知りたいところから読んで、しっかり教養を身につけてください。 このサイトは人文社会科学系学問をより多くの人が学び、楽しみ、支えるようになることを目指して運営している学術メディアです。 ぜひブックマーク&フォローしてこれからもご覧ください。→Twitterのフォローはこちら 1章:反知性主義とは何か? それでは、まずは反知性主義の正しい意味と、反知性主義について学ぶ意義について解説し
反知性主義論の系譜 「反知性主義」という言葉が近年にわかに注目を浴びるようになり、今年の流行語大賞の候補になるかもしれないという。この言葉をテーマに本や雑誌の特集が組まれ、わたしも何度かその執筆に加わった。ただ、それらの特集は、「反知性主義に陥らないために」などと銘打たれており、この言葉が人々にどのような意味で受け止められているかをよく示しているものの、それがわたしの理解とは大きく異なっており、執筆に躊躇を覚えることもあった。その執筆依頼の趣意書に拙著が引用されたりしていれば、なおさら居心地が悪い。 『反知性主義』森本あんり著 (新潮社) すでに何度かインタヴューや対談で語ったことだが、わたしの『反知性主義』(新潮社刊)は、こうした近年の「反知性主義」論ブームとはひとまず無関係に書かれたものである。同書で説明したように、「反知性主義」という言葉には特定の名付け親がある。 1950年代のマッ
イェール大学のジェイソン・スタンリー教授(哲学)の「ファシズムはどこからやってくるか」という本がおもしろかったので、ご紹介させていただきます。 スタンリー氏は、ナチスの迫害から辛くも逃れて逃げてきたユダヤ系移民の子としてアメリカで生まれました。それだけにファシズムや人種差別への警戒感を強く持っています。 スタンリー氏によれば、トランプ大統領の選挙戦キャッチコピーの「アメリカ・ファースト」は、1920~30年代に移民排斥を訴えるリンドバーグなどの「親ファシズム感情」を表す標語として使われ始めたそうです。 トランプ大統領はメキシコ系やイスラム教徒の移民への排斥感情を隠しませんが、100年前の移民排斥運動と同じ状況の再現です。このような動きはアメリカだけではありません。ロシア、ハンガリー、ポーランド、インド、トルコ等で、独裁的指導者が民族国家を念頭に超国家主義的な動きを示し、スタンリー氏はそれを
(篠原 信:農業研究者) トランプ大統領は、「バイデン氏が大統領になったら(大統領は)科学者たちの言うことを聞くぞ」と発言し、支持者の喝采を浴びたようだ。 (参考)https://twitter.com/JoeBiden/status/1318357515680116737 アメリカだけではない。日本でも、科学技術や学問に対する疑問、懐疑や非難の声が強まり、研究者たちが不安の声を上げている。反知性主義がこれほど強まって、果たして世界はどうなってしまうのだろうか、と。 理不尽に見える動きにも、何らかの理由があるはず。アメリカや日本で、研究者や科学技術への疑問や批判が一般国民からも少なからず出てくる背景には、実は人工知能関連の言説があるのではないだろうか。 メディアが過熱 「シンギュラリティ」 人工知能を扱う記事は、日々配信されている。特に記事中で「シンギュラリティ」という言葉によく出くわす。
次期副大統領がほぼ決定的となったカマラ・ハリス上院議員(11月7日デラウエア州で、写真:AP/アフロ) 1 ジョー・バイデン氏が米国大統領第46代大統領に就任すること。 2 民主党は8年間の政権継続を見越していること。 そして、 3 次回2024年、82歳のジョー・バイデンは再出馬しない可能性が高いこと。 などは、鉄板で予言することができるでしょう。これはつまり 4 2024年の大統領選挙は、カマラ・ハリス副大統領が政策の継続を前提に出馬し、アメリカ合衆国史上初の 「女性大統領」 かつ「有色人種の女性」として、米国の歴史を大きく塗り替える動きに、すべての流れが転じ始めていること。 このポイントに絞って、本稿をお送りしたいと思います。 大差をつけられたドナルド・レームダック 本稿を執筆の時点で、米国大統領選挙の結果は バイデン氏290に対しトランプ氏213 という結果になっています。トランプ
菅義偉政権が日本の生産性を引き上げるために「中小企業再編論」を掲げています。中小企業がデジタル投資をしやすい環境をつくると同時に、事業継続が難しい中小企業に対して業態転換を支援するという政策であれば、私も大いに賛同したいところです。 【写真】大人気「ユニクロのマスク」を超える「凄いマスク」があった…! しかしながら、最低賃金の大幅な引き上げで中小企業の淘汰・廃業を進め、生産性を引き上げようとするのは、データや因果関係を無視した愚かな行為に見えてしまいます。データをまともに検証することなく、因果関係と相関関係を取り違えて思い込みで進めているのでしょう。 実際、中小企業庁の近年のデータが示すのは、廃業する企業の中で前年度の純利益が黒字だった企業の割合が高いということです。 その割合は、実に60%を超えています。ゾンビ企業より優良企業のほうが廃業している現実を踏まえると、廃業数が増えることで生産
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