並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

121 - 160 件 / 1502件

新着順 人気順

ナショナリズムの検索結果121 - 160 件 / 1502件

  • なぜロシアは‘デスノート’や‘異世界アニメ’を禁止するか――強権支配が恐れるもの(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    ハリウッド版「デスノート」プレミア試写会入り口のカーペット(2017.8.17)(写真:Shutterstock/アフロ) ロシアは日本アニメを最も規制している国の一つで、とりわけ異形の者や異世界を扱う作品が規制されやすい。その最大の理由は、「目に見えない世界」に多くの人が惹きつけられることが、プーチン政権にとって大きな脅威になるからとみられる。これまでの歴史を振り返ると、「目に見えない世界」を認めない強権的な権力者は、やがて行き詰まりやすい。 ウクライナ侵攻で世界の注目を集めたロシアは、この数年、日本アニメを最も規制している国の一つでもある。とりわけ異形の者や異世界を扱う作品ほど禁じられやすいが、これは強権的なプーチン政権にとって大きな脅威となりかねないからとみられる。 「デスノート」規制の背景 日本の漫画やアニメは世界中に普及しており、ロシアもその例外ではない。昨年11月、コロナ下でも

      なぜロシアは‘デスノート’や‘異世界アニメ’を禁止するか――強権支配が恐れるもの(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース
    • ジョセフ・ヒース「アイデンティティ・ポリティクスはナショナリズムに似ている」(2023年11月26日)

      西洋社会での外集団嫌悪(exophobia)の高まりが、社会正義という大義を促進するために採用してきたアプローチの戦略的失敗をもたらす可能性を、進歩派はもっと懸念すべきである。 年をとるにつれ、周りの人が覚えていないことを思い出せる機会が増えていく。私がアイデンティティ・ポリティクスを巡る昨今の議論を真面目に受け取る気になれない理由の1つはこれである。私は既に同じことを経験してしまっているのだ。この映画は前に見たことがあるし、結末だって知ってる。 言い換えれば、私は1990年代のことを生き生きと思い出せるのだ。実際、私は90年代からこの仕事に就いているが、全く同じ考えについて(提示の仕方まで全く同じであることも多い)、人々がどれほどの熱量で議論していたかを覚えている。マキシム誌のような90年代後半の文化製品を取り上げて、「なんてこった、こいつらはセクシストだったんだ」と言ったり、「となりの

        ジョセフ・ヒース「アイデンティティ・ポリティクスはナショナリズムに似ている」(2023年11月26日)
      • 慰安婦の真実を追い求めて

        第二次世界大戦中に日本によって連行された朝鮮人女性たちは自ら売春婦になることを選んだのだ、と主張するJ・マーク・ラムザイヤー氏による論文に対して、ソウル市内で抗議する学生たちクリス・ジャング撮影/ヌール・フォト/シャッターストック Read in English | 英語で読む | Read in Korean | 한국어 번역 보기 私は今年の1月、第二次世界大戦中の戦地に設置された「慰安所」に送り込まれ、旧日本軍兵士たちに性的サービスを提供させられた女性や少女たち、いわゆる「従軍慰安婦」に対して行なわれた残虐行為に関して、韓国の裁判所から最近日本に出された賠償命令について執筆しようと、論文のアウトラインを練っているところだった。この女性たちはアジア内外の各国で強制的に、あるいは詐欺行為によって捕らえられたのだが、その多くは当時日本の植民地であった朝鮮から来たのであった。被害者数について

          慰安婦の真実を追い求めて
        • ニーアル・ファーガソン「バイデン政権がロシア対応でミスを重ねる姿は見るに堪えない」 | GDPだけでロシアを侮った代償とは…

          一国の強さはGDPではわからない ──プーチンが仰ぎ見るのはスターリンではなくピョートル大帝だとご指摘されていますね。 ウラジーミル・プーチンにマルクス・レーニン主義者らしいところは皆無です。いまのロシアに短時間でも行ってみれば、そこが労働者にとっての平等な楽園でないことはわかります。プーチンのイデオロギーは保守主義とロシア正教とナショナリズムです。プーチンは2019年に英国の経済紙「フィナンシャル・タイムズ」のインタビューを受けていますが、そのとき自分が英雄として仰ぎ見るのはピョートル大帝だと話しています。

            ニーアル・ファーガソン「バイデン政権がロシア対応でミスを重ねる姿は見るに堪えない」 | GDPだけでロシアを侮った代償とは…
          • 「NPOに公金を使うのはムダ」のウソ、根本的無知、予算デマ(付・キッズドア叩きについて)|Masanobu Usami

            「NPOに公金を使うのはムダ」は何がわかっていないのか全く理解していない。NPO(非営利団体)は行政の下請けではない。政治・行政にその意識は残るが、行政が捉えられないニーズ、柔軟・迅速に応えられないニーズに応えるもの。ネオリベ的なアウトソーシングの発想は古い。そして、補助金等は巨額には程遠い。予算の中身を見ない、無知なデマが一人歩き。 「利権のために新たな問題を作る、弱者を生む」も連中の常套句。政治・行政に届いていなかった声、ニーズはいくらでもある。マクロ、ミクロ両面での差別、権力の偏り等によって聴かれず、気付かれず、大したことと思われてこなかった。社会構造・意識はすぐには変わらないがそこにNPOの役割がある。 こういう連中が現実にどれほど受益しているかは知らないが、社会的弱者・マイノリティに光が当たり、必要には遥か足りない規模でも予算が充てられることで、自分たちの立場が揺らぐ、既得権益と

              「NPOに公金を使うのはムダ」のウソ、根本的無知、予算デマ(付・キッズドア叩きについて)|Masanobu Usami
            • 最後に守るべきもの 1 - 昭和・私の記憶

              『 尚武のこころ 』 三島由紀夫対談集  「 守るべきものの価値 」 われわれは何を選択するか 石原慎太郎 (作家・参議院議員) 月刊ペン 昭和44年11月号 ・ 昭和49年 (1974年 ) 8月8日 二十歳の私が購読したものである 三島  石原さん、 今日は 「 守るべきものの価値 」 に就いて話をするわけだけど、 あなたは何を守ってる ? 石原  戦後の日本の政治形態があいまいだから、守るに値するものが見失われてきているけど、 ぼくはやはり自分で守るべきものは、あるいは社会が守らなければならないのは、自由だと思いますね。 自由は、なにも民主主義によって保証されているものではないんで、 ある場合には、全然違った政治形態によって保証されるものかもしれない。 しかし、われわれはどんな形の下であろうと、自由というものを守ればいい。 僕のいう自由というのは、戦後日本人が膾炙 (カイシャ) して

                最後に守るべきもの 1 - 昭和・私の記憶
              • 百合ラノベ、百合SF、百合ミステリその他、百合小説約30冊を読んだ - Close To The Wall

                ここしばらく百合小説を集中的に読んでいて、ツイッターでもその都度書いていた感想を適宜手を入れてひとまとめにした。アニメや漫画に比べてそういや百合小説ってそんなに読んでないなと思っていた時、百合ラノベ、百合SFが三月くらいにばっと出たのを機に、手持ちのなから百合と呼びうる本を集めたら結構な量になってしまった。積んだままなものもいくつかある。ここでは、性愛でないものまで含めた女性同士の関係を広く包含するものを百合と呼ぶ広めの解釈なので、同性愛を描いたものからバディものや友人関係のもの、一冊のなかの短篇一篇だけが百合というものも並べてある。 以下は読んだ順に並んでいる。とはいえラノベから読み出したので下に行くほどジャンル的に硬くなる傾向がある。 目次 鳩見すた『ひとつ海のパラスアテナ』 二月公『声優ラジオのウラオモテ ♯01 夕陽とやすみは隠しきれない? 』 みかみてれん『わたしが恋人になれるわ

                  百合ラノベ、百合SF、百合ミステリその他、百合小説約30冊を読んだ - Close To The Wall
                • カルト教団で過ごした10年|東大中退したアライさん

                  長いあいだ、私はある新興宗教団体の熱心な2世信者でした。 小学校を不登校になったのがきっかけで教団にのめり込んだのが10歳のとき、教団施設での長年にわたる生活を経て脱会をしたのが19歳のときですから、足掛け10年、思春期のほぼ全期間を私はその団体の内部で過ごしたことになります。 そのあいだ、外の世界で働くこともなければネットで外部の人と知り合うこともなく、世俗の中学・高校に通うこともなければ塾や予備校に行くようなこともありませんでした。 すべての人間関係は教団内で完結していて、だから教団が教える世界観以外の物の見方など知る由もなかったし、もちろん教祖や教義に疑いを抱くこともありませんでした。 このnoteは、そんな熱烈2世だった私が見てきた教団の内情とそこで遭遇した様々な出来事、そして私自身が信仰に目覚めてから脱会するまでの経緯をまとめたものです。 (約18,000字。読むのにかかる時間:

                    カルト教団で過ごした10年|東大中退したアライさん
                  • Whatに熱くなる都市、Whoに熱くなる地方|村井裕一郎

                    都市と地方のコミュニケーション作法の差ということを、何度も取り上げています。先日、愛知県三河地方出身で東京で修行をし、また三河に帰ってきた料理人の方と話す機会がありました。 そこで、仰っられていたのが 地方の人は「what」に対して熱くなりにくいけど「who」に対しては熱くなりやすい ということです。 『美味しい店』か『友達の店』か具体的には、 地方に初めて開店したとき、「クオリティや正しさよりも優先される判断基準がある」てことを認識してなかった。美味しい店と友達の店、だとどちらが優先されやすいか?という時に地方の場合、後者の要素をある程度追求していかないといけない率が強い と。この『美味しい店』と『友達の店』は分りやすい選択肢だと思います。 休日の夜に時間がある時、『人間関係は特にないけど美味しい店』に行きたいと思うか、『味が格別良いわけでもないけど、友達がやっている店、常連が知り合いの

                      Whatに熱くなる都市、Whoに熱くなる地方|村井裕一郎
                    • 中国発?沖縄めぐる不可解な記事、ネットに 教授「取材受けてない」:朝日新聞デジタル

                      「反日ナショナリズムなんて言葉、一度も使ったことがない。全く見覚えのない記事です」 龍谷大学の松島泰勝教授は、記者が渡した記事のコピーを見て、開口一番に言い切った。 松島教授のもとを、記者が訪ねたの…

                        中国発?沖縄めぐる不可解な記事、ネットに 教授「取材受けてない」:朝日新聞デジタル
                      • 「バービー問題」に潜む原爆ポップカルチャーと被爆国ナショナリズム:朝日新聞デジタル

                        ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                          「バービー問題」に潜む原爆ポップカルチャーと被爆国ナショナリズム:朝日新聞デジタル
                        • 「てにはドイツ語」という問題 安田敏朗(著/文) - 三元社

                          紹介 日本医学と「言語的事大主義」。 いまは忘れられた、ドイツ語を日本語の語順でならべて助詞などでつなげた「てにはドイツ語」とは、ドイツ語で医学教育がおこなわれるという、きわめて特殊で限定的な場で発生し、流通した言語変種といえる。「てにはドイツ語」による教科書も出されている。この言語変種をめぐって、日本医学界ではいかなる議論がなされたのか。「医学のナショナライズ」「ナショナリズムの医学」「日本医学」「大東亜医学」、敗戦後の「アメリカ医学」=アメリカ英語への転換、それは、近代日本語のあり方のみならず、学知のあり方までをもうかびあがらせるものである。 目次 序 章 近代日本と「てにはドイツ語」 1 1 「てにはドイツ語」とはなにか 2 2 専門的・特権的な「てにはドイツ語」 5 3 医学とドイツ語――「上品ナ隠語」とその問題 11 4 現在の医療従事者がつかうドイツ語起源の隠語 13 5 近代

                            「てにはドイツ語」という問題 安田敏朗(著/文) - 三元社
                          • 思想の重要性~なぜ人は人に助けてと言えなくなったのか~ - メロンダウト

                            なにかいろいろ考えさせられる記事 mainichi.jp コロナで失業した女性の記録だけど、自己責任社会極まれりみたいな内容で悲しくなってしまった。なんでここまで「助けて」と言えないのだろうか・・・ なんてことを書いてみても自分も同じ状況になったとして「助けて」と言えるかどうかわからない。おそらく言えないだろうな。歳を重ねれば重ねるほどに言えなくなる。学生のころはお金なくて気軽に友達に飯おごってとか言えたものだけど今言うのはやっぱり気がひけてしまうな。大人は自立してなければいけないと考えている人が多くてたぶん自分もそういう社会に飲み込まれ、あるいは加担してしまってるのかもしれない。しかしここまで助けてと言えない社会、バラバラに分断されて貧困にあえぐ人がその精神すらも自縄自縛となっているのはなんなのだろうか。個人主義、自由主義、リベラリズム、資本主義と聞こえはいいけれどどれもこれも生き方とし

                              思想の重要性~なぜ人は人に助けてと言えなくなったのか~ - メロンダウト
                            • 「1月6日が楽しみ」、大統領選結果転覆の準備進めるMAGA活動家 トランプ氏落選なら実行か

                              (CNN) 米大統領選の投開票日を待たずに、「盗みを止めろ」と銘打たれた運動が再び勢いづいている。この運動には、2020年大統領選でトランプ前大統領が敗れた結果の転覆を図った同じ活動家らが一部参加。再度トランプ氏が落選する場合を想定し、選挙結果を無効化するための手順を逐一策定している。 過去数カ月にわたり、これらの活動家はハリス副大統領の選挙戦勝利を阻止する方策を提示してきた。彼らはかねてトランプ氏の支持者たちに対し、同氏が24年大統領選で敗れるとすればその結果は不正によるものでしかあり得ないとの見方を浸透させている。 具体的にハリス氏の勝利を覆す方策としては、裁判所で選挙結果に異議を申し立てる、連邦議会議員に選挙結果を認証しないよう圧力をかける、抗議行動を盛り上げるといった手段が挙げられる。運動は来年の1月6日、連邦議会が前回と同様選挙結果を認証するその日に最高潮を迎えるとしている。 米

                                「1月6日が楽しみ」、大統領選結果転覆の準備進めるMAGA活動家 トランプ氏落選なら実行か
                              • ウクライナとロシアの未来──2022年のあとに|ミハイル・シーシキン/奈倉有里訳|コロナの時代の想像力

                                ミハイル・シーシキンは、ウクライナ人の母、ロシア人の父をもつ作家。発表した作品はいずれも多くの言語に翻訳され、国内外で高く評価されてきた。 代表作『手紙』(新潮クレスト・ブックス、2012年)は、恋人たちが時空を超えて交わす書簡から、現代のロシアと義和団事件当時の中国が折り重なり、戦争のむごさに抗い人と人とをつないでいく「愛」の力が伝わってくる長篇小説だ。ほかに短篇「バックベルトの付いたコート」が、最近刊行された魅力的なアンソロジー、沼野充義・沼野恭子編訳『ヌマヌマ――はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』(河出書房新社、2021年)に収録されている。 シーシキンはこれまで度々ウクライナとロシアの国家間対立について文章を発表してきたが、今回、2022年のウクライナ侵攻に際してメッセージを日本の読者のために寄せてくれた。それを訳出するとともに、関連するシーシキンの2つの文章(『すばる』

                                  ウクライナとロシアの未来──2022年のあとに|ミハイル・シーシキン/奈倉有里訳|コロナの時代の想像力
                                • ”一発アウト”の文化 キャンセル・カルチャーに未来はあるか|小野ほりでい

                                  「あなたを応援していましたが、今回の発言には失望しました。これでもうファンをやめさせて頂きます。」 アメリカでは有名人や影響力のある発信者の言動をめぐって公の場に引きずり出し、罰したり恥じ入らせたりする文化がコールアウト・カルチャーと呼ばれるが、なかでも発信側の個人や企業に「深く失望」し、「あなたは用済みだ」と再起不能の烙印を押すような文化はキャンセル・カルチャーと呼ばれる。 キャンセル・カルチャーの支持者の視点では、この文化は権力者やマジョリティに対する「弱者のカウンター」であり、キャンセル・カルチャーの有効性を問い直すことはそれ自体が「強者への加担」だということになる。 しかし、実のところキャンセル・カルチャーという手法はイデオロギーをまたいで日常的に利用されている。たとえば有力者の差別・偏見に基づいた発言、ハラスメントや搾取を発端としたキャンセルはリベラル的な立場と結び付けられるが、

                                    ”一発アウト”の文化 キャンセル・カルチャーに未来はあるか|小野ほりでい
                                  • Instagram美学に飽きたZ世代が「居心地の良さ」を求める理由|Off Topic - オフトピック

                                    自己紹介Off Topicでは、D2C企業の話や最新テックニュースの解説をしているポッドキャストもやってます。最近はインスタグラムで新しいスタートアップやブランドを紹介しているので、ご興味ある方はチェックしてみてください! はじめに新しいコンテンツやブランドが生まれている昨今、気になっているトピックがある、それは「ビジュアルの進化」だ。Z世代がより世の中にインパクトを与え始めている中で、ここ5年の「イケてるビジュアル」の定義が変わり始めている。 このトレンドを理解しなければ今後のD2Cトレンド、C向けサービス、SNS、そして後々B向けサービスの将来トレンドを見損なうことになるため、ここ数ヶ月で色んなリサーチを行った。 今回は、まずミレニアル世代とZ世代のデザイン・ルックスについて解説する。そして、どういう違いがあるのか、ビジュアルの裏にある社会的背景について紹介し、これからのデザインの予測

                                      Instagram美学に飽きたZ世代が「居心地の良さ」を求める理由|Off Topic - オフトピック
                                    • 伝統的な食事とはいえない「白米とおかず」はなぜ和食の象徴になった? | アニメから学ぶ食とナショナリズム

                                      私たち日本人が伝統食だと思っている食事は案外、歴史が浅い場合もある。いったい誰が、何のために、特定の食文化を「伝統」に据えるのだろうか? クイーンズランド大学で日本文学を専門とする研究者が、日本の食とナショナリズムについて、グルメアニメ『ダンジョン飯』を足がかりに考察した。 ネットフリックスで配信中の人気アニメ『ダンジョン飯』は、一見すると、奇妙なほど食べ物に取り憑かれたダンジョン探検家を描いたファンタジーだ。 だがよくよく見れば、これは人気の高いジャンルである「グルメ」のパロディであることがわかる。食の伝統とはどのように作られ、どのように守られてきたか。同作はこのことを批判的に考えるきっかけを与えてくれる。 また、食とは非常に政治的なものであり、世界で、なかでも日本に強く見られる「食のナショナリズム」は、人々が思っている以上に複雑であることを教えてくれる。

                                        伝統的な食事とはいえない「白米とおかず」はなぜ和食の象徴になった? | アニメから学ぶ食とナショナリズム
                                      • 地球最強の映画がここにRRR。『RRR』感想&レビュー - 沼の見える街

                                        最強の映画とはなんだろうか。桁外れに強い人間や動物が暴れまわる映画。有無を言わせぬ物語の面白さで引っ張っていく映画。画作りやアクションやダンスが圧倒的に美しい映画。人が互いに抱く激情を正面から描ききる映画。起こる事態がヤバすぎて笑うしかないけどなぜか感動してしまう映画。社会の不平等・不正義を告発するような怒りに満ちた映画。いずれも文句なしに「強い」映画といえるだろう。だがそのすべてを兼ね備えた映画があるとすれば、それは「最強の映画」と呼ばざるをえないのではないか。この2022年、「最強」の称号にふさわしい映画を1本あげるなら、インド映画『RRR(アールアールアール)』で決まりだ。 『バーフバリ』のラージャマウリ監督の最新作『RRR』、さぞ凄いだろうと期待したが本当に凄かった。英国支配下のインドで2人の凄い男が出会って凄い関係を築く物語で、常に想定を5倍上回る凄い事態と凄い絵面と凄いアクショ

                                          地球最強の映画がここにRRR。『RRR』感想&レビュー - 沼の見える街
                                        • 『変人のサラダボウル』及び『日本の無戸籍者』『難民』『なぜ難民を受け入れるのか』『法とは何か 法思想史入門』 - Close To The Wall

                                          今年四月から六月にかけて「変人のサラダボウル」というアニメがやっていた。岐阜県を舞台にした作品で、異世界で起こった内乱から逃れてきた皇女が現代日本に転移してきて貧乏探偵をしていた主人公と出会い、共同生活を送りながらの日常を描いたラノベ原作のコメディアニメだ。天才的なカリスマ性を持つ異世界の姫サラが巻き起こす騒動と、アラサーの探偵惣介との親子的な関係、またサラを追ってきた腹心の部下リヴィアがまた別の騒動に巻きこまれたりとラノベ的な軽さを持ちつつ、探偵と弁護士が主要キャラにいて随所に法律が重要な意味を持つのも面白かった。まあ主要人物がほぼ女性ばかりのハーレム構図ではあるけど。アニメ自体についてはまた年末にするとして、ここではアニメを見てから読んだ原作と、勝手に私が関連書籍として読んだ本の感想を並べておく。そういう流れなので以下、アニメのネタバレに配慮とかはしてない。 変サラ以外の本は何故並んで

                                            『変人のサラダボウル』及び『日本の無戸籍者』『難民』『なぜ難民を受け入れるのか』『法とは何か 法思想史入門』 - Close To The Wall
                                          • 人気VTuber「台湾発言」の波紋 赤井はあと・桐生ココ活動自粛、所属のホロライブは「一つの中国」支持を声明で...

                                            「どの国が多い?」という質問に「台湾」言及 赤井さんは24日、「緊急会議!はあちゃまのプロヂュース作戦!【ホロライブ/赤井はあと】」という配信内で、自身のYouTubeチャンネルのアナリティクスを参照し、視聴者の多い「国」を読み上げた。 「『どの国が多い?』、そうだなぁ......なんかぁマジでアナリティクス見ると、本当に海外勢の先輩がすごい多く見てくれてて、えーっとえっと今ねちょっと見るね。 なんと実は、えー日本がぁ、全体のだよ!全体のー、全体のー、んー......日本人が37%、アメリカ11%、で台湾7%......って感じか、なるほどね」 翌日25日には桐生さんも、「あさココLIVE 9/25 #asacoco」でアナリティクスを開示し、同様の発言を行った。 これを受けて、中国在住のファンからは疑問の声が上がった。ホロライブ所属のVTuberの多くは中国の動画サイト「bilibili

                                              人気VTuber「台湾発言」の波紋 赤井はあと・桐生ココ活動自粛、所属のホロライブは「一つの中国」支持を声明で...
                                            • スー・チー拘束でも国際社会がミャンマー政変を「クーデタ」と認めたくない理由(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                              各国にはミャンマーのクーデタを「クーデタ」と認めたくない事情がある制裁がミャンマーを中国側に押しやることになるからだしかし、事実上の軍事政権のもとで少数民族の迫害がエスカレートする公算は高い スー・チーらミャンマー政府要人が相次いで軍に拘束されたが、各国がこれを「クーデタ」と認めることにはハードルが高い。そこには中国の影がある。 民主化の逆流 2月1日早朝、ミャンマーの事実上の最高責任者アウン・サン・スー・チーら政府要人が軍によって拘束された。首都ネピドー周辺では電話、インターネット回線も遮断されていると報じられている。 軍は以前から、クーデタに向かう可能性を示唆していた。その理由は、昨年11月の総選挙でスー・チー率いる国民民主同盟(NLD)が、上院224議席中135議席、下院440議席中255議席を獲得し、この圧倒的な勝利によって単独政権を発足できるようになったことだった。 ミャンマーで

                                                スー・チー拘束でも国際社会がミャンマー政変を「クーデタ」と認めたくない理由(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                              • ルーン文字の遍歴 1 | 研究社 WEB マガジン Lingua リンガ

                                                ルーン文字という言葉を聞いた時、私たちは何を思い浮かべるでしょうか。なんだかよくわからないけれども、何かしら念の込められた魔法の文字、というような印象でしょうか。実を言えば、私はそうでした。そうでした、と言っては不正確かもしれませんが、長らくそのように思っていました。 私が初めてルーン文字なる不可思議な文字の存在を意識したのは、中学校の頃だったと思います。ちょうど、ドラゴンクエストとかファイナルファンタジーとかいったファミコン用の RPG ゲームが登場する時代でした。中世ヨーロッパ風の剣と魔法の世界です。それらに代表されるゲームでは、しばしばルーン文字が、いやルーン文字と名付けられた文字列が使われていました。今思うと、クリエイターたちが見様見真似でゲームの世界に放り込んだ適当な作りの文字体系であったのかもしれませんが、私は、剣と魔法とルーン文字はセットだと思うようになっていました。 それに

                                                  ルーン文字の遍歴 1 | 研究社 WEB マガジン Lingua リンガ
                                                • ある冬の戦争の始まり - リアリズムと防衛を学ぶ

                                                  モスクワにとって、それは安全の問題です。徐々に強大化している西方の敵対勢力がその地域に進出すれば、居ながらにしてロシア人の主要都市を脅かすことができます。 だからその国を緩衝地帯、あるいは衛星国に変えてしまわねばならないのです。相手は小国。軍事力の優位はモスクワにあります。国境に大軍をはりつけ、それを背景にした交渉を行えば、緩衝地帯をもぎ取れるでしょう。 しかし、もし交渉相手がどうしても首を縦に振らない時には? その首は切り落とされるのがお似合いです。 1939年の冬に戦争が始まり、ソビエト連邦がフィンランドを侵略したのは、大略そのような理由でした。 戦争放棄の国際法を無視し、他国の主権を踏みにじる侵略。それをソビエト連邦はどのように正当化し、国際社会はどう反応したのでしょう。 戦争原因 緩衝地帯たるべきカレリア地峡 カレリア地峡 ロシアとフィンランドの国境にある、海と湖に挟まれた陸地がカ

                                                    ある冬の戦争の始まり - リアリズムと防衛を学ぶ
                                                  • ホロライブと非モテと正しさと愛するということ - メロンダウト

                                                    おひさしぶりです。というか最近はいつもひさしぶりな気がしますが(笑) 時間がないというわけではないのですけどね。戦争が始まってからここに書いたことはなんだったのかと、悶々としていたりします。 あとVtuberをすこし見ていたのでそのへんの感想でもと思い、書いていきます。 今インターネットで最も大きな影響力を持っているのはYoutuberだと言われてるけどこれまであまり追ってはこなかったのですよね。何年か前に主要なYoutuberを軒並み見たことはあるのだけど好きな人は見当たらなかった。みんなキャラが強すぎるせいか食あたりに近い感覚を覚えてしまったのだ。面白いのは面白いんですけどね。みんな動画を見せようとサムネイルを凝ったり字幕をつけたり過激なネタをやったりしていて、そんなYoutuberばかり見てるとサジェストされたホーム画面を見てるだけでお腹いっぱいになってしまった。何十万人も視聴者を抱

                                                    • 男たちが立ち上がる『ゴジラ-1.0』のご都合主義

                                                      <個の力をアピールして高揚させるが、しょせんは敗戦国の敗者復活戦に過ぎない> *若干のネタバレあり 11月3日から公開されている映画、山崎貴監督『ゴジラ-1.0』を鑑賞した。この作品のゴジラは、これまで観てきた「ゴジラ」シリーズの中でも屈指の恐ろしさで、第一作目の『ゴジラ』を彷彿とさせる。 <画像>生誕65周年、ゴジラの顔はこんなに変わってきた(写真15点) 一方でストーリーに関しては、筆者がかつて批判した「現場プロフェッショナルロマン主義」的な要素がある。それに基づいて戦後日本の歴史に新たなナショナリズムを与えようとするかのようなテーマになっていることには違和感を覚えた。 舞台は終戦直後の日本 今回のゴジラ映画は、戦中から終戦直後にかけての日本を舞台としている。1954年に公開され、同時代を舞台とした初代『ゴジラ』に年代設定は近い。ゴジラの描写も、原点回帰ともいえる、純粋に人々に恐怖を与

                                                        男たちが立ち上がる『ゴジラ-1.0』のご都合主義
                                                      • 「ナショナリズムの旗振った安倍氏を、元自衛官がなぜ」 青木理さん | 毎日新聞

                                                        菅政権についてインタビューに答えるジャーナリストの青木理さん=東京都千代田区の毎日新聞東京本社で2021年1月14日、手塚耕一郎撮影 安倍晋三元首相が銃撃され亡くなった事件をどう受け止めるか。識者らに聞いた。 ジャーナリストの青木理さんの話 戦後最長の政権を成し遂げ、現在も政界に大きな影響力を持つ安倍晋三元首相が元自衛官に撃たれたのは衝撃的で、日本政治史に特筆される重大事件です。人の命を、しかも民主的手続きを経て選ばれた元総理、政治家の命を暴力によって奪うのは、元首相の政治思想や政治姿勢への評価とはもちろん関係なく、断じて許すべきではありません。 あらゆる事件やテロには社会的、政治的背景があります。日本はこの数十年、経済は長期低迷から脱せず、格差や貧困が広がり、将来への展望を描けない焦燥感を抱えた時代でした。政治がこれに十分対処したとは到底言えず、多くの人びとが政治に失望し、諦めのような感

                                                          「ナショナリズムの旗振った安倍氏を、元自衛官がなぜ」 青木理さん | 毎日新聞
                                                        • 農を語る(前編) - 内田樹の研究室

                                                          食料の自給自足は国の根幹である 藤井聡 今回は、神戸女学院大学名誉教授で武道家でもあられる内田樹先生にお越しいただきました。内田先生は文学や思想、社会科学などいろいろな側面から時勢的な問題について論じられていますが、以前この「農を語る」にもご登壇いただいた堤未果さんと食と農の問題について対談されていましたよね 。それを拝見したこともありまして、今回お越しいただいた次第です。どうぞよろしくお願いいたします。 早速ですが、内田先生は現在の「農」についてどのようにお考えでしょうか。 内田 僕への講演依頼で一番多いのは教育関係ですが、次に多いのが医療と農業です。JAさんをはじめいろいろな団体から声がかかっていて、あちこちで講演しています。演題として多いのは人口減少についてですね。今農村は急激な人口減少で、もはや過疎地を通り越して無住地化しつつあります。農村の現場の細かいことは研究者じゃないのでよく

                                                          • タイの王政と軍政 - やしお

                                                            最近タイのBLドラマが流行っていて、少し見たりするうちにタイに興味が湧いてきた。「タイの普通の生活」の(詳細かつコンパクトな)本を探したものの手ごろなものが無かったので、歴史と現在の政治状況を書いた新書を2冊読んだら面白かったので忘れないように自分なりに整理しておこうと思った。 仏教の国で王室への尊敬がすごくて時々クーデターが起こる、という漠然としたイメージしかなかった。つい最近、ハム太郎の替え歌で反政府デモが起こっているとかでも話題になったりした。流れを確認するとどうしてクーデターが起こるのか、どうして今反政府デモが起きているのか、といった文脈が見えてくる。 柿崎一郎『物語 タイの歴史』(2007年)はタイの通史を概観するもので、王朝以前の時代から2006年のクーデターでタクシン政権が崩壊するところまでを描いている。岩佐淳士『王室と不敬罪』(2018年)はタクシン政権崩壊に至る過程と、そ

                                                              タイの王政と軍政 - やしお
                                                            • 小沢健二は田島カンナが嫌い|🇫🇷の風見鶏|note

                                                              さて、このnoteは原則アンジュルム周りの話限定なのだが、小沢健二がらみの炎上が非常に興味深く、かつ、わざわざそのためにnoteをもう一つ立ち上げるのも莫迦莫迦しいので、今日は「浅生楽」名義で、いたって手短に自分が考えたことだけをつらつらと述べていければ幸いである。 あと、「小沢健二絡みの炎上」というのが一体どういう経緯のものなのか、どのような人がどのような形で炎上しているのかについては、以下の記事が網羅しているので、文脈を把握し切れていない人がいれば読んでいただければと思う。 で、結論から言うと、私は何故彼の発言がここまで炎上しているのかがわからない。いや、多少「議論を呼ぶ」であろうとは予測したが、何故この浅沼という人に「冒涜」とまで言わしめるのかがよくわからない。 私の解釈では、まず小沢はBLMに「トローリング」の意図があったとは考えていない。そして「トローリング」という言葉を、あくま

                                                                小沢健二は田島カンナが嫌い|🇫🇷の風見鶏|note
                                                              • ニッポンのサヨクは安全保障について1ミリも理解していない

                                                                https://www.newsweekjapan.jp/fujisaki/2022/12/post-51.php みんなこの記事にドン引きしてる。どちらかというと左派寄りの思想で9条の存在も賛成な方の俺ですらドン引きした。安全保障の話だから日米安保くらい触れてくれてんのかと思って読んでみたら1文字も触れてないのが信じられなくて思わず三度読み返したもん。 日本の憲法9条が世界的にみて特異であり、日本の安全保障をややこしくしているというのは流石に言わなくてもわかると思うが、それは憲法9条のウツクシイお題目に中国や韓国やロシアが感動してひれ伏しているわけでは絶対にない。純粋に日米安保という国際条約と自衛隊という武力のおかげである。島国という地理的な特性がなければとっくの昔に日本なんて国は消滅してた。米中韓露に分割されておしまいだよ。これは安全保障を少しでも真面目に勉強したことがあれば異論のない

                                                                  ニッポンのサヨクは安全保障について1ミリも理解していない
                                                                • 「鬼滅の刃」で考えるナショナリズム 煉獄杏寿郎の教え:朝日新聞デジタル

                                                                  ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                                    「鬼滅の刃」で考えるナショナリズム 煉獄杏寿郎の教え:朝日新聞デジタル
                                                                  • 上野千鶴子はなぜウクライナの女性たちを見捨てたのか。「思想のつじつま合わせ」が生身の人間を踏みにじるとき。 - Something Orange

                                                                    ホームエトセトラ上野千鶴子はなぜウクライナの女性たちを見捨てたのか。「思想のつじつま合わせ」が生身の人間を踏みにじるとき。 フリージャーナリストの志葉玲氏がこのような記事を書いている。 ウクライナ侵攻が始まって以来、いわゆるリベラル/左派とされる知識人やメディアの中から、過剰にロシアを擁護したり、侵攻による被害国であるウクライナを批判したり、一刻も早い停戦のためウクライナ側に妥協を求めたりというようなことが、幾度か主張されてきた。これらの主張の欺瞞とも言える部分は、ウクライナを語りつつ、結局は米国の外交・安全保障政策を批判したいだけであったり、防衛費を大幅増額し改憲も目論むという岸田政権への批判だけであったり、国際社会の分断による日本への影響を懸念したりしているだけであることだ。 ウクライナ戦争勃発以来、「即時停戦」を主張しつづける大方の「左派リベラル」の欺瞞を突く内容であり、うなずくとこ

                                                                    • 生き延びるための奇跡 : 李琴峰 芥川賞受賞スピーチ全文掲載

                                                                      『彼岸花が咲く島』で第165回芥川龍之介賞を受賞した李琴峰。台湾出身初の同賞受賞者としても注目を集め、8月27日、帝国ホテル(千代田区)で授賞式が行われた。「生き延びるための奇跡」と題した受賞スピーチで、李琴峰は自らの生い立ちと悩み、文学との関係、台湾に対する思いなどを語り尽くした。洒脱に感謝を述べることが通例の文学賞のスピーチでは異例ともいえる内容に、会場は静まり返り、誰もがその独白に耳を傾けた。受賞決定後、ウェブ上で広がった自らへの「反日」批判に対しては「そのような暴力的で、押し付けがましい解釈は、まさしくこれまで、私が文学を通して、私の文学を通して、一貫して抵抗しようとしてきたもの」だと語った。受賞スピーチの全文をここで掲載する。 生まれてこなければよかった 「生まれてこなければよかった」 いつからそう思うようになったのか、もはや思い出せません。 「生まれて、すみません」ではなく、「

                                                                        生き延びるための奇跡 : 李琴峰 芥川賞受賞スピーチ全文掲載
                                                                      • 海南鶏飯の歴史-シンガポールとマレーシアの「チキン論争」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                                        Photo by Terence シンガポールとマレーシアの争いの種「チキンライス」 日本と韓国、インドとパキスタン、トルコとギリシャ、イランとイラク。 これらの国々は歴史的なライバル関係にあります。 この他にもライバル関係は数多く、政治、経済、宗教、文化、言語、スポーツなど様々な点でお互いを意識し争いあってるし、直接戦争をしたケースも数多いです。 実はシンガポールとマレーシアもライバル関係にあります。その争いのテーマとして、海南鶏飯(海南チキンライス)が挙げられることもあります。 1. 海南鶏飯とは? Photo by Misaochan 世界で人気の海南鶏飯 海南鶏飯(海南チキンライス)は、鶏のスープで炊いた米の上に茹でた鶏を乗せた料理です。シンガポール人のソウルフードで、フードコートや町の飯屋で日常的に食べられています。 観光客にも人気で、シンガポールを訪れたら少なくとも1回は食べる

                                                                          海南鶏飯の歴史-シンガポールとマレーシアの「チキン論争」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                                        • 「中国共産党が日本の学問の自由を浸食」専門家が危機感 北海道教育大の元教授拘束から2年:朝日新聞GLOBE+

                                                                          すずき・けん 明治大現代中国研究所長、北海道大名誉教授。法学博士。専門は中国法、台湾法、アジア法。1960年生まれ。北海道大法学部を卒業後、同大大学院法学研究科で研究。同大教授などをへて2015年に明治大教授に就任、翌年から現職。 ――中国政府は袁さんをスパイ罪で起訴した、と発表していますが、詳しい内容はわかりません。いったい何が問題視されたのでしょうか。 袁さんがしていた研究は1940~1950年代の東アジアを扱っていて、特に中華民国が台湾に移り、日本と講和を結んだころの歴史研究なんです。 中国政府にとってはデリケートな台湾問題に関係しているわけです。推測でしかないのですが、当然、研究上の資料収集などもそのあたりに関係するでしょうから、それがスパイの容疑になったのではないかなと想像します。 実は今、特に歴史研究者は中国当局から警戒されており、危険が高まっていると思います。実証的にやる研究

                                                                            「中国共産党が日本の学問の自由を浸食」専門家が危機感 北海道教育大の元教授拘束から2年:朝日新聞GLOBE+
                                                                          • 2021年、シティポップの海外受容の実態 Spotifyのデータで見る | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

                                                                            2020年12月、松原みき“真夜中のドア~stay with me”(1980年)がグローバルバイラル18日連続1位を獲得という、異例の事態を巻き起こしていたときのこと。 12月4日にSpotifyが発表した「海外で最も再生された日本のアーティストおよび楽曲ランキング」のなかに興味深い結果があった。『鬼滅の刃』や『NARUTO -ナルト-』をはじめ、『東京喰種トーキョーグール』『僕のヒーローアカデミア』といった超人気アニメへの起用楽曲が立ち並ぶなか、2018年にリリースされたcinnamons × evening cinema“summertime”というシティポップテイストの楽曲がランクインしていたのだ(註1)。 インディペンデントに活動するアーティストの楽曲が、長い時間をかけてその映像とともに海外のファンベースを築いてきたアニメソングと肩を並べて聴かれているのは、異例のことだ。Spot

                                                                              2021年、シティポップの海外受容の実態 Spotifyのデータで見る | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA
                                                                            • サヨクとウヨクのウクライナジレンマ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                                              我が国が東洋平和のためにこんなに一生懸命してやってるのに、鬼畜米英なんかとつるんで敵対しやがってふざけるな、暴支膺懲だ! という実にいい実例があるにもかかわらず、誰もウクライナ戦争にそれを持ち出そうとしないのは何故か? 中国側の理由は簡単で、習近平がそれを許さないから。内心、プーチンの理屈は大日本帝国と同じやないかと思っている中国人は少なくないと思うが、習近平の世界戦略に反するので、そんなことを匂わせることも許されない。それはよく分かる。 では何故言論が自由な日本でそういう議論がほとんど出てこないのか、といえば、サヨクな人々にとってもウヨクな人々にとっても、それが都合が悪いからだろう。 アメリカ帝国主義がこの世の全ての悪の根源であり、それに抵抗する勢力は何をやらかそうが正義の側に位置するという信念を、かつての平和勢力であった共産圏がほぼ崩壊した後も心の奥底に守り続けてきたサヨクな人々にとっ

                                                                                サヨクとウヨクのウクライナジレンマ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                                              • 社会の変化に合わせ、後から『歴史の英雄』が発掘される話~坂本龍馬、ジャンヌ・ダルクなど

                                                                                島村一平 @ippeishimamura 文化人類学・モンゴル研究。著書に『ヒップホップ・モンゴリア:韻がつむぐ人類学』(青土社)『憑依と抵抗:現代モンゴルにおける宗教とナショナリズム』(晶文社)『増殖するシャーマン:モンゴル・ブリヤートのシャーマニズムとエスニシティ』(春風社)など。編著に『辺境のラッパーたち』(青土社)など。発言は個人の見解です。 島村一平 @ippeishimamura 昔、モンゴル人にあまりにチンギス・ハーン自慢をされるので嫌気がさしてきた。そこで彼らの自慢の背景を調べたら、なんと彼らがチンギスを民族の英雄にし始めたのは、社会主義期であることがわかってきた。チンギスは20世紀初頭、一部のエリートを除くと一般庶民から忘れられた存在だった。 2021-08-06 09:36:20

                                                                                  社会の変化に合わせ、後から『歴史の英雄』が発掘される話~坂本龍馬、ジャンヌ・ダルクなど
                                                                                • 「コンプレックスこそ美しい」の先にある、閉鎖された社会 - wezzy|ウェジー

                                                                                  1 列車の窓ガラスに映る自分と、不意に目が合う。冴えない人間が映っている。痩せているとは言えないずんぐりした体型、低身長なのに小さくない顔、ほとんど一重に見える奥二重、丸い鼻、濃い体毛、そういうものを備えた、「女」に見える人間である。 この状況が苦しくなかったことはない。私は「断ち切った」人間ではない。まだ苦しみの渦中にいて、自分の容姿に対する憎悪を、凡庸に培養し続けている。こんなはずじゃない、もっとましな見た目だったら別の道があったんじゃないか、といつだって思う。各駅停車しか止まらない駅で急行を見送るように、私は光り輝く人たちのことを暗がりから見つめている。あの電車には、私は乗れない。乗る資格がない。私の前では、あのドアは開かない。 2 この苦しみは、私だけが抱いているものではないはずだ。あらゆる場所に〈美しい〉人間の表象をあしらったメディアが溢れ、人々はそれらに絶えず追い立てられている

                                                                                    「コンプレックスこそ美しい」の先にある、閉鎖された社会 - wezzy|ウェジー