コンゴ民主共和国カタンガで患者を治療する「国境なき医師団(MSF)」のスタッフ(2006年1月19日撮影)。(c)Lionel HEALING / AFP 【6月26日 AFP】世界のどこであろうと、最も助けを必要としている人々に現地で手を差し伸べたい。今年、創設から50年の節目を迎える国際医療援助団体「国境なき医師団(Medecins Sans Frontieres、MSF)」は、フランスの新米医師らのこんな思いから誕生した。 MSFは、地震、飢饉(ききん)、伝染病、紛争などの被害に遭った人々に医療支援を行ってきた。イエメンでは内戦の避難民を助け、アフリカではエボラ出血熱と闘い、地中海では移民を救助するなど、活動内容は多岐にわたり、現在は、およそ75の国と地域で100余りの活動を展開している。 資金も人材も乏しいが、ひたむきな医師ら数人の夢から始まったMSFは、人道的な働きで国際的に認知