大相撲九州場所千秋楽から一夜明けた25日、横綱審議委員会(横審)から取り口が見苦しいと批判された横綱白鵬(34)。史上最多の43回目の優勝を果たしたものの、遠藤(小結)に対する右腕から繰り出された“かち上げ”ならぬ“ひじ打ち”は、「もはや相撲ではない」と言われる始末……。 *** 東京・両国国技館で行われた横審の定例会合では、矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)が、「張り手やかち上げは、ちょっとやり過ぎではないか。横綱として見苦しいと多くの意見が出た」と苦言を呈した。さらに、「43回の優勝は史上最高の実力者で大横綱になっていると思うが、名横綱と言われる存在になってほしい」と異例の要望をした。 実際、九州場所15日の取り組みのうち、白鵬がかち上げ、もしくは張り手を使ったのは、10日にも及んでいる。 初日~北勝富士・右かち上げ。 2日~大栄翔・右かち上げをかけるも、大栄翔に読まれ空振り。