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メディア史の検索結果1 - 40 件 / 125件

  • 「デフォルトで「SDGsは正義」になってて恐い」大学教員の方が推薦入試などで感じた、高校生のSDGs取り組んでますアピールについて

    小二田 誠二 @KONITASeiji 朝ちょっと書いたSDGsに疑問を持てない案件。 推薦その他、高校生はデフォルトで「SDGsは正義」になってて恐い。昔のボランティアみたいにおしなべて取り組んでますアピールしてくる。「意識高い」受験生ほどそうなるのも心配。 2022-01-07 16:19:25 小二田 誠二 @KONITASeiji 学環の学生は地域を良くしたいと言う意識も強く、行動力もあって好感持てるんだけど、制度への疑問を持たず、自助か、精々共助のレベルでどんな工夫と努力が可能かと言う「研究」をしてるのが大半。 子ども食堂の改善案ではなく、それが必要ない社会を想像して欲しい。 2022-01-07 16:23:17 小二田 誠二 @KONITASeiji 静岡大学 人文社会科学部 言語文化学科 地域創造学環 教授 日本言語文化 江戸 メディア史 *FAV・RTは「同意」を意味しま

      「デフォルトで「SDGsは正義」になってて恐い」大学教員の方が推薦入試などで感じた、高校生のSDGs取り組んでますアピールについて
    • アニメと英霊 第1回 | 文藝春秋 電子版

      天皇・神話・震災……なぜ日本のサブカルチャーは右傾化するのか? 新海誠監督『すずめの戸締まり』(2022年)、海上自衛隊と『ONE PIECE』、庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』(2016年)などを論じた、批評家・大塚英志氏による短期集中連載第1回。 ◆◆◆ 「残念ながら日本の教養の原点はジャンプ」 この原稿は一通のSNSの投稿から始まる。 1月2日、防衛省海上自衛隊(@JMSDF_PAO)とあるアカウントに、甲板の先端に旭日旗を掲げ「正義」と背に白く描いたTシャツ姿で腕を組む隊員たちの写真とともに「今年も専心職務の遂行にあたります!」とのコメントがSNSに投稿されたのだ(現在は削除)。その後ろ姿からは学園祭ノリの幼さ、あるいは元ヤン的なドヤ顔が透けて見える気がして、自衛隊文化とは今はこんな感じなのかと一瞬思い、そしてその元ネタが『少年ジャンプ』の人気まんが『ONE PIECE』にあると思い

        アニメと英霊 第1回 | 文藝春秋 電子版
      • 【新型コロナ】外出禁止令の英国から、日本の皆さんへ 「ロックダウン(都市封鎖)」になる前に(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

        英国には今、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、不要不急の外出禁止令が出ている。レストラン、カフェ、バー、パブ、美術館、図書館、学校、スポーツジムなど多くの人が集まる場所は閉鎖されている(ただし、レストランやカフェなどはテイクアウト専門での営業は可能)。同居していない人と会うことも禁止だ。 不要不急ではない外出や集会は、場合によっては罰金措置の対象となり、警察官の姿を路上でよく見かけるようになった。 英国は、いわば「ロックダウン(都市封鎖)」状態にある、といってよいだろう。実際に、メディアではこの言葉がよく使われている。 しかし、この「ロックダウン」という言葉は「ほかの地域・人との一切の連絡を絶つ」という印象を与えるため、新型コロナの感染者が増えつつある東京、あるいは日本の他の地域に住む方は「もしそうなったら、ものすごいこと(怖いこと)が起きるぞ」と心配をしていらっしゃるのではないだろ

          【新型コロナ】外出禁止令の英国から、日本の皆さんへ 「ロックダウン(都市封鎖)」になる前に(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
        • まず読みたい100冊

          I. <まず読みたい図書> 1)全学生向きの図書 著作名 著者・編者名 *シリーズ名な ど 出版社 西暦発行年 現在書店で 入手が可能 か(○または ×) 筑波大学図書館 での所蔵の有無、 ある場合は配架番 号 *その他の情報 紹介コメント(80字以内) 三四郎 夏目漱石 岩波文庫 岩波書店 ◯ 081-I95-G10-6 漱石が明治時代の大学生を描いた名作です。自分と比べて見るのも一 興。 地獄変・偸盗 芥川龍之介 新潮文庫 新潮社 ◯ 無 各作品は図書館所蔵 の他の版で読むこと ができる。 何百もの小説を残した芥川。「羅生門」だけじゃ物足りない。 万葉集と日本人:読み継がれる 千二百年の歴史 小川靖彦 角川選書 KADOKAWA 2014 〇 911.12-O24 古典と呼ばれる作品が現代までどのように読み継がれてきたのか、そして それは書物(モノ)としてどのように伝えられてきたのか。

          • 昭和戦前・戦中の読書と労働―本が安くなるとみんな本が読める - 集英社新書プラス

            1.日本で最初の「積ん読」本こと「円本」全集 ●円本の成功と驚異の初版部数 1923年、関東大震災が日本を襲った。 それは出版業界にも、当時広がりつつあった民衆の読書文化にも、大打撃を与えた。火災によって書籍も、書籍になる前の紙も、たくさん燃えた。書籍の値段も上がる。そもそも第一次世界大戦後の物価高騰によって書籍の価格は急上昇していたのだ。これ以上単価が高くなってしまっては、せっかく本を読もうとしていた民衆が手を出せなくなる。そして不況によって雑誌の売れ行きも落ち込んだ。 つまり大正末期――出版界はどん底にあった。 そんな出版不況どころの話ではない出版界に革命を起こしたのが、「円本」だった。 それは、倒産寸前だった改造社の社長がイチかバチかの賭けに出た結果だった。円本は、日本の読書を変えることになる。 近代日本出版史について書こうとすれば、昭和初期は「円本」を語らずして通り過ぎることはでき

              昭和戦前・戦中の読書と労働―本が安くなるとみんな本が読める - 集英社新書プラス
            • 「妊娠中絶禁止」が合憲となるアメリカ:最高裁判決の事前リークとその決定が与える政治的インパクト(前嶋和弘) - エキスパート - Yahoo!ニュース

              報道後、「妊娠中絶禁止」が合憲となることに強く反発する人たち(2日、最高裁前)(写真:ロイター/アフロ) 連邦最高裁が間もなく決定を下す予定だった人工妊娠中絶の合憲性を巡る訴訟の判決結果がリークされた。妊娠中絶禁止を合憲とするこの最高裁決定が生み出す政治的影響は底知れない。 リークされた判決の背景 政治専門ウェブサイト『ポリティコ』は5月2日、中絶の権利を認めた1973年の「ロウ対ウエード判決(Roe v. Wade)」を覆すことに9人の判事のうち過半数以上が賛成していると報じた(1)。 今回の訴訟は州独自の厳格な妊娠中絶規制を導入したミシシッピー州に対し、同州内で中絶措置ができる唯一のクリニック(Jackson Women's Health)やそれを支援する女性団体が訴えたものだった。73年の決定の見直しの有無は、7月はじめまでの今期の最高裁の目玉争点として一番最後に決定が下されるように

                「妊娠中絶禁止」が合憲となるアメリカ:最高裁判決の事前リークとその決定が与える政治的インパクト(前嶋和弘) - エキスパート - Yahoo!ニュース
              • 【#実名報道】「オオカミの餌」にされても受け入れるイギリス市民 日本との違いは?(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                実名報道か、匿名報道か。日本では、大事件が発生するたびにこの問いが議論の的になってきた。18日は、京都アニメーションのスタジオ放火事件から半年となり、実名報道の意義を主張し続けるメディア側と「メディアスクラム」を嫌う国民との間で、新たな論争が巻き起こりつつある。 筆者が住むイギリスでは実名報道が一般化しており、メディア側も市民もこれを既成事実として社会が回ってきた。匿名化は特定の理由がある場合のみ、だ。背景には、世の中で起きていることを「公の情報」として共有してきた歴史がある。 「オオカミの餌にされて」 一昨年9月、ぎょっとするようなタイトルの報告書がイギリスで出版された。 原題は「Thrown to the Wolves」。直訳すれば「オオカミに投げられた」になるが、慣用句の1つ「誰かを厳しく攻撃される状態に置く」、「見捨てる」などの意味になる。 驚くようなタイトルがついた報告書を出した

                  【#実名報道】「オオカミの餌」にされても受け入れるイギリス市民 日本との違いは?(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                • 『独ソ戦』新書大賞受賞のお祝いに、岩波書店の永沼浩一さんを訪ねてみた!|光文社新書

                  岩波書店の永沼浩一さんが、「B面の岩波新書」で光文社新書編集部をお訪ねくださったのは2年前のこと。ちょうど『バッタを倒しにアフリカへ』が新書大賞をいただいたタイミングでした。ならば、「岩波新書の真のライバル」である私たち(笑)としては、『独ソ戦』が2020年度の栄誉に輝いた今この時こそ永沼さんをお訪ねしよう!ということで、「B面の岩波新書」へのオマージュ企画として打診させていただきました。永沼さんには、ご自身の部署異動の直後だったにもかかわらずご快諾いただき、心より感謝いたします! 聞き手/三宅貴久(光文社新書編集長) 構成/田頭 晃(光文社新書) ――まず『独ソ戦』が新書大賞で1位をとられたということで、本当におめでとうございます。 永沼さん(以下、敬称略) ありがとうございます。 ――けっこう早い段階で、これは新書大賞じゃないかと言われたりしませんでしたか? 永沼 言われましたし、三宅

                    『独ソ戦』新書大賞受賞のお祝いに、岩波書店の永沼浩一さんを訪ねてみた!|光文社新書
                  • なぜ女性が少年を演じるのか?【アニメと声優のメディア史】 (1/3)

                    「声変わり」が理由ではなかった!? 月2回、専門家の皆さんをお招きし、アニメ作品の見どころやコンテンツ業界の話題をわかりやすくお伝えする「アニメの門DUO」。今回は「なぜ女性が少年を演じるのか?【アニメと声優のメディア史】」がテーマ。新潟大学 石田美紀教授をゲストにお迎えしてお届け。ナビゲーターはまつもとあつし。 まつもと 石田さんは、2020年末にご著書『アニメと声優のメディア史 なぜ女性が少年を演じるのか』を上梓されています。今日はこの本の内容にも触れながら、我々が知っているようでじつは知らなかった声優というお仕事について理解を深めていこうと思っております。 まず、石田さんは京都大学大学院で学ばれていたと伺いました。 石田 はい。京都大学で映画・映像研究をずっとやっていました。ただ子どものときからアニメにも慣れ親しんで育ってきた人間なので、水が流れるようにアニメ研究に取り組みました。現

                      なぜ女性が少年を演じるのか?【アニメと声優のメディア史】 (1/3)
                    • 「ツイッター離れ」やイーロン・マスク批判では解決しない…SNSが「怒り」と「対立」を引き起こす“根本的”な原因 | 弁護士JPニュース

                      ツイッターを離れて別のSNSを使用しても、「怒り」や「対立」からは逃れられないのか?(metamorworks / PIXTA) 2022年10月にイーロン・マスク氏が買収してから、「Twitter(現X)」は“劣化”したと言われ続けている。 差別発言やデマなどの監視がおろそかになり、収益化にともない「インプレッション稼ぎ」を狙うユーザーも増えたことから、「ヘイトスピーチやハラスメント、デマや偽情報が横行している」と問題視されている。 また、流行っているツイートに自動で返信する、「リプライゾンビ」とも呼ばれるボット(自動プログラム)のアカウントも目に見えて増加した。 マスク氏による買収に前後して、他のSNSにユーザーが移行する「ツイッター離れ」も目立つようになった。当初は分散型ソーシャルネットワークの「Mastodon」が注目され、その後はFacebookも運営するMeta社の「Threa

                        「ツイッター離れ」やイーロン・マスク批判では解決しない…SNSが「怒り」と「対立」を引き起こす“根本的”な原因 | 弁護士JPニュース
                      • アニメの少年、女性が演じるのはなぜ? 「アニメと声優のメディア史」石田美紀さんインタビュー|好書好日

                        文:安達麻里子 写真は石田美紀さん提供 石田美紀(いしだ・みのり)新潟大学経済科学部教授(視聴覚文化論) 1972年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。実写映画研究を経てアニメーション・メディアの研究を行う。著書に『密やかな教育――<やおい・ボーイズラブ>前史』(洛北出版)など。 きっかけは「銀河鉄道999」の鉄郎 子どもの頃に見た「機動戦士ガンダム」のキャラクター、マ・クベの冷気を含んだ独特な声がきっかけとなって、キャラクターの「声」を意識し始めたという石田さん。その後、「銀河鉄道999」の主人公、鉄郎の声を女性(野沢雅子さん)が演じていると知って衝撃を受け、それ以来、声優の声が持つ不可思議さに魅了され続けている。 「私は1972年生まれで、アニメを見て育ってきた世代。女性声優が少年キャラクターを演じている例は、最初は驚いたものの本当にいっぱいあって、そういう環境に馴染

                          アニメの少年、女性が演じるのはなぜ? 「アニメと声優のメディア史」石田美紀さんインタビュー|好書好日
                        • sabakichi|Domain on Twitter: "Twitterのニューストレンド、契約フィードから自動的にシステムがレコメンドしているのではなく人力でキュレーションが行われていた事実はメディア史的にもショッキングな出来事なのでは。おそらく日本最大の二次配信メディアで恣意的な三次… https://t.co/1xbgM6v1m7"

                          Twitterのニューストレンド、契約フィードから自動的にシステムがレコメンドしているのではなく人力でキュレーションが行われていた事実はメディア史的にもショッキングな出来事なのでは。おそらく日本最大の二次配信メディアで恣意的な三次… https://t.co/1xbgM6v1m7

                            sabakichi|Domain on Twitter: "Twitterのニューストレンド、契約フィードから自動的にシステムがレコメンドしているのではなく人力でキュレーションが行われていた事実はメディア史的にもショッキングな出来事なのでは。おそらく日本最大の二次配信メディアで恣意的な三次… https://t.co/1xbgM6v1m7"
                          • 戦うって何?:今なお「総力戦」を思い描く日本人の戦争観 安保議論の足かせに | 毎日新聞

                            ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、台湾有事への懸念が高まっている。民意と権力の関係を研究している京都大大学院教育学研究科の佐藤卓己教授は、戦争で「総力戦」をイメージする日本人の古い感覚が、安全保障についての議論の足かせになっていると指摘する。その上で、感情的な民意に流されずに議論できる枠組みの構築を求めている。【聞き手・鈴木直】 戦時の方が「民主主義的」? ――著書「ファシスト的公共性」の中で、「ヒトラーは民衆に『黙れ』といったのではなく、『叫べ』といったのである」と指摘しています。この指摘は、ファシズムは民衆を弾圧し、戦争に巻き込むという「常識」とは異なります。 ◆戦後教育を受けた私たちは「ファシズム対民主主義」「専制国家対民主国家」という枠組みで物事を考えます。しかし、独裁国家が民意を無視しては成り立たないことは、ドイツでナチスが台頭した歴史が教えています。逆に、民意が離れた時に

                              戦うって何?:今なお「総力戦」を思い描く日本人の戦争観 安保議論の足かせに | 毎日新聞
                            • 記者は「兵隊」? 日常に浸透する戦争用語を考える | 毎日新聞

                              浅間山荘事件で、連合赤軍と警察との攻防を取材する大勢の報道陣=長野県軽井沢町で1972年2月28日、中村太郎撮影 「兵隊」「遊軍」「1番機」「2番機」……。「え、戦争の話?」と思うかもしれないが、そうではない。今でも立派にマスコミで多用されている業界用語だ。振り返れば、マスコミに限らず「戦略」「兵站(へいたん)」「主砲」と、そもそも戦争に由来する言葉は私たちの日常生活に深く浸透している。戦争用語を使うことをどこまで許容すべきなのだろうか。メディアの一員として考えた。【古川宗、待鳥航志/統合デジタル取材センター】 記者は兵隊? 「君ら新人は、地方支局に配属されたら、なんて呼ばれるか知っているか? 『兵隊』だよ。新聞社に入ったのなら、軍隊に入隊したと思えよ」 今から8年ほど前、私(古川)は入社前に会った年配の男性記者から、こんなことを言われた。「えっ、軍隊、今どき?」と首をかしげたが、入社して

                                記者は「兵隊」? 日常に浸透する戦争用語を考える | 毎日新聞
                              • デマや誤情報「実は健全な社会」? あいまいな情報「耐える力が必要」佐藤・京大教授 | 京都新聞

                                黒枠のラベルは、コンテンツホルダー自身が付与したものです。グレー枠のラベルは本文解析で自動付与されたものです。 マスクの次はティッシュペーパーがなくなる。お湯をたくさん飲めば感染予防になる-。新型コロナウイルスをめぐって、根拠のない誤情報やデマが飛び交い、人々の行動にまで影響を及ぼしています。こうした状況をどう理解したらよいでしょうか。「流言のメディア史」などの著作で知られる京都大教授の佐藤卓己さんに聞きました。必要なことは「あいまいな情報に耐える力」だと説きます。 -いま人々は、未知の状況に直面し、パニックになっているように映ります。どこかでウソだと思いながらも、非合理な行動を取ってしまう。 果たしてパニックでしょうか。一人ひとりの消費者の立場で考えれば、手に入らなくなる前にモノを買っておくという行動は、極めて合理的な選択です。責められることではないでしょう。ただ、個々の合理的行動が集約

                                  デマや誤情報「実は健全な社会」? あいまいな情報「耐える力が必要」佐藤・京大教授 | 京都新聞
                                • 「完全な読書」が消える未来?/佐藤 卓己|特集|三田評論ONLINE

                                  今年の大学入試で出題された拙文の使用許諾願いが「赤本」の教学社や受験予備校から届き始めた。昨年上梓した『流言のメディア史』(岩波新書)は多くの大学で出題された。いずれも「本文の趣旨に合致するもの」を解答させる正誤選択問題を含んでいる。例として、早稲田大学のものを挙げておこう。 ア  メディア流言は、特定の時代や状況でのみ生じる1回的な現象である。 イ  あいまいで煩わしい情報に向き合うことは、現代のメディアを読み解く上で必要である。 ウ  AIによる評価は、正確で客観的に行われるため、社会にとって万能な選抜システムである。 エ  「輿論の世論化」とは、論理に基づく合意形成がなされず、大衆の情動的な感情や意見が主流となることをいう。 オ  メディアとしてのインターネットは、情報を瞬時に伝播させることができるが、情報を制御する機能を有してはいない。 アとウがおそらく×、それ以外が〇である。受験

                                    「完全な読書」が消える未来?/佐藤 卓己|特集|三田評論ONLINE
                                  • 【書評】『地下出版のメディア史』表と裏を越境することで人文知は更新されるか

                                    【書評】『地下出版のメディア史 エロ・グロ、珍書屋、教養主義』/大尾侑子・著/慶應義塾大学出版会/4950円 【評者】大塚英志(まんが原作者) 梅原北明と聞けば、ぼくより上の世代はにやりとするだろうが、本書は八九年生まれの著者によって書かれ、その学術的意義や研究書としての細部への目配りには別の誰かが評価すればいいが、近頃、気になるのはこの研究のことを言うわけでないが、かつての「在野」で自明のことであった人や領域や事象がアカデミズムにあたかも新しいことのように「発見」される傾向だ。そして、それがあたかも従来の硬直したアカデミズムの更新に寄与するようにしばしば語られる。 ぼくの世代の印象であれば、梅原北明やカストリ雑誌は、総会屋雑誌あたりで屈折しまくった左派だか右派だかわけのわからない人々が熱心に論じていた対象で、その上に得体の知れない「在野の」などと穏当に形容のしようのない怪物じみた蒐集家が

                                      【書評】『地下出版のメディア史』表と裏を越境することで人文知は更新されるか
                                    • 実写とアニメの境を見直す杉本穂高の連載開始 第1回は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』評

                                      はじめに 連載を始める前に、この連載意図を記しておきたい。前置きとしてはやや長いかもしれないが、お付き合いただけると幸いだ。そんなのどうでもいいので、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』について読みたいという方は飛ばしてしまっても構わない(3ページ目から本論です)。ただ、この前置きを読んでおくと、本論の理解は深まるはずだ。(本稿には、『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のネタバレが含まれます) 現代における「アニメーションならでは」という言葉のいびつさ アニメーション映画に関する文章で、「アニメーションならではの」という言い方を見かける機会は数多い。 アニメーションに対置される映画のジャンルは「実写」である。しかし、アニメーションならではの魅力は常々言われるのに、「実写ならではの魅力」が語られることはほとんどないのはなぜだろうか。 それは、「アニメーションならでは」という言葉を使う時

                                        実写とアニメの境を見直す杉本穂高の連載開始 第1回は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』評
                                      • 「全員救助」が一転「全員死亡」へ…なぜ事故犠牲者の“生還の声”まで報じられてしまったのか? | 文春オンライン

                                        日本が戦争に負け、7年近くもアメリカなどに占領されたことを覚えている人も少なくなった。 私にも、実際の記憶なのか、誰かから聞いた話を自分の記憶と思い込んだのか分からない思い出がある。生まれ育った関東の中都市の家の近くに国道の陸橋があり、ガード下に、戦災で焼け出された何組かの家族がバラックに住んでいた。 ある日、通りかかると、進駐軍(占領軍のことをそう呼んでいた)のジープが止まっていて、若いGI(アメリカ兵)が、周りを取り囲んだガード下の子どもたちにチョコレートを分け与えていた。手を出しながら「マネー、マネー」と叫ぶ子どもたち。それを、自分も同じようにしたい気持ちを、「そんな恥ずかしいことはしない」というプライドが抑え込むのを感じながら、離れてじっと見ていた――。 占領の時代は、さまざまな不合理、不自由以上に、精神的な抑圧とコンプレックスが大きかったように思う。だからこそ、日本人にとって独立

                                          「全員救助」が一転「全員死亡」へ…なぜ事故犠牲者の“生還の声”まで報じられてしまったのか? | 文春オンライン
                                        • 安倍政権のはるか以前からメディアは「敗北」していた - 高田昌幸|論座アーカイブ

                                          安倍政権のはるか以前からメディアは「敗北」していた ネットの普及で「取材プロセスの見える化」が進み、政権とメディアの関係が露見した 高田昌幸 東京都市大学メディア情報学部教授、ジャーナリスト 安倍晋三首相の退陣表明に伴い、この間の政権とメディアの関係はどうだったかを問う声が出ている。多くは「メディアの敗北」という総括だ。 もちろん、そうである。ただし、こうした状況は今に始まったことではない。 政権との「忖度」「妥協」「すり寄り」や「敗北」は過去に幾度もあった。かつてとの違いは、インターネットの普及で「取材プロセスの見える化」が進み、市民も実感を持って政権とメディアの関係を感じ取れるようになった点かもしれない。 戦中・戦後の時代 メディアと権力の「不都合な関係」は過去に幾度も実例がある。メディア史をひも解きつつ、多くの市民が忘れているかもしれないケースを挙げていこう。 よく知られているケース

                                            安倍政権のはるか以前からメディアは「敗北」していた - 高田昌幸|論座アーカイブ
                                          • 「そりゃ人間ですもん」NHKに残る終戦直後の未編集音源に衝撃 安倍元首相銃撃にも通じる問題 - 社会 : 日刊スポーツ

                                            戦争が終わって、ラジオのマイクは、市井の人々の声を伝えるようになった。清泉女子大専任講師の太田奈名子さん(33)は、NHKに残る当時の音源を聴いて、激しく胸を打たれたという。その声は、7月に大きな事件が起きた、今の日本にも通じるのだという。どんな声だったのか。太田さんに聞く。【取材・構成=秋山惣一郎】 NHKが研究者に向けて過去の音源や映像を公開する「NHK番組アーカイブス学術利用トライアル」という制度を使って、戦後間もないころの未編集のラジオ音源を聴いたのは、今から5年ほど前のことです。 時は1947年(昭22)4月。雨が降る夜の東京・有楽町。電車の通過音や車のクラクションが省線のガードに反響して、大きな音を立てている。暗闇の中、小型マイクを外套(がいとう)に隠したNHKの藤倉修一アナウンサーは「厚化粧」に「けばけばしい洋服」の「パンパン」と呼ばれる娘たちに近づき、話しかけます。 背景の

                                              「そりゃ人間ですもん」NHKに残る終戦直後の未編集音源に衝撃 安倍元首相銃撃にも通じる問題 - 社会 : 日刊スポーツ
                                            • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

                                              2024年2月29日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,036点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

                                                ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
                                              • 日本アニメで少年を女性が演じる、「声変わり」説より有力な歴史的理由 | スラド

                                                日本のアニメでは、少年の声を女性が演じることが多い。ASCII.jpに『アニメと声優のメディア史 なぜ女性が少年を演じるのか』という著書を出している新潟大学の石田美紀教授に対するインタビュー記事が掲載されている。一般的には「男の子は変声期がくる」ことが理由とされることが多いが、国外の作品では男の子や成人した男性が演じていることが多そうだ(ASCII.jp)。 そこで石田教授は、日本のアニメーションは年を超える長期物、続編シリーズものでも複数年を跨ぐものも存在することから、子どもが演じられない事情があるのではないかと考えたことが調査の始まりになったようだ。時代をさかのぼって調査したところ、GHQが民主化政策の一環として日本に連続ドラマを持ち込んだこと、1947年に制定された労働基準法のため、子役が20時から5時の間、雇用できないことなどの事情も影響していた模様。

                                                • 第14回 天才魔術師と同じ魔法が使えるようになるために――「当たり前」を超えて | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース

                                                  小林昌樹(図書館情報学研究者) ■そんなの当たり前 前回、NDLサイトに秘蔵された「調べ方案内」を見つけるには、NDLがHP上に用意した独自分類を下りていって見つけたりせず、単にGoogleから直接「トピック語+調べ方」で引けばよい、と書いたところ、ネットで、そんなの当たり前とのご指摘をいただいた。おやおや、まさにその通り、でも、そのツッコミは短慮だよ……。 そんなの当たり前、しかし、その当たり前をどこまで意識化し言語化できるかが、本連載のそもそもの意義だったなぁと改めて気づいたことだった。 いままでの連載内容はすべて、ベテラン司書にかかれば、そんなの当たり前。かつて調べ物のベテランたちが当たり前に行っていたことを、大きなことから小さなことまで技法として言語化し、彼らに頼れない/頼らないなかで調べ物をするこれからの人たち――特に司書でない人たち――に公開する、というのが連載の趣旨だった。

                                                    第14回 天才魔術師と同じ魔法が使えるようになるために――「当たり前」を超えて | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース
                                                  • ヒトラーを評価する視線はどう変わってきたか、「第二世代」からのバトン(佐藤 卓己) @gendai_biz

                                                    アドルフ・ヒトラーの評伝『ヒトラー 虚像の独裁者』(岩波新書)が刊行された。新書にしては分厚めの同書、どのように読めば内容をより深く理解することができるのか。日独を中心としたメディア史を専門とする京都大学教授の佐藤卓己氏が解説する。 ヒトラーと「世代」 この不安定な時代に、信頼できるコンパクトなヒトラー評伝が刊行されたことをまず喜びたい。著者・芝健介(1947-)は「あとがき」をその恩師・西川正雄(1933-2008)が訳したG・W・F・ハルガルテン『独裁者』(岩波書店・1967)の「擬似革命独裁」論の魅力から書き起こしている。 もちろん、戦前のベストセラー、澤田謙『ヒットラー伝』(大日本雄弁会講談社・1934)を嚆矢としてヒトラー存命中からその評伝は日本でも読まれてきた。しかし、歴史研究者によるヒトラー評伝が日本で書かれ始めるのは1960年代以降のことである。 本書の主要参考文献に名前が

                                                      ヒトラーを評価する視線はどう変わってきたか、「第二世代」からのバトン(佐藤 卓己) @gendai_biz
                                                    • 『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』/長尾宗典インタビュー

                                                      国家の「知」を支えるべく国立の図書館、帝国図書館が作られたのは明治時代。誕生までの道のりはもとより、以降も困難な歩みを続けることになりました。その軌跡を周到に描き出した『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』の著者・長尾宗典さんにお話をうかがっています。 (2024年3月14日に国立国会図書館で長尾さんの講演とパネルディスカッションが開催。詳細はイベント告知ページでご確認ください) ――長尾さんの初の単著は『〈憧憬〉の明治精神史』で、高山樗牛や姉崎嘲風らを扱ったものです。その次に書かれたのが『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』ですから、かなり異なるテーマのように思われます。ご執筆の経緯などをお教えください。 長尾:大学に移る前、私は11年ほど、国立国会図書館(以下NDL。)に司書として勤務していました。日本近代史を専攻していた大学院生の頃は高山樗牛や姉崎嘲風のことばかりやってきたのですが、

                                                        『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』/長尾宗典インタビュー
                                                      • 陸上新規則で壁にぶつかる南アのセメンヤ選手 「体の性の様々な発達状態」(DSD:性分化疾患)とは?(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                        今年5月、ダイヤモンドリーグ開幕戦の800メートルで快進撃を見せるセメンヤ選手(写真:ロイター/アフロ) 国際陸連の新規則で、立ちはだかる大きな壁 7月末、南アフリカ出身の陸上女子中距離選手キャスター・セメンヤ(28歳)が、この秋に開かれる世界陸上ドーハ大会に参加しないことを代理人を通じて発表した。 男性に多いホルモンであるテストステロン値が生まれつき高いセメンヤ選手は、今後も女子陸上選手として競技に参加できるのか、できないのか。 この問題は過去何年もくすぶってきたが、昨年4月、国際陸上競技連盟(IAAF、「国際陸連」)が、テストステロンなど男性に多いホルモンが基準より高い女子選手が400メートルから1マイル(約1600メートル)の種目に参加しようとする場合、薬などでこれを人為的に下げる、とした新規則の採用を発表したことで、セメンヤ選手は取り消しを求めてスポーツ仲裁裁判所(CAS、本部スイ

                                                          陸上新規則で壁にぶつかる南アのセメンヤ選手 「体の性の様々な発達状態」(DSD:性分化疾患)とは?(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                        • アニメと声優のメディア史 なぜ女性が少年を演じるのか | - 石田 美紀(著)

                                                          アニメと声優のメディア史 なぜ女性が少年を演じるのか 芸術 石田 美紀(著) 四六判  224ページ 並製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-3478-0 C0036 在庫あり 書店発売日 2020年12月21日 登録日 2020年10月15日 紹介魔法少女、アイドル、萌え……戦後のラジオドラマが生んだ女性声優はアニメの変遷とともに多様で多層的な世界を築いている。少年から青年まで性と年齢を超えるキャラクターを演じてジェンダーを攪乱する実態を中心に、「声の演技」とアニメの歴史を描き出す。 解説野沢雅子、小原乃梨子、田中真弓、緒方恵美、高山みなみ……。アニメの少年を女性の声優が演じることに、違和感はまったく感じない。しかしこれは、ディズニーアニメで少年を子どもが演じるのとは対照的な、日本アニメの特徴だ。こうした配役はどのようにして生まれ、アニメ文化に何をもたらしてきたのだろう

                                                            アニメと声優のメディア史 なぜ女性が少年を演じるのか | - 石田 美紀(著)
                                                          • 【2021年6月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                            今月は歴史専門書の数がが多いです 2021年6月の世界史関連新刊紹介です。 今回は2021年3月~6月までの新刊をご紹介します。今回の特徴は非常に専門書の数が多いことです。また、紹介する本の数も60冊にもなっています。 今回からはカテゴリに分けて、それごとにコメントを入れるようにします。 買った本 今回紹介する本の中では2冊しか買っている本がありませんでした。 若手の中国史家でご活躍されている佐藤信弥氏の本が3月に出ています。文中、キングダムについても言及されており、古代中国史に関心をもった方のエントリーとしてよろしい本と思います。 1. 『戦争の中国古代史』 佐藤 信弥 著 講談社現新書 2021/3/17 ¥1,100 戦争の中国古代史 (講談社現代新書) 作者:佐藤信弥 講談社 Amazon 群雄割拠! 殷・周・春秋戦国時代に繰り広げられた古代中国の戦争を軸に、「中華帝国」誕生の前史

                                                              【2021年6月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                            • 英ガーディアン紙の経営が黒字化 収入の56%をデジタルから 鍵となった会員制とは(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                              「メディア展望」(新聞通信調査会発行)8月号掲載の筆者記事に補足しました。 *** 英国の左派系高級紙「ガーディアン」(月曜から土曜)と日曜紙「オブザーバー」を発行するガーディアン・ニュース&メディア社が長年の赤字を克服し、2018-19年度で80万ポンド(約1億円)の営業利益を計上した。親会社となるガーディアン・メディア・グループ(以下、「グループ」)が、8月上旬、19年3月決算で正式に発表した。 グループの収入は2億2450万ポンド(約290億円)に達し、経営陣が3か年計画で目指していた損益分岐点に達した。鍵はデジタル収入と読者からの支援の増加であるという。 グループの収入の半分以上(56%)がデジタルから生じるようになっている(プリント版発行による収入は43%)。 収入の内訳 ガーディアンのウェブサイトから 収入の内訳は、大きい順から「広告収入」(40%)、「読者からの収入」(28%

                                                                英ガーディアン紙の経営が黒字化 収入の56%をデジタルから 鍵となった会員制とは(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                              • 『アニメと声優のメディア史』石田美紀に訊く、女性声優が少年を演じることの意味 「ひとつの文化を形成している」

                                                                『アニメと声優のメディア史』石田美紀に訊く、女性声優が少年を演じることの意味 「ひとつの文化を形成している」 『アニメと声優のメディア史 なぜ女性が少年を演じるのか』(青弓社)というユニークな研究書が、2020年12月21日に刊行された。女性声優が少年を演じる配役は日本アニメの特徴だが、これまでのアニメや声優研究では、この論点が見落とされ続けてきた。 当たり前すぎるがゆえに、問い直されることがなかったテーマに着目した本書は、少年役を演じる女性声優の歴史を紐解きながら、彼女たちの仕事がアニメ文化にもたらした影響を多義的に論じている。研究者のみならず、アニメや声優好きにも刺さる、面白くかつ画期的な1冊だ。第一部では「少年役を演じる女性声優の歴史」をたどり、第二部では「ファンとの交流と少年役を演じる女性声優」を掘り下げた『アニメと声優のメディア史』について、著者の新潟大学教授・石田美紀氏に話を訊

                                                                  『アニメと声優のメディア史』石田美紀に訊く、女性声優が少年を演じることの意味 「ひとつの文化を形成している」
                                                                • 【英国から見る東京五輪】タイムズ紙は開会式を「優雅、質素、精密」と表現(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                  23日、東京五輪の開会式が国立競技場で開催された。 皆さんはテレビでご覧になっただろうか。 英国ではBBCが昼12時から午後4時まで、中継で放送した。筆者は選手団の入場場面は時折席を外したものの、ほぼ全体を視聴した。 無観客の開会式という前代未聞の設定、式の直前には楽曲の作曲担当者と制作・演出チームのショー・ディレクターだった人物とが辞任する危機があり、一体どうなることやらと思ったが、期待をはるかに超えた内容であるように感じた。 日本国内に住む方の感想(非常に厳しい判断を下している方もいらした)と筆者の感想は若干異なるかもしれない。 「外の視点」として、英メディアの報道と、筆者の感想を記してみたい。 英メディアは概ね高評価 英国のメディアによる五輪報道は、長年日本に住む特派員と五輪のために東京を訪れている報道陣による。 特派員は開会までに至った様々な紆余曲折を熟知しており、その報道は日本に

                                                                    【英国から見る東京五輪】タイムズ紙は開会式を「優雅、質素、精密」と表現(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                  • 英語メディアはウクライナの首都をKievではなくKyivと綴る 前者はロシア語の発音に基づく(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                    ロシア軍の攻撃を受けるウクライナ。同国の各地から、世界中の記者が現状を伝える日々が続いている。 英国のメディアを中心にニュースを追っていた筆者は、ウクライナの首都キエフの英語表記が「Kiev」ではなく、「Kyiv」になっていることに気づいた。Kievはロシア語発音に基づいた表記であり、後者はウクライナ現地の発音に基づいた表記だという。 BBC記者などによる発音をカタカナで表記すると、Kievは「キイエブ」(kee-yev)、Kyivは「キイブ」 (kee-yiv)(同時に、最後の「ブ」が「フ」に聞こえるときも)。筆者の耳にはそれほど大きな違いとして聞こえておらず、デイリー・テレグラフ紙の記事(2月24日、有料閲読)を読んで、遅まきながら、その違いを初めて知った。 その理屈が分かってみると、英語による報道(BBC、ITV、スカイニュース、ユーロニュース英語、アルジャジーラ英語、フランス24英

                                                                      英語メディアはウクライナの首都をKievではなくKyivと綴る 前者はロシア語の発音に基づく(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                    • 名作/迷作アニメを虚心坦懐に見る 第5回:『超時空要塞マクロス』|髙橋優

                                                                      はじめに 歌・可変戦闘機・三角関係――この三要素は、2022年に40周年を迎えたマクロスシリーズの「お約束」とみなされている。シリーズ第一作にあたる『超時空要塞マクロス』(1982~1983年、以下『マクロス』と略記)は、「お約束」の成立に先鞭をつけた色々な意味で伝説的な作品である。「色々な意味で」と含みを持たせたのは、『マクロス』がシナリオ・作画の両面において、諸手を挙げて褒められるような作品ではないからだ(そもそも諸手を挙げて褒められる作品などない、という指摘はさておき)。 アニメスタイル編集長の小黒祐一郎はコラム「アニメ様365日」において、『マクロス』は「立派なところはこの上なく立派だが、ダメなところは徹底してダメな作品」、「よくも悪くも、ムチャクチャなアニメ」だったと述懐している。 模型文化ライターのあさのまさひこも、アニメーション・特撮研究家の五十嵐浩司との共著のなかで、「昨今

                                                                        名作/迷作アニメを虚心坦懐に見る 第5回:『超時空要塞マクロス』|髙橋優
                                                                      • 「有鉛ガソリン」規制までの長い戦いの歴史

                                                                        鉛を添加された有鉛ガソリンは、猛毒物質であるテトラエチル鉛などを含むため、記事作成時点では日本を含めた全世界で規制されています。そんな有鉛ガソリンに警鐘を鳴らした1920年代のマスメディアや科学者と自動車産業が1世紀近くにわたって繰り広げた争いを、アメリカ・ラフォード大学のメディア史学者であるビル・コヴァリック氏が解説しました。 A century of tragedy: How the car and gas industry knew about the health risks of leaded fuel but sold it for 100 years anyway https://theconversation.com/a-century-of-tragedy-how-the-car-and-gas-industry-knew-about-the-health-risks-o

                                                                          「有鉛ガソリン」規制までの長い戦いの歴史
                                                                        • 『デビルマン』(漫画版ラスト/永井豪)に見る人々の群衆化の例 〜没個性・感染・暗示と宣伝/デマの表現から見られる美樹の死と虐殺…漫画の中の描写は現実と異なるか - 日々是〆〆吟味

                                                                          『デビルマン』と群衆の表現 『デビルマン』に描かれる恐慌状態 【永井豪『デビルマン』】 『デビルマン』のあらすじ/概要 恐慌状態のセリフ 群衆の否定的な面を凝縮した表現 【オルポート『デマの心理学』】 【ル・ボン『群衆心理』】 宣伝とデマ 【レーニン『宣伝・扇動』】 【シブタニ『流言と社会』】 【佐藤卓巳『流言のメディア史』/佐藤健二『流言飛語』】 【清水幾太郎『流言飛語』】 フィクションから学ぶ現実への対応 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020/05/01/170051 『デビルマン』と群衆の表現 『デビルマン』に描かれる恐慌状態 群衆について書いてきましたが、ふと思い出す作品がありました。永井豪の『デビルマン』です。 【永井豪『デビルマン』】 新装版 デビルマン 漫画文庫 全4巻 完結セット (講談社漫画文庫) 作者:永井 豪 講談社

                                                                            『デビルマン』(漫画版ラスト/永井豪)に見る人々の群衆化の例 〜没個性・感染・暗示と宣伝/デマの表現から見られる美樹の死と虐殺…漫画の中の描写は現実と異なるか - 日々是〆〆吟味
                                                                          • 「BBCをぶっ壊す」英国でなぜ言われない? 特別な存在だが危機状態との指摘も(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                            以下のインタビューは、週刊誌「東洋経済」11月23日号特集「NHKの正体ー膨張する公共放送を総点検」に掲載された、筆者執筆記事(実は政府の影響を排除しきれていない 本当にNHKのお手本になる? BBCの意外な実態とこれから)のために行われたものです。 *** ジャーナリズムにも、ガバナンスにも懐疑の目が向けられるNHK。その英国版とも言えるBBCは、英国でどう受け止められているのか。課題は何か。日本の「NHKから国民を守る党」(N国党)のような政治勢力はあるのか。 放送業の専門家数人に聞いてみた。 最初の回は、英BBCはお手本になるか? 英国でN国党がない理由は「公共のため」を信じる国民がいるから になる。今回は、2回目である。 英キングストン大学のブライアン・カスカート教授(ジャーナリズム)は、ジャーナリストとしても知られ、メディアに説明責任を持たせるためのロビー組織「ハックト・オフ」(

                                                                              「BBCをぶっ壊す」英国でなぜ言われない? 特別な存在だが危機状態との指摘も(小林恭子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                            • 西村賢太と交際していたと思しき方のnote。おなじみの「秋恵」ではなく、地方で交際していた人ではないか。本人もそうした人がいるとほのめかしていた。1冊の本で通して読みたいところ。

                                                                              naokki @miumisuzu 東京都民。大学院生→修了(修士)。フリーライター。元雑誌編集者。図書館と書店とブックオフにほぼ毎日行っています。DMフォロー外からも送付可です。書き仕事募集中。対価の発生しない仕事、依頼は引き受けません。【得意分野・興味関心】90年代サブカルチャー論、出版史、文化史、メディア史、雑誌文化など。 naokki @miumisuzu 西村賢太と交際していたと思しき方のnote。おなじみの「秋恵」ではなく、地方で交際していた人ではないか。本人もそうした人がいるとほのめかしていた。1冊の本で通して読みたいところ。note.com/bat752 2024-03-11 22:52:43 naokki @miumisuzu 西村賢太は作家デビュー前から、藤澤清造の月命日ごとに石川県七尾市に通っていた。顔と名前が知られるようになると「何かの文学イベント」と勘違いした有名

                                                                                西村賢太と交際していたと思しき方のnote。おなじみの「秋恵」ではなく、地方で交際していた人ではないか。本人もそうした人がいるとほのめかしていた。1冊の本で通して読みたいところ。
                                                                              • 帝国図書館――近代日本の「知」の物語 長尾宗典(著/文) - 中央公論新社

                                                                                紹介 近代国家への道を歩み出した明治日本。国家の「知」を支えるべく国立の図書館、帝国図書館が作られた。しかし、その道のりは多難であった。「東洋一」を目指すも、慢性的に予算が不足し、書庫は狭隘で資料を満足に保管できなかった。戦時には資料の疎開にも苦しんだ。そのような帝国図書館に、人々はどのような思いを抱いて通ったのか。本書は、その前身の書籍館から、一九四九年に国立国会図書館へ統合されるまでの八〇年の歴史を活写する。 長尾宗典 (ナガオムネノリ)  (著/文) 長尾宗典 1979年群馬県生まれ.筑波大学第一学群人文学類卒業.筑波大学大学院博士課程人文社会科学研究科歴史・人類学専攻単位取得退学.博士(文学).国立国会図書館司書,城西国際大学国際人文学部准教授を経て,2023年より筑波大学人文社会系准教授.専門は日本近代史,思想史,メディア史.著書に『〈憧憬〉の明治精神史』(ぺりかん社,2016年

                                                                                  帝国図書館――近代日本の「知」の物語 長尾宗典(著/文) - 中央公論新社
                                                                                • 2019年に出た本で印象深かったもの - みちくさのみち

                                                                                  図書館を辞めて大学教員になって2年目になりました。また私事でも色々ございました。そんななかで読んで考えさせられたもの、印象に残ったものなどをランダムに挙げていきます。お送りいただいたものでご紹介できないものもありますが、ご容赦ください。 漫画なのですが。今年ハマったものの筆頭は鬼滅の刃だと思います。大正時代を舞台にした鬼退治の剣戟なのですが、個性的な仲間との共闘、先輩や祖先から代々受け継いできた技や志の継承など、ちょっと往年の聖闘士星矢っぽさもあり、アラフォーも楽しめるような気がします。授業では導入に使いつつ、ちょっと違う大正の実像について知ってもらおうと試みたのですが、学生の食いつきが違いました。凄い人気なのを感じます。 鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス) 作者:吾峠 呼世晴 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/06/03 メディア: コミック あと漫画としてはこちらの昭和

                                                                                    2019年に出た本で印象深かったもの - みちくさのみち