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  • 【書評】銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎 - 本が友達の大人の読書感想文

    どうも。takaです。今回は、ジャレド・ダイアモンド氏の「銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎(草思社文庫)」の感想です。 銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎 文庫 (上)(下)巻セット 本の内容 現在の世界で発生している「地域格差」。 これは一体何によって生じたものなのか? 1万3000年にわたる人類史のダイナミズムに隠された謎を、進化生物学、生物地理学、文化人類学、言語学等の様々な知見を駆使して解き明かしていきます。 海外は日本では見ない危険がたくさん 日本では大体冬になればインフルエンザが話題になります。 しかし、海外には地域によってですがペスト、マラリア、黄熱病といった致死率の高い危険な病気にかかる恐れが十分にあります。 小学生の頃野口英世氏の伝記をよく読んでいたので黄熱病に関しては知っているのですが、蚊を媒介とし、これにかかると高い熱が出て、一週間くらい

      【書評】銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎 - 本が友達の大人の読書感想文
    • Hideki Kakeya, Dr.Eng. on Twitter: "今年の米国大統領選は人類史において非常に大きな意味を持つ。もし、バイデン-ハリスが選ばれれば、全世界は共産化し、世界人民共和国への道を歩むことになるだろう。この世から、思想、良心、信教、表現、学問の自由は消滅する。"

      今年の米国大統領選は人類史において非常に大きな意味を持つ。もし、バイデン-ハリスが選ばれれば、全世界は共産化し、世界人民共和国への道を歩むことになるだろう。この世から、思想、良心、信教、表現、学問の自由は消滅する。

        Hideki Kakeya, Dr.Eng. on Twitter: "今年の米国大統領選は人類史において非常に大きな意味を持つ。もし、バイデン-ハリスが選ばれれば、全世界は共産化し、世界人民共和国への道を歩むことになるだろう。この世から、思想、良心、信教、表現、学問の自由は消滅する。"
      • 地域格差の人類史(3) - 歩く_草花_想う by tadashian

        こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。 前々回では、いろんな人類がいたのですがホモサピエンスだけが「認知革命」によって生き残った話をしました。 www.tadashian.com 次はホモサピエンス内でどうして格差が生じてしまったのか、検証してみたいと思います。 参考にさせていただく本はこちらになります。 銃・病原菌・鉄 上下巻セット 作者:ジャレド・ダイアモンド メディア: 文庫 ja.wikipedia.org 「銃・病原菌・鉄」の著者であるジャレド・ダイアモンド氏は進化生物学者であり、もともと、鳥類の研究をされて、パプアニューギニアに渡っていたそうです。そこで、原住民の方と生活を共にされたそうなんです。 ニューギニアの原住民の方々は1万年以上前から同じ生活をしていたのです。つまり狩猟・採集の生

          地域格差の人類史(3) - 歩く_草花_想う by tadashian
        • 地域格差の人類史(2) - 歩く_草花_想う by tadashian

          こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。 前回の記事の続きです。 www.tadashian.com 認知革命=神話(虚構)は今でも人を結束させています。 神話・虚構・宗教・イデオロギー・ブランド・企業理念等は、人々を結束し続けています。 1万2千年前に興った認知革命は今だに続いています。 アメリカ合衆国は「すべての人間は平等に作られている」「生命、自由、幸福を追求する権利を持つ」という神話によって建国されました。それ以前の帝国の王様はすべての人間は平等だなんて思っていませんでした。王様が一番偉く、臣下・貴族がいて平民がいて奴隷がいる封建制の時代はそれが当たり前だったのです。 ジョン・ロックがすべての人が平等だと主張したのです。これは当時としては少数派だったのです。「すべての人間は平等で独立しており、

            地域格差の人類史(2) - 歩く_草花_想う by tadashian
          • 不平等は避けられなさそうです(読書メモ:『暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病』) - 道徳的動物日記

            暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病 作者:ウォルター・シャイデル 東洋経済新報社 Amazon かなり長くて重たい本。経済史の本でありがちな、大量の具体例を紹介しながら同じような話が何度でも何度でも繰り返される内容なので、細かい部分は流し読みでよいと思う。 そしてこの本で繰り返されるテーマとは「暴力……それも大量の人命を失わせるような徹底した暴力のみが、ある社会の経済的平等を増させる唯一の方法である」というものだ。 ポイントは「徹底した暴力」であるということ。 たとえば「革命」については、ちょっとした農民蜂起や反乱は歴史のなかで何度も起こってきたが、その成果はあっという間に失われて不平等が戻ってしまうのであり、ロシアや中国で行われたような共産主義革命くらいに大量の人命を犠牲にするほどのものでなければ意味がない(それですら近年では革命の成果が失われて不平等が再拡大している)。オキュ

              不平等は避けられなさそうです(読書メモ:『暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病』) - 道徳的動物日記
            • Amazon.co.jp: 反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー: ジェームズ・C・スコット (著), 立木勝 (翻訳): 本

                Amazon.co.jp: 反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー: ジェームズ・C・スコット (著), 立木勝 (翻訳): 本
              • 地域格差の人類史(1) - 歩く_草花_想う by tadashian

                こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。 ***台風の強風で寝付けなかったけど、停電もなく被害もあまり大きくなかったのですこしほっとしている今日この頃です*** ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書「サピエンス全史」等を参考に人類史と、今に至る格差等の問題について考えてみたいと思います。シリーズ化して、続けることができれば、と思っています。 サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福 作者:ユヴァル・ノア・ハラリ 発売日: 2016/09/16 メディア: Kindle版 地球誕生からです。 45億年前に地球が形成されました。 38億年前に生物が誕生しました。 600万年前にヒトとチンパンジーの共通祖先が現れました。(猿人、アウストラロピテクスがその代表です) 250万年前にアフリカでヒト(ホモ)族

                  地域格差の人類史(1) - 歩く_草花_想う by tadashian
                • 地域格差の人類史(7) - 歩く_草花_想う by tadashian

                  こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。 今から1万1500年前に農業革命が起こりました。世界のいろいろな場所での作物を人間自らの手で栽培を始めました、地域によって種類は異なっていました。これも格差の一因なのです。 中東は、小麦・大麦です。 中国は、コメです。 南北アメリカは、トウモロコシ、カボチャです。 アフリカは、モロコシ、イモです。 この中でもっとも生産性が良かったのが、中東の小麦・大麦だったのです。 また、今から9000年前には家畜革命が起こりました。最も有益だった、牛・豚・ヒツジ・ヤギも中東が原産だったのです。 こうして、ホモサピエンスの中でもっともいいスタートが切れたのが肥沃な三日月地帯に位置するエジプト文明・メソポタミア文明が出現することになった中東なのです。 にもかかわらず、現在の中東

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                  • 地域格差の人類史(4) - 歩く_草花_想う by tadashian

                    こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。 ホモ・サピエンスは認知革命によって他のサピエンス種を絶滅させました。 地理的な要因で差がついた結果、神話(フィクション・虚構)による国家統治が始まります。 勝者となったホモ・サピエンスの中でも中東と他の地域との間でも差が生じます。生産性の高い大麦・小麦・家畜を手に入れた中東が一番早く発展していきました。また、生産性が上がる事で農業をしなくて済む人たちが出てきました。 サピエンス全史著者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は言います。サピエンス全史(上)132頁 至るところで支配者やエリート層が台頭し、農耕民の余剰食糧によって暮らし、農耕民は生きて行くのは精一杯の状態に置かれた。 こうして、没収された食料の余剰が、政治や戦争、芸術、哲学の原動力となった。余剰食糧のおかげで

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                    • 「まさか実習で」大学生が参加した遺跡の発掘調査で大発見!3万年以上前の人類史を紐解く手がかりが!|FNNプライムオンライン

                      宜野湾市の普天満宮本殿の近くにある洞穴から、約3万2000年前に人類が火をたいた跡、炉跡(ろあと)が見つかった。 これは、県内で見つかった人類の活動の痕跡の中でも最古級のもので、3万年以上前に人類がどのように生活していたかを紐解く、重要な手がかりとなりそうだ。 「冷静に話しているけど興奮している」「他の土とは色が違った」 2024年4月12日、沖縄国際大学で新里貴之准教授が発掘調査に関する会見を開いた。 この記事の画像(10枚) 沖縄国際大学 新里貴之准教授: 極めて冷静に話しているつもりなんですけど、実は興奮しています。まさか、実習でそういう遺跡にあたること自体がなかなかないので 沖縄国際大学考古学研究室では、2022年から普天満宮本殿の近くにある洞穴の調査を進めていて、2023年度、学生たちが参加する発掘調査実習の中で大きな発見があった。 調査に参加した 沖縄国際大学3年 中道美海さん

                        「まさか実習で」大学生が参加した遺跡の発掘調査で大発見!3万年以上前の人類史を紐解く手がかりが!|FNNプライムオンライン
                      • 平和記念式典へのロシア不招待は何が問題か 被爆地・広島が人類史的役割を放棄した瞬間:朝日新聞GLOBE+

                        広島平和記念資料館を見学したゴルバチョフ元ソ連大統領とライサ夫人は、子どもたちと一緒に原爆の子の像に折りづるをささげた=1992年4月、広島市

                          平和記念式典へのロシア不招待は何が問題か 被爆地・広島が人類史的役割を放棄した瞬間:朝日新聞GLOBE+
                        • 地域格差の人類史(8) - 歩く_草花_想う by tadashian

                          こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。 認知革命、農業・家畜革命、神話・宗教革命のお話をしました。 今回は科学革命についてです。 西暦1500年くらいまでは、ヨーロッパではキリスト教が絶対的な力を持っていました。神父さん曰く「私たちは全部知っています。すべての事柄は聖書に書かれています」と。当時、ヨーロッパの人々はあらゆる悩みや事象を神父さんに相談していました。神父さんの知らない事、聖書に載っていないことは重要なことではない、としていたのです。 サピエンス全史著者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏はこのように述べています。 サピエンス全史(下)76頁 多くの信仰では、いつの日か救世主が現れて戦争や飢餓にすべて終止符を打ち、死さえなくすと信じられていた。だが、人類が新しい知識を発見したり新しい道具を発明したり

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                          • 地域格差の人類史(5) - 歩く_草花_想う by tadashian

                            こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。 神話が帝国を生み出した話をしました。 支配者が王国・帝国を支配するために必要なツールとは何でしょうか。 それは書記体型(文字)と貨幣があります。 コニュニティーが小規模で、人数が少なければ、「文字」というものは必要ありません。でも、人口の規模が大きくなり、王国や帝国になると、つまり遠くの、そして多くの人との通信手段には、「文字」がどうしても必要になります。それは・・・ 法律をすべての人に示すため 税金を徴収するため 例えば、法律を100か条、伝言ゲームで広めるのは現実にはとても、無理です。やはり当時でしたら粘土板に書いてすべての人に示した方が合理的です。 また、何といっても税金を徴収するのに文字が必須となります。サピエンス全史の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏は述

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                            • ブラックスワンの番人が警告、「人類史最悪のクレジットバブル」迫る

                              Mark Spitznagel, president and chief investment officer of Universa Investments. Photographer: Chris Goodney ブラックスワン的なイベントに備えるファンド(ブラックスワン・ファンド)を運用する米ユニバーサ・インベストメンツを創業したマーク・スピッツナーゲル最高投資責任者(CIO)は、金融システムには「人類史最悪のクレジットバブル」が迫っていると警告する。 「このクレジットバブルが破裂すれば、誰も聞いたことのないような大惨事に市場は見舞われる。これが起きないことを祈ろう」とスピッツナーゲル氏は3日の電話インタビューで述べた。「私たちは自ら厳しい位置に来てしまった」と語った。

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                              • 書評 「犬から見た人類史」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                犬からみた人類史 作者: 大石高典,近藤祉秋,池田光穂出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2019/05/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 本書は犬という視点から人類史を見るというテーマで様々な分野の研究者から寄せられた論考を集めたアンソロジーだ.3部構成で第1部は「犬革命」と称して犬の誕生から先史時代まで,第2部は「犬と人との社会史」で前近代から近代まで,第3部は「犬と人の未来学」で現代から未来までを扱う.犬から見たという視点が面白いし,普段読まないような分野の文章も読むことができていろいろ楽しい本だ. 第1部 犬革命 イヌの特徴である吠えるという行動がどうして進化したのか,狩猟採集民の遊動型狩猟におけるイヌの役割,縄文人のイヌの使い方,イヌの性格と遺伝子,イヌとヒトの視線のやりとり,犬の比較神話学という論考が並ぶ. 最初の「イヌはなぜ吠えるか」(第1章)という論考は面

                                  書評 「犬から見た人類史」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                • 人類史に残る紳士的実験「遺伝的アルゴリズムでエッチな画像を作ろう!」がついにゴール 無事Googleに怒られエッチと認定される

                                  Twitterユーザーの“群青ちきん”(@miseromisero)さんが1月から行っていた、「遺伝的アルゴリズムでエッチな画像を作ろう!」プロジェクトが2月11日、当初から掲げていた「あまりにもエッチ過ぎて弊サイトのアドセンス(広告)が停止されたら実験成功」という目標を無事達成し、ひとまずのゴールを迎えました。最終的に重ねた世代は約1万1200、実験開始からおよそ1カ月での達成でした。 Googleから送られたという警告画像。確かに「裸体を示唆する画像」の説明が(群青ちきんさんのツイートより) 「遺伝的アルゴリズムでエッチな画像を作ろう!」は群青ちきんさんが自身のサイト「ゲーミングチャーハン」で1月10日に公開し始まった企画。2種類のバラバラな図形の集合のうちどちらがよりエッチかを閲覧者に質問し、よりエッチと判断された図形の形質を次の世代へと引き継ぐことで、最終的に本当にエッチな画像を生

                                    人類史に残る紳士的実験「遺伝的アルゴリズムでエッチな画像を作ろう!」がついにゴール 無事Googleに怒られエッチと認定される
                                  • 地域格差の人類史(6) - 歩く_草花_想う by tadashian

                                    こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。 人類は神話を通して発展したことをお話しました。 最初は神話の最たるもの、宗教についてです。 人類が小さな集落であった頃は、先祖の霊または森の精が私たちを守っている等、初期の宗教はアニミズムでした。アニミズムとは「すべてのものには霊が宿っている」という考え方です。だから、動物や植物も神の対象になりうるのです。神道にも八百万の神の考え方がありますね。 1万1500年前に農業革命がおこり、そして9千年前に家畜革命が起こった話をしました。家畜革命は動物と人間との関係を根本から変えました。家畜革命前は動物とヒトとは対等な関係でした。 でも家畜革命後、人間は牛・豚・ヤギ・ヒツジという動物を支配することになります。これによって人間は動物より上の存在なのだと想うようになります

                                      地域格差の人類史(6) - 歩く_草花_想う by tadashian
                                    • 尾登雄平 著『「働き方改革」の人類史』より。映画『NO 選挙,NO LIFE』をもじれば「NO 労働,NO LIFE」。それって、本当? - 田舎教師ときどき都会教師

                                      ビジネス書は読者を啓発するためのものなので、ネガティブなことにはあまり触れません。あなたはどうすれば成功するのか、生き残れるか、といったことを書きます。「できない」人は想定読者ではないので、当たり前と言えば当たり前です。ただ、同じ社会の構成員である「できない」人に対しての視線を忘れてしまうと、今後大変な分断が生まれてしまうのではないではないか。そんな思いを強く持ったため、本書では弱い立場にある労働者の視点を強調して記述しています。 (尾登雄平『「働き方改革」の人類史』イースト・プレス、2022) おはようございます。昨日、日本橋まで行って、映画『NO 選挙,NO LIFE』(前田亜紀 監督作品)を観てきました。前日に「作家の三浦英之さんが応援にやって来る!」という情報をキャッチした故の、急遽の東京行きです。ちなみに三浦さんは盛岡からやってきたとのことで、上映後のトークショーの冒頭、東京のキ

                                        尾登雄平 著『「働き方改革」の人類史』より。映画『NO 選挙,NO LIFE』をもじれば「NO 労働,NO LIFE」。それって、本当? - 田舎教師ときどき都会教師
                                      • 反穀物の人類史 | 国家誕生のディープヒストリー | みすず書房

                                        世界観を真に変革する、稀な書だ。 ——A. サリヴァン(『ニューヨーク・マガジン』) われわれの農業に偏った歴史観は、見直しを迫られるだろう。 ——S. シャブロフスキー(『サイエンス』) 人類が文明と政治的秩序のために支払った大きな代償を、ずばり明らかにしている。 ——W. シャイデル(『暴力と不平等の人類史』) 「ある感覚が要求してくる——わたしたちが定住し、穀物を栽培し、家畜を育てながら、現在国家とよんでいる新奇な制度によって支配される「臣民」となった経緯を知るために、深層史(ディープ・ヒストリー)を探れ、と…」 ティグリス=ユーフラテス川の流域に国家が生まれたのが、作物栽培と定住が始まってから4000年以上もあとだったのはなぜだろうか? 著者は「ホモ・サピエンスは待ちかねたように腰を落ち着けて永住し、数十万年におよぶ移動と周期的転居の生活を喜んで終わらせた」のではないと論じる。 キ

                                          反穀物の人類史 | 国家誕生のディープヒストリー | みすず書房
                                        • 社会性の収斂進化、「社会性」は「善」であるのか?(読書メモ:『ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史』) - 道徳的動物日記

                                          ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(下) 作者:ニコラス・クリスタキス ニューズピックス Amazon この本のメインの主張である「青写真(社会性一式)」に関する議論などは先日の記事で紹介したので、今回は、感想とか気に入った部分の引用とかだけで済ませよう。 davitrice.hatenadiary.jp ・副題には「進化論と人類史」とあるが、基本的には進化論の話がメイン。下巻の後半からは文化進化論の紹介が多くなるが、歴史の議論がそこまで詳細にされるわけではない。内容としては、人間と動物(特に霊長類やゾウなどの社会性の高い動物たち)との共通点を示しながらも、人間には他の動物たちよりも際立った「文化」があることも強調しながら、人間の生物学的側面のなかでも善い部分に根付いた社会は「善い社会」となり得る点……といったことが主張される。 最終章では規範的な議論が展開されるが、え

                                            社会性の収斂進化、「社会性」は「善」であるのか?(読書メモ:『ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史』) - 道徳的動物日記
                                          • 『羊の人類史』文化や貿易、軍事まで 羊は世界を変え続けた - HONZ

                                            羊といえば、なにを思い浮かべるだろうか。私の場合は、チェスターコートやメリノウールのセーターなど、ふだん愛用している衣類だ。浅はかながら、それ以外に思いつくことがなかった。本書では、羊と人間との思いもよらぬ関係が語りつくされている。文化、貿易、軍事など多くの面で、羊は人類の歴史に影響を与えてきたのである。 例えば、撥水性のある羊毛はモンゴルの遊牧民の移動式住居、ゲルに用いられ、肉は食料となった。世界帝国を築いたモンゴル人の機動力というと馬に目が向くが、羊もそれを支えていたのだ。 そもそも、羊と人類の関係はいつ、どこで始まったのだろうか。1000万年から2000万年前、最古の羊は氷に覆われた中央アジアで進化を遂げ、その後、世界中に移動していったという。現在、家畜として飼育されている羊は、このとき西方のヨーロッパへ移動したもので、「アジア・ムフロン」という種が元になっている。この羊は黒い上毛(

                                              『羊の人類史』文化や貿易、軍事まで 羊は世界を変え続けた - HONZ
                                            • 注目の歴史学者ルトガー・ブレグマンが提唱する、実は「優しい人類」史 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

                                              歯に衣着せぬ批評で話題となった注目の若手歴史学者、ルトガー・ブレグマン。待望の新著は、現実的で希望あふれる人類史の話。本質的に「優しい」人類がよりよい未来をつくるには? 世界は100年に一度の感染症の大流行に見舞われ、大量失業に格差の拡大、暴徒化するデモ隊のニュースに政治家の汚職、ポピュリスト政治家の妄言、混乱に乗じた市民の監視強化──。世界はますます悪い方向に向かっていると、人類の未来を悲観的に感じる人は少なくないだろう。 しかし、オランダの気鋭の歴史学者、ルトガー・ブレグマンは「悲観主義は現実的ではない。現実的に考えよう」と説く。この希望ある現実主義の考え方が世界で注目を集めている。 歴史学者でジャーナリストでもあるブレグマンは、徹底的に史実と向き合う現実主義者だ。著書『隷属なき道』では、ユニバーサル・ベーシック・インカムについて、歴史的な実例をもとに検証。週15時間労働という「夢」の

                                                注目の歴史学者ルトガー・ブレグマンが提唱する、実は「優しい人類」史 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
                                              • 県別の”縄文度”、遺伝子から探る人類史 - 暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

                                                東京大学の研究者が発表した論文で、現代の日本人1万人の遺伝情報などを分析し各県ごとに縄文人由来の遺伝的変異をどれくらい持っているか地域差を明らかにしました。 目次 縄文時代と弥生時代 県別の”縄文度” 縄文人の体格、渡来人の体格 渡来人の血液中の物質 まとめ 我が家の場合 縄文時代と弥生時代 縄文時代といえば、土偶や土器のイメージですね。 今から3万数千年前、氷河期で海面が下がって、陸地が今より広がっていた時期、日本列島には現在のサハリンや朝鮮半島、台湾方面から3つのルートで人類が移り住み、後に「縄文人」になっていったと考えられます。 その後、温暖で氷河が溶けて海面が上昇し、人の流入は止まります。 次に多くの人が来たのは約3千年前から九州北部に進んだ技術や稲作文化を持つ渡来人がやってきたとされ、これが弥生時代になります。 現代日本人の多くは縄文人とこの渡来人が混血した子孫と考えられています

                                                  県別の”縄文度”、遺伝子から探る人類史 - 暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ
                                                • EvoPsy(エボサイ) on Twitter: "はい、人類史を通じて、女性のおよそ80%が現在に続く子孫を残せたが男性はたったの40%しか残せていないという遺伝子解析の結果があります。しかしEEAでは一夫一妻婚姻制度が導入されていたので、この結果は妻の数ではなく婚外性交(EPC… https://t.co/7KRbbQiJaG"

                                                  はい、人類史を通じて、女性のおよそ80%が現在に続く子孫を残せたが男性はたったの40%しか残せていないという遺伝子解析の結果があります。しかしEEAでは一夫一妻婚姻制度が導入されていたので、この結果は妻の数ではなく婚外性交(EPC… https://t.co/7KRbbQiJaG

                                                    EvoPsy(エボサイ) on Twitter: "はい、人類史を通じて、女性のおよそ80%が現在に続く子孫を残せたが男性はたったの40%しか残せていないという遺伝子解析の結果があります。しかしEEAでは一夫一妻婚姻制度が導入されていたので、この結果は妻の数ではなく婚外性交(EPC… https://t.co/7KRbbQiJaG"
                                                  • 地域格差の人類史(10) - 歩く_草花_想う by tadashian

                                                    こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。 今回で、今までの「地域格差の人類史」のまとめ・最終回にしたい、と思います。 かつてはいろんな人類がいました。その中でホモ・サピエンスだけが生き残ることになります。その理由は7万年前に起こった「認知革命」だったのです。 認知革命とは「虚構」を話すことできる能力です。これによって神話が生まれました。神話は百人単位ではなく、何千万人単位で人を動かせるようになります。 認知革命は神話・宗教・イデオロギーを生み出しました。コニュニティーが小さい最初の段階は精霊やご先祖様が人々を守ってくれる、という事でよかったのです。集落が村になり、村が町になり、町が都市になり、都市が王国になり、王国が帝国なっていく過程で、強力な神話が必要になります。精霊を祭ることから多神教に移って行き

                                                      地域格差の人類史(10) - 歩く_草花_想う by tadashian
                                                    • 人類史を終わらせる恐れがある「破局噴火」とは何なのか? - ナゾロジー

                                                      意外かもしれませんが「破局噴火」という言葉は学術用語ではなく2002年に「石黒耀」氏が発表した小説「死都日本」において巨大噴火を表すために考案された造語と言われています。 しかし作品のもつ高いリアリティーや優れた分析力が評価され、いつのころからかマスコミやネットなどで「文明を終わらせる破局的な噴火」として用いられるようになったようです。 作品では、巨大噴火によって日本が壊滅的な被害を被り、日本の各地に死がもたらされる様子が描かれています。 しかし作品で描かれるような「破局噴火」は空想の産物ではなく地球の歴史上、何度も繰り返されてきました。 そして近年の研究により、それら多くの破局噴火が同じ場所で繰り返し起きる様子と、そのメカニズムも解明されてきました。 今回は「破局噴火とは何か?」といった基本的な定義、歴史、発生メカニズム、そして予測手段など、破局噴火にかかわるさまざまなトピックをまとめて

                                                        人類史を終わらせる恐れがある「破局噴火」とは何なのか? - ナゾロジー
                                                      • 【GoTo書店!!わたしの一冊】第20回 ウォルター・シャイデル『暴力と不平等の人類史』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                        『労働新聞』に代わる代わる執筆している【GoTo書店!!わたしの一冊】ですが、今回はウォルター・シャイデル『暴力と不平等の人類史』(東洋経済新報社)です。700ページを超える大著ですが、ものすごく読み応えがあります。冒頭は本ブログでむかし何回か取り上げた懐かしい赤木智弘さんの「『丸山真男』をひっぱたきたい―31歳、フリーター。希望は戦争」から始まります。 https://www.rodo.co.jp/column/106346/ 2006年末、朝日新聞社の雑誌『論座』2007年1月号に大きな議論を巻き起こした論文が載った。赤木智弘の「『丸山真男』をひっぱたきたい―31歳、フリーター。希望は戦争」だ。曰く「平和が続けば、このような不平等が一生続くのだ。そうした閉塞状態を打破し、流動性を生み出してくれるかも知れない何か―。その可能性の一つが、戦争である」、「戦争は悲惨だ。しかし、その悲惨さは『

                                                          【GoTo書店!!わたしの一冊】第20回 ウォルター・シャイデル『暴力と不平等の人類史』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                        • 人類史の闇として刻まれた「サイコな心理実験5選」 - ナゾロジー

                                                          強制的に性転換、「デイビッド・ライマー事件」少女として育てられたデイビッド、右は家族写真 / Credit: alchetron1965年8月22日、カナダ人のデイビッド・ピーター・ライマーは男児としてこの世に生を受けました。 生後8ヶ月に、デイビッドは排尿時に痛みを訴えたため、病院で手術を受けたのですが、医療ミスにより陰部の大半を失ってしまいます。 デイビッドの両親は、心理学者で性科学者のジョン・マネーにより「女性として性転換手術をした方が、性的に成熟する可能性が高い」と説得されました。 その後、デイビッドは自らの意思とは関係なく手術を受け、「ブレンダ」という少女に生まれ変わったのです。 ブレンダとしてのその後の適応は、男性から女性への性転換の成功例として、当時の心理学会で話題となりました。 しかし、成長するにつれて彼は自分が少女ではないことに気づき、14歳のときに再びデイビッドへと戻り

                                                            人類史の闇として刻まれた「サイコな心理実験5選」 - ナゾロジー
                                                          • 『「働き方改革」の人類史』(イースト・プレス)が出ます! - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                            2022年11月14日に新刊が出ます 2冊目の本が出ます。 書名は『「働き方改革」の人類史』(イースト・プレス)です。 前作はブログで展開しているような、ややマニアックのテーマを通史で集めて、時代と国を跨いだストーリーを組み上げる構造にしたものでしたが、本作はそれとは全く違ったテーマです。 ざっくり、どんな内容の本かを解説したいと思います。 どんな本なのか 本著は4章構成になってまいます。 1章:働き方の世界史 2章:労働時間 3章:労働生産性 4章:やりがい 1章は現代の労働者の「働き方」は、どのような過程を経て作られ定着してきたかということを記したもの。 2章は1日8時間労働はどのように定着してきたか、労働時間の変遷をたどります。 3章は生産性の歴史。農業、工業、インターネット、革新的なテクノロジーの発展があり社会の生産性が上がった時に、いったい何が生じたのか。 4章はマネジメントの発

                                                              『「働き方改革」の人類史』(イースト・プレス)が出ます! - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                            • 人類史の転換点!フランス革命をできるだけ詳しく、できるだけ簡単にまとめさせてもらう! - 俺の世界史ブログ!~世界の歴史とハードボイルドワンダーランド~

                                                              どの世界史の教科書でも、フランス革命に関するページは特に厚く書かれている。にも拘わらずほとんどの人はフランス革命がどのような革命であったのかがよく分からないまま大人になったのではないだろうか。 広大な世界の歴史をわずか1年という期間で学ぶのには無理があって、それでもエッセンスを集めた結果今の教科書になった。 そしてエッセンスだけを記載した結果重要な用語だけが無味乾燥に並んだ教科書が出来上がる訳だが、今回は人類史の転換点ともいえるフランス革命について教科書より少しだけ詳しく記述したいと思う。 ちなみに受験生用「フランス革命」の記事はこちら。 www.myworldhistoryblog.com きっかけはルイ16世が開いた三部会にあった フランス革命においてまず考えなければならないのは、絶対王政の絶頂期においてなぜ王政が倒れてしまったのかという点だ。 当時のヨーロッパには君主絶対論である「絶

                                                                人類史の転換点!フランス革命をできるだけ詳しく、できるだけ簡単にまとめさせてもらう! - 俺の世界史ブログ!~世界の歴史とハードボイルドワンダーランド~
                                                              • 「反穀物の人類史」 「定住」は「農耕」に直結しなかった 朝日新聞書評から|好書好日

                                                                ISBN: 9784622088653 発売⽇: 2019/12/21 サイズ: 20cm/232,42p 反穀物の人類史 国家誕生のディープヒストリー [著]ジェームズ・C・スコット 通常、人類の定住と穀物栽培の開始が、国家の誕生を促したと考えられている。「国家誕生のディープ・ヒストリー」を論じた本書は、第一に、そのような定説を否定する。たとえば、最初に発見された作物栽培と定住コミュニティの遺跡はおよそ一万二〇〇〇年前のものであったが、メソポタミアのティグリス川とユーフラテス川の流域に見いだされた最古の国家の遺跡は、紀元前三三〇〇年ごろのものだ。つまり、作物栽培が始まってから、国家ができるまでに四〇〇〇年以上もかかっている。なぜか。 そもそも、人類は定住しても本格的な農耕には向かわなかった。それが重労働であったからだけではない。さまざまな疫病、寄生虫など多くの障害をもたらしたからだ。実際

                                                                  「反穀物の人類史」 「定住」は「農耕」に直結しなかった 朝日新聞書評から|好書好日
                                                                • ボクラの知らない足下の世界 『地下世界をめぐる冒険 闇に隠された人類史』 - HONZ

                                                                  先日、東京都調布市で陥没事故があった。地下40メートル付近で行われていた道路の掘削工事との関連が取りざたされているが、原因はいまだ不明である。以来、私は大型トラックの振動で道が揺れると、その下に大きな空洞があることをイメージするようになってしまった。無論、疑心暗鬼になっているだけだ。でも、見えないものはわからない。 そんな時、本書に出会った。著者は、ニューヨーク大学パブリックノレッジ研究所客員研究員だ。いくつもの機関から奨学金や補助金などを得ながら、地下研究にいそしんでいるという。大好きな研究をして食べていけるなんて、驚きであり、羨ましい限りだ。 本書は、その集大成である。ニューヨークの地下鉄、パリの地下納骨堂(カタコンブ)、アボリジニの聖地、カッパドキアの地下都市、マヤ人の洞窟など、世界中にある「光なき世界」を渉猟し、そこにある闇について畏怖をもって見つめた異色のノンフィクションだ。 い

                                                                    ボクラの知らない足下の世界 『地下世界をめぐる冒険 闇に隠された人類史』 - HONZ
                                                                  • 親切の人類史 - 祖国は危機にあり(La patrie en danger) 関連blog

                                                                    親切の人類史読了。題名から想像がつくかもしれないが、ヒトの見せる利他的な行動がどのように発展してきたかについてまとめた本だ。内容についてはこちらで(原著の)書評が読めるので、そちらを参照してもらうのが手っ取り早いだろう。なおこちらのblogは邦訳についても簡単なエントリーをあげている。そこで書かれている通り、この本の前半は基本的に利他性に関する理論的な説明、後半は歴史的な経緯の紹介に充てられており、前半は進化論の本、後半は歴史の本と言ってもいいかもしれない。 著者の言い方だとヒトの利他性に及ぼす影響としてハミルトン的な包括適応度(血縁選択)が寄与している部分はあまりないようだ。これはマルチレベル選択についても同じで、マルチレベル選択を表すプライス方程式が実際にはハミルトン則と等価であるなら、そういう結論になるしかない。またプライス方程式ではないナイーブな群選択については「複数の科学的説明が

                                                                    • Amazon.co.jp: 反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー: ジェームズ・C・スコット (著), 立木勝 (翻訳): Digital Ebook Purchas

                                                                        Amazon.co.jp: 反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー: ジェームズ・C・スコット (著), 立木勝 (翻訳): Digital Ebook Purchas
                                                                      • もうひとつの驚異の人類史 『大図鑑 コードの秘密』訳者の浜口稔さんに聞く|じんぶん堂

                                                                        記事:明石書店 高山宏先生と松岡正剛先生という豪華なお二人に、素敵な帯文をお寄せいただきました。カバーには特殊な加工が施され、触覚でもコードを発信しています。 書籍情報はこちら 博物館のような図鑑に魅せられて ――まずは、本書をまだご覧になっていない方のために、浜口先生がこの図鑑の原書に着目された理由を簡単に教えていただけますか? 少し話が遠回りしますが、以前大学の図書館で管理・運営にかかわる役職に就いたことがあります。それ以来、図書や図書館員のサービスや検索システムだけでなく、書物や書棚の配置や館内環境が気になるようになりました。そこから博物館にも気持ちが向いていって、日本各地の施設巡りをするようになり、その啓発的仕掛けとしての効果を考えるようになると、図鑑や図録、百科事典などにも興味が向かいました。本を繰るように館内をめぐって展示物を追っていくと、来館者を各ブースに導いていくフロアプラ

                                                                          もうひとつの驚異の人類史 『大図鑑 コードの秘密』訳者の浜口稔さんに聞く|じんぶん堂
                                                                        • 人類史で「経済発展と感染症」がいつも表裏一体である根本理由 ペスト後には世界中で反乱が起きた

                                                                          モンゴル軍がペストをヨーロッパに持ち込んだ? 1300年頃までのヨーロッパは「大開墾時代」と呼ばれていました。当時の気候温暖化は農業生産の向上を招き、やがて大幅な人口増加につながりました。しかし、人口の増加を喜んでばかりはいられませんでした。人は増えても土地は増えないからです。結果、新しい土地を求め、森の木が次々と切られていきました。鬱蒼うっそうとした森林はやがて、人間が耕す畑、住居、村へと変わっていったわけです。 そして、当時のヨーロッパにおいて未開の地であった東欧へと人々の移住が進みます。この集団移住は「東方植民」と呼ばれていました。13世紀にアジアのモンゴルがヨーロッパへと侵入したのは、まさにその頃、大開墾時代のこと。東欧の森林は開墾によって消えつつあり、モンゴルの騎馬軍団にとっては通過しやすかったのでしょう。

                                                                            人類史で「経済発展と感染症」がいつも表裏一体である根本理由 ペスト後には世界中で反乱が起きた
                                                                          • ネアンデルタール人のゲノム解読、人類史に光 ノーベル賞のペーボ氏 | 毎日新聞

                                                                            スウェーデンのカロリンスカ研究所は3日、2022年のノーベル医学生理学賞を独マックスプランク進化人類学研究所教授で、沖縄科学技術大学院大でも客員教授を務めるスバンテ・ペーボ博士(67)に授与すると発表した。授与理由は「絶滅したヒトのゲノムと人類の進化に関する発見」で、ペーボ教授は「古代ゲノム学」という領域を開拓した。 現代の地球に生きている人類は学問的には「ホモ・サピエンス」と呼ばれる。これに対し、現代人の祖先と言われる「ネアンデルタール人」は約3万年前に絶滅したと考えられているが、ホモ・サピエンスと共存した期間があったことが知られていた。ただ、遺伝的にどのように関係があるかは分かっていなかった。

                                                                              ネアンデルタール人のゲノム解読、人類史に光 ノーベル賞のペーボ氏 | 毎日新聞
                                                                            • 人類史・ウイルス史のレベルでものごとを見る(日経ビジネス) - Yahoo!ニュース

                                                                              三谷 宏治(みたに こうじ)氏/2003~2006年、アクセンチュア戦略グループ統括。2006年からは子ども・親・教員向けの教育活動に注力。現在は大学教授、著述家、講義・講演者として全国をとびまわる。『経営戦略全史』は「ビジネス書大賞」「HBR読者が選ぶベスト経営書1位」とビジネス書アワード2冠を獲得。 BCGやアクセンチュアで戦略コンサルタントとして活躍し、無類の本好きとして知られる三谷宏治氏に、「ニューノーマルの時代にこそ読みたい本5冊」について伺った。曰く、「近視眼に陥らず、人類史・ウイルス史レベルでものごとを考えることが重要」とのことで、人類・ウイルスの歴史的経緯を学ぶことができる5冊のおすすめ本をご教示いただいた。 【ニューノーマルの時代にこそ読みたい本5冊①】『破壊する創造者――ウイルスがヒトを進化させた』 ●COVID-19でわかった日本の弱点と世界各国の状況 われわれは常に

                                                                                人類史・ウイルス史のレベルでものごとを見る(日経ビジネス) - Yahoo!ニュース
                                                                              • 「金銀比価」が人類史5000年の中で最高の水準に

                                                                                金の価格を銀の価格で割って算出する「金銀比価」(Gold Silver Ratio:GSR)が、ここ5000年の中でも最高の数字に達したことを、NASDAQが発表しました。 The Longest Record Broken: Gold/Silver Ratio Hits Highest in Over 5,000 Years | Nasdaq https://www.nasdaq.com/articles/the-longest-record-broken%3A-gold-silver-ratio-hits-highest-in-over-5000-years-2020-03-17 金銀比価は、金・銀の相場と直接関連する数字ではありませんが、古くは金貨と銀貨の価値指標として用いられました。幕末の日本は金銀比価が5で、金銀比価15だった外国に比べて金の価値が低く、外国人による大量の金貨流出

                                                                                  「金銀比価」が人類史5000年の中で最高の水準に
                                                                                • 書評:「グラフの父」の栄光と挫折 ——『データ視覚化の人類史』 - Media × Tech

                                                                                  「データは21世紀の石油である」と言われて久しく経ちます。いまや私たちはデータに囲まれて生きているといっても過言ではありませんが、実際に接しているのはデータ=数値やテキストそのものではなく、グラフや地図といったグラフィック表現です。 今日の気温、株価、内閣支持率、新型コロナの感染者数……。数字のままではわかりにくいデータを見やすくグラフィック表現に変換して、人の理解を助けることをデータ視覚化ないしはデータ可視化(Data Visualization)と呼びます。現代社会ではデータ視覚化を目にしない日の方が少ないでしょう。 データ視覚化は比較的新しい試みと思われることが多いですが、その源流をたどると数百年以上前まで遡る必要があります。現代において経済、報道、ビジネスなどあらゆる場面で使われるデータ視覚化を発案したのは誰か。データ視覚化を私たちはどのように扱い、どんな知見を得てきたのか。コンピ

                                                                                    書評:「グラフの父」の栄光と挫折 ——『データ視覚化の人類史』 - Media × Tech