今回は、情報システム部門や開発プロジェクトの特性に応じてウォーターフォール開発とアジャイル開発を適材適所で使い分けられるように、そのポイントを解説する(図1)。 情報処理推進機構がITベンダーに対して調査したところ、国内のシステム開発の実に95%以上がウォーターフォール型で開発を進めているという。おそらくユーザー企業の側でも採用の比率は同様だろう。 しかし、すべてのプロジェクトにウォーターフォール開発が適しているわけではない。システム開発は一つひとつに特性があり、特性が違えば開発の進め方も変わってくるためだ。 全プロジェクトに適用できる“銀の弾丸”となる開発プロセスは存在しないため、特性に合わせて複数の開発プロセスを使い分けることが欠かせない。ここで筆者が勧めたいのは、ウォーターフォール開発とアジャイル開発を使い分けることである。 この二つに絞るのは開発プロセスの性格が全く異なるためだ。ウ