国の備蓄ガソリンの無料配給には行列ができた=27日午前、岩手県陸前高田市、仙波理撮影 市内すべてのガソリンスタンドが使えなくなった岩手県陸前高田市で27日、国の備蓄ガソリンの無料配給があった。市が国に要請し、県内で初めて実現した。自衛隊が宮城県から運び、市内5カ所で市職員や消防団員が手動ポンプで車に給油した。同市によると1人20リットルで、29日までに計4万リットルを配る予定という。 給油は、同市が事前に配ったチケットと引き換え。同市横田町狩集の給油所跡地では、午前9時の開始前から約50メートルの列ができた。 弟が行方不明になっている菅野昭さん(76)は、24日に岩手県大船渡市で給油して以降、弟の捜索でガソリンを使い続けた。「これでまた弟を捜しに行けます」と話した。 鈴木幹さん(74)は、最後に給油したのが23日。その日は朝4時に起きて隣町のガソリンスタンドまで行き、約3時間待った