共産党は16日、党員の直接投票で委員長を選ぶ「党首公選」の導入を主張し、除名処分とされた元党職員の松竹伸幸氏が再審査を請求したことについて、静岡県熱海市で開催中の党大会で却下することを決めた。松竹氏の主張が「処分の理由を覆すものではない」と判断したという。 松竹氏は昨年1月の会見で党の閉鎖性を指摘したうえで、在任が20年以上にわたる志位和夫委員長を念頭に党首公選を主張。共産は翌月、党決定に反する意見を勝手に発表し、党規約に違反したとして除名を決めた。松竹氏はこれを不服として、11月に再審査を請求していた。(小林圭)