「第2回JILIS情報法セミナー in 東京」冒頭で行われた、「プライバシーフリーク・カフェ」の全貌をお伝えするイベントレポート完全版。後編も鈴木正朝、高木浩光、板倉陽一郎、山本一郎の4人がリクナビ事件の問題点をさらに踏み込んで討論します。 ルールは何のためにあるのか 山本 リクルートキャリアの問題は、「個人情報の取り扱い方には問題はあったが、やろうとした内定辞退予測スコア弾き出しというプロセス自体は悪くはない」という擁護の声もありました。それって本来の個人情報保護の文脈の趣旨からするとどうなのかな、と言及しておいた方がいいと思うのですが。 高木 いろいろな方のTwitterでの発言を見ていまして、面白いなと思ったのが、何かの専門の方の、「確かに個人情報の取り扱いには問題があったが、やろうとしていたことには問題がなかった」という発言。やろうとしたことにこそ問題があったわけで、むしろ個人情報