視線を覆うように配置された7つのパネル。 その画面にはおよそ800キロ離れた現場がリアルタイムで映し出され、遠隔で重機を操作していました。 大手建機メーカーのコマツが子会社のIT企業とともに開発を進め、実用化目前となった重機の遠隔操作システムです。 5Gを活用した通信スピードと鮮明な映像で、実際に重機に乗っているかのように操作できるといいます。 30年以上前から遠隔操作の技術開発に取り組み、その技術の集大成がこのコックピット型のシステムだということです。 開発にあたって立ち上げたプロジェクトには顧客の愛媛県のこの会社も参加し、操作感など現場の意見を反映させてきました。 なぜ、あえて近未来のようなデザインにしたのか、そこには人手不足に悩む企業側の狙いがありました。