「聖女」とは何か 「聖女」と言えば、現代日本においてはキリスト教における「聖女」を指すことが多いだろう。 カトリックで「聖女」あるいは「聖人」(英語では区別なく「saint」)と認められるための条件ははっきりと決まっていて、もちろん敬虔であることは大前提だが、まず「殉教」、つまり信仰のために亡くなっていること、あるいは「奇跡」、科学では説明できない現象が起きたこと、が教会によって認定される必要がある。 殉教者であれば奇跡を一度、殉教者でなければ奇跡を二度、起こしたと認定されれば「聖人」「聖女」となれるらしい。「奇跡」なんてどうやって調べるんだ、そんなポンポンと起きるもんなのか、と思ってしまうが、たとえば、 アクティスさんは2020年、膵臓(すいぞう)に先天性疾患のあるブラジル人の子供を癒(いや)したとして、すでに福者に列せられていた。 そしてローマ教皇フランシスコは今回、アクティスさんが、