ロシアのウクライナ侵攻が長期化するにつれ、核使用に対するロシア国民の意識にも変化の兆しが出ている。政府自らが戦術核使用の準備とも取られる動きを見せ、その使用を否定しない姿勢を示していることが影響している可能性がある。背景を探った。(共同通信=太田清) 【写真】ロシアが核攻撃に踏み切ったらアメリカはどこに報復するか? 極秘で行われた衝撃的な議論 選ばれた標的は… ▽独立系調査機関 ロシアの独立系世論調査機関レバダ・センターは7月4日、前月行われたウクライナ侵攻に関する世論調査結果を発表。設問の一つはウクライナ侵攻を巡り「ロシアによる核兵器使用は正当化されるか」というものだった。 「明確に正当化される」10%、「どちらと言えば正当化される」24%を合わせ、核攻撃を支持するとした回答は全体の3分の1の34%に上り、前回の昨年4月の同様調査と比べ、5ポイント上昇。 一方、「明確に正当化されない」3