「報道という性格上、被害者の名前など情報は正確を期さねばならず、字幕にもミスは許されません。また字幕送出のスピードも要求され、運用コストが安価でなければ24時間適用できません」 同社では現在、音声認識技術を利用した文字起こしエディター「もじこ」を開発中で、当初はこれを利用したシステム化も検討した。しかし、メインに据えるにはリアルタイム性に欠けた。 そこで思いついたのがプロンプタシステムの有効活用だ。プロンプタシステムは、キャスター向けに原稿を表示するモニターシステムだ。そのプロンプタシステムに用意する放送原稿を字幕で見せる原稿とすることにした。 結果的に、プロンプタシステム8割、従来の手入力による地上波字幕送出ログ1割、AIを利用した音声認識技術(開発中)1割の割合で構成される、「ハイブリッド方式字幕付与システム」が完成した。 最初の放送で送出された字幕はログ保存されて、録画放送サーバと連