一連の地震活動は、2022年6月時点では東西約15 km、南北約15 kmの領域で発生しており、特に北側から東側にかけての領域で地震活動が活発であった[14]。地震活動の領域は半島先端部を時計回りの方向で拡大する傾向を見せ、2022年11月以降は南東部の海岸沿いにも広がった[15]。また2023年5月のM6.5の地震は活動域の東側の北部で発生し、以後は地震活動がさらに北から東側の海域にも拡大した[16]。さらに2024年1月1日に発生したM7.6の地震以後、地震活動は能登半島北東海域から2007年の能登半島地震活動域付近にかけて、能登半島北部を北東 - 南西方向に縦断する範囲にまで拡大している[17]。 群発地震の詳しい原因はわかっていないが[18]、金沢大学教授の平松良浩によると、地下から上昇した流体により地殻が膨張している可能性があるという[19]。地面が隆起する地殻変動も観測されてお