再生可能エネルギーの普及に伴って、送電網向け蓄電池への期待が高まっている。現在普及しているリチウムイオン電池とはニーズのミスマッチがあるため、多くの企業が新しいエネルギー貯蔵手段を研究中だ。 by Casey Crownhart2022.12.30 18 6 8 この記事は米国版ニュースレターを一部再編集したものです。 私は電池に大きな関心があり、成長するエネルギー貯蔵市場にゆっくりと広がる代替化学の波に、常に注目している。新素材の中には、最終的には業界標準のリチウムイオン電池よりも安価となる(およびいろいろな面でより優れた)ものもあるが、導入に当たってはしばしば現実の壁に直面している。 今回は、超高温の塩を使ったエネルギー貯蔵を目指す、あるスタートアップ企業の取り組みを紹介しよう。 なぜ新しい電池が必要なのか? 世界は今、再生可能エネルギー、特に天候に左右される太陽光発電や風力発電の増強