<デトロイトで58歳女性の新型コロナ患者に壊死性脳症の症状が......免疫機能が過剰反応を起こす「サイトカインストーム」が原因か> 米ミシガン州デトロイトで入院中の女性が、新型コロナウイルスによるものと見られる、脳が壊死する症状になっていることが分かった。非常にまれな症状のため、新型コロナが直接の原因かどうかははっきりしないが、合併症の可能性があるため担当の医師らは患者の治療にあたる他の医師に注意を呼びかけている。 3月31日に放射線医学誌『ラジオロジー』の症例報告として掲載されたのは、新型コロナウイルスに感染した58歳の女性患者で、脳損傷を引き起こすまれな症状「急性壊死性出血性脳症」と診断された。報告した医療チームによると、この症状は過去の感染症の関連の症例はあるが、新型コロナウイルスでは初めてのケースだという。 女性患者の診断にあたったデトロイトの医療団体「ヘンリー・フォード・ヘルス