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焚書に関するエントリは171件あります。 社会表現の自由 などが関連タグです。 人気エントリには 『中国で焚書令、文化大革命の再来か』などがあります。
  • 中国で焚書令、文化大革命の再来か

    宗教的な出版物、とりわけイスラム教関連の本が焼かれたとみられる(写真は山西省長治市の本屋) REUTERS <甘粛省の公立図書館が投稿した焚書写真がネットで炎上。毛沢東との比較は処分されかねないので秦の始皇帝の「焚書抗儒(書を燃やし、儒者を生き埋めにする)」を引き合いに出して批判> 中国・甘粛省北西部の鎮原県にある公立図書館が政府に批判的な書物を燃やした「証拠写真」が出回り、知識人たちが激怒している。図書館が12月上旬、ウェブサイト上で「違法な本、宗教的な出版物、とりわけ偏見に満ちた本や記事」を処分したと報告した記事に添えられていた写真で、女性2人が書物を燃やしている様子が映っている。 这张照片最值得注意的地方是什么吗?是图书馆的这些文科馆员主动选择焚书这个动作执行了上级关于清理命令,认真专注演绎着是人就能联想的成语,并且作为成绩放在官网上。 pic.twitter.com/1IP44mc

      中国で焚書令、文化大革命の再来か
    • 中国で「焚書」 図書館への統制強まる | 毎日新聞

      中国で図書館に対する統制が強化されている。2019年12月に中国紙「新京報」が、内陸部・甘粛省の図書館で、当局が不適切と判断した宗教関連書など65冊を焼却する「焚書(ふんしょ)」が行われたと報道。インターネット上で批判が高まると地元当局は「個別の職員が規定に従わずに処理した」と釈明した。ただ、背景には教育省が20年3月末までに全国の小中学校、高校の図書館から共産党の方針に反する書籍を一掃するよう指示しており、地方当局による書籍の選別、処分は今後も続きそうだ。 新京報によると、甘粛省鎮原県(町村に相当)政府の公式ホームページが19年10月23日、同県図書館が「社会主義主流イデオロギー」を発揚するため、担当幹部の立ち会いの下、違法な書籍や宗教関連書など「偏った内容」の本65冊を焼却したとして、女性職員2人が図書館正門前で書籍を焼却している写真を掲載した。 その後、インターネット上で、秦の始皇帝

        中国で「焚書」 図書館への統制強まる | 毎日新聞
      • 【産経抄】現代の焚書と損なわれる知る権利

        KADOKAWAの本社ビル=東京都千代田区「焚書(ふんしょ)は序章に過ぎない。本を焼く者はやがて人も焼くようになる」。この予言のような警句を残した19世紀のドイツの詩人、ハインリヒ・ハイネの著書は20世紀、ナチスの影響を受けた大学生らに焼き払われる。そして日本で、新たな序章の頁(ページ)がめくられた。 ▼KADOKAWAは5日、来年1月に予定していたアビゲイル・シュライアーさんの著書『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』の刊行中止を発表した。出版前から多数の抗議が寄せられ、6日に本社前で抗議集会が開かれることも告知されていた。 ▼「焚書が現代日本で。この判断に強く抗議します」。ジャーナリストの佐々木俊尚さんは6日、X(旧ツイッター)で訴えた。同書は10カ国語に翻訳され、英タイムズ紙や英エコノミスト誌で「年間ベストブック」に選ばれたベストセラーである。著者

          【産経抄】現代の焚書と損なわれる知る権利
        • 共産党の言う社会的合意とは、昭和の悪書追放運動と同じ。手塚漫画も”社会的合意”に基づいて焚書された。 - Togetter

          まとめ 【表現規制】日本共産党・吉良よし子参議院議員「“こういう表現は本当にまずいよね”“儲からないよね”という合意ができれ.. 個人的には空気感による圧力というのは法的な表現規制よりも悪質に思えるのです 48424 pv 846 433 users 125

            共産党の言う社会的合意とは、昭和の悪書追放運動と同じ。手塚漫画も”社会的合意”に基づいて焚書された。 - Togetter
          • よくぞ10年「橋下行革の焚書許さず」

            エル・ライブラリーには博物資料も多い。戦後最大の労働争議、三池闘争で労働側が使ったホッパーパイプを手にして説明する谷合佳代子さん 戦前のメーデーの写真があった。ジグザグデモの隊列だった。密集した隊列 ... 記事全文を読む

              よくぞ10年「橋下行革の焚書許さず」
            • 焚書に反対する作家が「燃えない」本を制作、自ら火炎放射器で燃やそうとするデモ:動画【Gadget Gate】 - PHILE WEB

              米国の図書館や学校では、特定の本を撤去させようとする「禁書」の動きが広がっている。米図書館協会も警戒感を表明し、様々な資料をアーカイブする閲覧サービスInternet Archiveも検閲に反対する取り組みを進めているほどだ。 こうした動きに対する認識を高め、文字通り焚書(禁じられた本を燃やす)の脅威に抗議するため、カナダの作家マーガレット・アトウッドと出版社ペンギン・ランダムハウスは、彼女の代表的なディストピア小説『The Handmaid's Tale(邦訳は「侍女の物語」)の「燃えない」版を、1回限りのオークションに出品している。 ペンギン社によると、これは「検閲に反対する強力な象徴であり、重要な物語を保護する必要性を思い起こさせるもの」だそうだ。この「燃えない」版は遮熱箔で覆われたページやフェノール樹脂(耐熱性・難燃性に優れる)のハードカバーなど、耐火性の素材で印刷・製本されている

                焚書に反対する作家が「燃えない」本を制作、自ら火炎放射器で燃やそうとするデモ:動画【Gadget Gate】 - PHILE WEB
              • “焚書”とさえ話題になった『トランスジェンダーになりたい少女たち』を性同一性障害治療の第一人者が解説(週刊現代) @gendai_biz

                米国で議論を呼んだノンフィクション『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』が4月、産経新聞出版から発行され、波紋を呼んでいる。 発売直前に「原著の内容はトランスジェンダー当事者への差別を煽る」として、書籍の出版中止を求め、発行元の産経新聞出版や複数の書店に放火予告までされるなど、大騒動に発展。一部の大手書店の店頭には置かれず、ネット上では「言論弾圧だ」との声も上がった。 本書の監訳者であり、精神科医の岩波明氏はあとがきで「現在のトランスジェンダーの問題は、差別と少数者の権利擁護の側面ばかりがクローズアップされているが、本来は医療の問題だ」と述べているように、これまでは精神医学や性科学の側面から扱われることが少なかった。 そこで今回は、本書の内容に関して性別不合(性同一性障害)の治療に多く携わる精神科医の針間克己氏はこの問題をどう捉えているのか、詳しい話を

                  “焚書”とさえ話題になった『トランスジェンダーになりたい少女たち』を性同一性障害治療の第一人者が解説(週刊現代) @gendai_biz
                • お正しい系リベラルの皆様、お気持ちで焚書を行なってしまう

                  KADOKAWA翻訳チーム @kadokawahonyaku 学芸ノンフィクション編集部よりお詫びとお知らせ kadokawa.co.jp/topics/10952/ 上記の件に伴い、当アカウントによる該当書籍に関連した一連のポストおよび皆様からいただいたコメントに対する「いいね」につきましては、本日20:30以降、随時取り消させていただきます。 2023-12-05 19:38:51 2次元おじさん@メンタル強化中 @SIaxAJXBRiv_2nd @kadokawahonyaku 本当はトランスジェンダーと性転換について良く考えるきっかけになる、世の中のためになる本なのにひどいよね(´;ω;`) これから多様性を目指す日本にとっては絶対に必要な本 2023-12-05 23:58:12

                    お正しい系リベラルの皆様、お気持ちで焚書を行なってしまう
                  • 壊れた美学、焚書ポピュリズム、フェミニズムSF……『ニューロマンサー』『華氏451度』『侍女の物語』『折りたたみ北京』#闇のSF読書会③|Hayakawa Books & Magazines(β)

                    闇の自己啓発会による #闇のSF読書会 。第3回となる今回はウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』、レイ・ブラッドベリ『華氏451度』、マーガレット・アトウッド『侍女の物語』、ケン・リュウ編『折りたたみ北京』を取り上げます! *前回はこちら ■『ニューロマンサー』 壊れた美学江永 『ハーモニー』で混乱しながら話をし過ぎました。バランス悪くなって申し訳ないです。『ニューロマンサー』にいきましょう。私はこういう身体改造っぽいイメージがある作品が好きだというのは前に言った気がするんですが、これは文体も好きです。 暁 世間一般ではやや難解といわれる文体ですよね。 江永 なんというか、具合悪い文章ですよね。例えば「空港の十キロ手前から、列車は減速を始めた。ケイスが見つめる中、陽が昇る。少年時代の風景の上、でこぼこした鉱滓や精錬所の錆びた骨格の上」(第二部「買物遠征(ショッピング・エクスペディション

                      壊れた美学、焚書ポピュリズム、フェミニズムSF……『ニューロマンサー』『華氏451度』『侍女の物語』『折りたたみ北京』#闇のSF読書会③|Hayakawa Books & Magazines(β)
                    • 伊藤悠 on Twitter: "スゴイ怖い本が着い…こわ…おすすめ…します… ナチ党が第一党になってから敗戦までどういうふうにぼくの暮らしが変わっていったかわかりやすい解説つき…焚書の話もある… 父さんも真面目に考えて投票したんだったね… 『父さんはどうしてヒト… https://t.co/zCW5BMc3j9"

                      スゴイ怖い本が着い…こわ…おすすめ…します… ナチ党が第一党になってから敗戦までどういうふうにぼくの暮らしが変わっていったかわかりやすい解説つき…焚書の話もある… 父さんも真面目に考えて投票したんだったね… 『父さんはどうしてヒト… https://t.co/zCW5BMc3j9

                        伊藤悠 on Twitter: "スゴイ怖い本が着い…こわ…おすすめ…します… ナチ党が第一党になってから敗戦までどういうふうにぼくの暮らしが変わっていったかわかりやすい解説つき…焚書の話もある… 父さんも真面目に考えて投票したんだったね… 『父さんはどうしてヒト… https://t.co/zCW5BMc3j9"
                      • トルコ大統領、コーラン焚書に怒り スウェーデンのNATO加盟に暗雲

                        スウェーデンの首都ストックホルムにあるトルコ大使館前で、イスラム教の聖典コーランを手に抗議デモを行う政治家ラスムス・パルダン氏(中央、2023年1月21日撮影)。(c)Fredrik SANDBERG / TT News Agency / AFP 【1月24日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は23日、スウェーデンの首都ストックホルムにあるトルコ大使館前で聖典コーラン(Koran)が燃やされた「事件」を受け、スウェーデンは北大西洋条約機構(NATO)への加盟でトルコの支持を「期待すべきではない」と警告した。 今回のエルドアン氏の警告発言で、スウェーデン、フィンランド両国のNATO加盟実現への見通しは一段と不透明になった。 事件は21日、反イスラムを掲げる政治家ラスムス・パルダン(Rasmus Paludan)氏によって起こされ

                          トルコ大統領、コーラン焚書に怒り スウェーデンのNATO加盟に暗雲
                        • 音楽と芸術は、救いになる ――YOSHIRO広石との対話|焚書舎

                          インタヴュー・文/大石始 写真/白井晴幸 『YOSHIRO 世界を驚かせた伝説の日本人ラテン歌手』(焚書舎)がかなりの反響を巻き起こしている。1940年生まれの日本人ラテン歌手、YOSHIRO広石さんは1965年にベネズエラのテレビ局に招かれて南米へ渡ると、長年に渡ってラテンアメリカ各国のステージに立ち続けてきた。煌びやかなテレビのステージもあれば、場末のナイトクラブもあった。そして日本に拠点を構えた現在も、彼は海外と日本での活動を続けている。本書はそんな激動の人生を、YOSHIROさんみずからが綴ったものである。 たとえば、こんなシーンがある。YOSHIROさんはメキシコのアカプルコでたまたまヌーディストビーチに出くわすことになるが、そこで出会った若者たちがギターを爪弾きながら歌うのは、のちにアウグスト・ピノチェト将軍の軍事クーデターによって虐殺されるビクトル・ハラの歌なのだ。音楽を通し

                            音楽と芸術は、救いになる ――YOSHIRO広石との対話|焚書舎
                          • それって、スローな焚書では? - こたつ猫の森

                            みなさま、こんばんは。 大昔、私がまだ大学生だった頃。 一般教養の講義で「図書館学」を受講したことがあります。 その講義の中で、私は戦後の学校図書館法が昭和28年につくられたものだと知りました。なので、学校図書館法の中に 「すべての学校は図書館を設置しなくてはならない。」 という趣旨の一文を見たとき、心の底から感動したことを覚えています。 だってね? みなさま、想像してみてください。 昭和28年。 戦後の混乱期を抜け出すために、人々が必死だった時代。 いわゆる「団塊の世代」が一斉に小学校に通っていた頃。 教室が足りなくて講堂を仕切っていくつものクラスが授業をしていたとか、一クラスに60人もの生徒がぎゅうぎゅう詰めになっていたとか、児童が午前と午後とに分かれて登校していたとか、子どもが少なくなった今の時代からは想像もできないほど、「教室が足りない!」エピソードで溢れかえっていた時代です。 そ

                              それって、スローな焚書では? - こたつ猫の森
                            • 習近平の言論・思想統制に「中国史上最悪」の声 ついに“焚書”も、知識の迫害はどこまでエスカレートするのか | JBpress (ジェイビープレス)

                              (福島 香織:ジャーナリスト) 言論・思想統制の方法の中で最も野蛮なものの1つである「焚書」。秦の始皇帝の「焚書坑儒」(書を燃やし、儒者を生き埋めにする)は学校の世界史の時間でも習っただろう。秦の始皇帝の歴史的評価は諸説あるとしても、イデオロギーや政治的理由で書籍を破壊する行為というのは文明社会にとって、やはり悪だ。 だが中国では近年になっても、それに近いことが行われ続けてきている。今年(2019年)10月に中国教育部が各地の小中学校図書館に図書の審査整理を通達したことは、その最たる例といえる。 カザフ語の書籍を回収して処分 この“焚書”通達は、まず新疆ウイグル自治区地域の小中学校で行われていたことが海外メディアで話題となった。12月3日、新疆北部のイリ・カザフ族自治州の小中学校では図書館の蔵書の中でカザフ語で書かれた書籍やカザフ文化関連の書籍を生徒たちに集めさせ、処分した。米国の政府系メ

                                習近平の言論・思想統制に「中国史上最悪」の声 ついに“焚書”も、知識の迫害はどこまでエスカレートするのか | JBpress (ジェイビープレス)
                              • 令和の焚書事件(出版妨害事件)を、言論の自由と出版関連業界の問題として考えてみる|狸穴猫(まみあなねこ)

                                「トランスジェンダーになりたい少女たち」2024年4月3日、とうとうあの本が発売された。 昨年末に活動家の圧力によってKADOKAWAからの発行が見送られたアビゲイルゲイル・シュライアーの"Irreversible Damage"の邦訳である。 広告もなかなかふるっている。「焚書」を前面にだしている。 さて、経緯を KADOKAWA本への出版中止アクティビティ昨年の暮れ、KADOKAWAから『あの子もトランスジェンダーになった』というタイトルの本が1月に発売されるとの情報がSNSをかけめぐった。 そして「トランスヘイトダ!」の出版反対運動どうやら、出版関係者有志による「出版反対運動」が起こっていたようである。 ちなみに、この、よはく社の小林えみ氏は、本邦キャンセルカルチャーの先駆け?「オープンレター 女性差別的な文化を脱するために」の呼びかけ人にも名を連ねている。 高島鈴氏はなかなか口が悪

                                  令和の焚書事件(出版妨害事件)を、言論の自由と出版関連業界の問題として考えてみる|狸穴猫(まみあなねこ)
                                • 『トランスジェンダーになりたい少女たち』が脅迫でバカ売れ!「焚書」を求める人たちのバグった正義感

                                  くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事

                                    『トランスジェンダーになりたい少女たち』が脅迫でバカ売れ!「焚書」を求める人たちのバグった正義感
                                  • 新聞社で二番目にGHQ焚書点数の多い毎日新聞社の本~~『日本へ寄せる書』、『国際戦を呼ぶ爆弾 支那』

                                    戦前・戦中の毎日新聞社 GHQが最初に焚書処分にした10冊のことを以前このブログで書いたが、そのうちの九点が毎日新聞社が発行した書籍であった。 前回の記事で書いた通り、戦前戦中に新聞社が発行した本のうちもっともGHQ焚書点数が多いのは朝日新聞社であるが、次に多いのは、意外に思われる方が多いと思うのだが、毎日新聞社なのである。(東京では「東京日日新聞」、大阪では「大阪毎日新聞」という新聞名を用いて社名もその名前を用いていたが、昭和十八年に東西両社を統合し「毎日新聞」と新聞名を改めている。) Wikipediaによると、毎日新聞の発行部数は、2020年には日本経済新聞に追い抜かれ、中日新聞にも抜かれたとあり、長期にわたり業績低迷中で今は存在感の乏しい新聞社なのだが、戦前・戦中に於いては朝日新聞社に次ぐ大手であり、当時の世界情勢などを解説する本を数多く出版していた。 なぜ日英同盟が破棄されたのか

                                      新聞社で二番目にGHQ焚書点数の多い毎日新聞社の本~~『日本へ寄せる書』、『国際戦を呼ぶ爆弾 支那』
                                    • GHQが焚書処分した歴史記録~~永松浅造 『皇国海戦史 海ゆかば 』

                                      歴史書と言っても、時代や地域によって、あるいは政治、経済、戦争、外交、文化、思想、宗教など様々な切り口で叙述されているものがある。今は出版不況のために、このようなテーマの本は、将来にわたり滅多に出版されないような内容の本が少なくなく、実際に覗いてみると結構面白い本がある。 今回は永松浅造 著『皇国海戦史 海ゆかば 』の一節を紹介したい。種子島に鉄砲が伝来した以降のことが記されているのだが、戦後の一般的な叙述とはかなり異なった内容になっている。 …喜望峰を廻って東洋に出てきたポルトガル船のうち、メンデス・ピントを船長とする黒船は、偶然のことから西暦1543年の8月、憧れのジパングすなわち日本にたどり着いた。それは、彼がインドのゴアからマラッカを経て支那の寧波(ニンポー)に赴く途中、海上で暴風雨にあって種子島に到着した時のことである。それが縁になって、彼はその後鹿児島や平戸や豊後などに来航し、

                                        GHQが焚書処分した歴史記録~~永松浅造 『皇国海戦史 海ゆかば 』
                                      • GHQ焚書点数第1位の野依秀市が著した軍部批判の書

                                        野依の本は復刊もされておらず、Amazonではなぜか一冊も販売されていないのだが、日本の古本屋というサイトで二百冊近い彼の著作が販売されている。GHQ焚書は割高な本が多いのだが、野依の著作に関してはたまに手ごろな価格で買えることがある。 今回は最近入手した『軍部を衝く』という本から「五・一五事件の断罪に就いて」という標題の論文の一節を紹介したい。ちなみに、五・一五事件は昭和七年(1932年)に海軍の青年将校が『昭和維新』と称して、犬養首相らを襲撃した事件である。犬養の後任首相は鈴木喜三郎となる予定であったが、陸軍の少壮将校が反発して不穏な情勢となり、海軍穏健派の斎藤実が後継の首相に就任した。また、事件を起こした青年将校に対しては助命嘆願運動が巻き起こり、軽い判決で終わったのだが、野依はそうならないように結審の前にこう述べていた。(論文日付 昭和八年五月十日) ◇国法の尊厳のために憂う 五・

                                          GHQ焚書点数第1位の野依秀市が著した軍部批判の書
                                        • GHQが徹底的に焚書にした歴史家・仲小路彰の「世界興廃大戦史シリーズ」など

                                          戦前・戦中に「世界興廃大戦史」全百二十一巻という壮大な著述計画を立てた仲小路彰という歴史家がいる。全巻の内訳は日本戦史が全三十巻、西洋戦史が四十二巻、東洋戦史が三十二巻、世界戦史が四巻、総観篇が十巻、別冊が三巻となっている。 仲小路彰 このシリーズは昭和十三年から書き起こされ昭和十八年までに四十三巻を出版(日本戦史七巻、西洋戦史十七巻、東洋戦史十四巻、世界戦史四巻、総観篇一巻)したあとは、残念ながら仲小路はこのシリーズの著作活動を止めてしまった。本土空襲がはじまった昭和十九年以降、彼は山中湖畔に移り住み、そこで四十年間を過ごしている。 仲小路が残した膨大な書き物は一部は出版されたが、戦後になって大半はGHQによって没収され、焚書の憂き目に合っている。彼の著作の二十二点(日本戦史一点、西洋戦史三点、東洋戦史九点、世界戦史二点、その他単行本七点)が焚書処分を受けたのだが、焚書点数の著者別ランキ

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                                          • 絵本「焚書(ふんしょ)」 鴻池朋子著 - ururundoの雑記帳

                                            「焚書 World of Wonder」鴻池朋子著 図書館で借りた  絵と文の本。 絵本というには 読むのに多分のエネルギーがいる。 優れた筆致の鉛筆画 簡潔な文章 ページをめくった瞬間から うねるような想像力で 私を地球の誕生に引き摺り込む。 開かれたページには 精緻で 緻密に描かれた 蝶々 青虫 ミミズ トンボ 蜂 野の花等 輝く光を浴びている。 地球の誕生を 濃密な表現で40数ページ。 「いままで多くのこどもが 本を開いてきた こどもは年とって 老齢の哲学者となる。 でも想像力は 年をとることは できない なぜなら 時を持っていないから」と。 現代美術家の描くこの「絵本」は モダンアートをじっと視つめるように 何回も読んでみなければ。

                                              絵本「焚書(ふんしょ)」 鴻池朋子著 - ururundoの雑記帳
                                            • GHQ焚書の全リストを掲載した本が「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されている

                                              「国立国会図書館デジタルコレクション」を利用するようになって十一年になるのだが、先日偶然にGHQ焚書の全リストを掲載した本がネット公開されていることを発見した。 この本が編集発行された理由など 昭和24年(1949年)に文部省社会教育局が編纂した『連合国軍総司令部から没収を命ぜられた宣伝用刊行物総目録 : 五十音順』がその書籍だが、当時は「焚書」などと呼称されることはなく、GHQが名付けた「宣伝用刊行物」という言葉が使われていた。この本の前書きには、この本が編集発行された理由および、没収実務をどこが所管していたかが記されている。 「宣伝用刊行物の没収」とは、昭和二十一年三月十七日付け連合軍司令官の覚書によって指令されたもので、爾後、追加覚書は四十六回に及び七千七百余の戦前および戦時中の刊行物が没収を指令されている。 いま、この七千七百余種の刊行物を速やかに没収するための便を計って本書を編集

                                                GHQ焚書の全リストを掲載した本が「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されている
                                              • 日米を戦わせるように仕向けた国はどこなのか~~武藤貞一『日米十年戦争』(GHQ焚書)

                                                これまで武藤貞一のGHQ焚書を3冊紹介してきたが、今回紹介する本は、第二次世界大戦でわが国がアメリカに宣戦布告した約半年前に出版された『日米十年戦争』(GHQ焚書)である。 奥付を確認すると、この本が出版された日は昭和十六年六月五日で、手元にある本は同年七月一日で十版とあり、わずか二十五日で十回も版を重ねている。当時のベストセラーであったと思われる本なのだが、今では武藤というジャーナリストの名前を知る人はほとんどいないのではないか。 彼の名前が知られていない理由は、このブログで何度か書いたとおり、戦前戦中の彼の著作の四割はGHQによって焚書処分され、戦後の出版物も含めて彼の作品すべてが国立国会図書館デジタルコレクションでネット公開されていない現状にあり、戦後の長きにわたり彼の著作は封印されてきたことが大きいのだと思う。 日米との国家総力戦はすでに始まっていた 本著の中で武藤は、日米戦争は単

                                                  日米を戦わせるように仕向けた国はどこなのか~~武藤貞一『日米十年戦争』(GHQ焚書)
                                                • 日露戦争後に日米関係がどう動いたか~~福永恭助著『挑むアメリカ』(GHQ焚書)を読む

                                                  福永恭助は海軍少佐で退役した後、小説や軍事に関する評論などの著作を残しているが、戦前・戦中の作品34点のうち12点がGHQによって焚書処分されている。 また、国立国会図書館デジタルコレクションでデジタル化されていながらネット公開されていないのが21点、国立国会図書館に蔵書がないかデジタル化未済のものが7点もあり、ネット公開されているのは5点のみと少ない。 福永恭助の没年が昭和46年(1971年)で、著作権保護期間のためネット公開書籍が少ないことに文句は言えないのだが、「著作権法の一部を改正する法律」が今年の5月26日に国会で成立したことから、福永だけでなく多くの絶版書が令和4年1月1日より「一定の要件の下で」読むことができるようになることを期待したい。 福永の著書は、以前このブログのテーマ別で『軍艦物語』と『国の護り』の一節を紹介させて頂いたことがある。

                                                    日露戦争後に日米関係がどう動いたか~~福永恭助著『挑むアメリカ』(GHQ焚書)を読む
                                                  • 🚌「colabo問題、結局これここまで燃え上がったのは、仁藤さんや周囲がやってきたのが焚書まがいのことやろうとあれこれ言ってやってきたからなんだよな」●

                                                    よだれカンパニー @laboratory_shit 草津の一件も、自分たちじゃ総括できないとこまでやっちゃったから沈黙するしかないし。自己批判機能が機能しない権力側に自分たちがなってることに気付いてない状態で反権力やり続けてるからバグってる構造なんだよな。 2023-01-15 16:52:06 よだれカンパニー @laboratory_shit colabo問題、結局これここまで燃え上がったのは、仁藤さんや周囲がやってきたのが焚書まがいのことやろうとあれこれ言ってやってきたからなんだよな。現代で焚書やろうとしたらそらこうなるよなっていう割と当然のリアクションの最中なんだろ。 2023-01-15 16:46:20

                                                      🚌「colabo問題、結局これここまで燃え上がったのは、仁藤さんや周囲がやってきたのが焚書まがいのことやろうとあれこれ言ってやってきたからなんだよな」●
                                                    • わが国が宣伝戦・情報戦に弱いことを指摘した徳富蘇峰~~GHQ焚書『必勝国民読本』

                                                      徳富蘇峰(猪一郎)は明治から昭和にかけて活躍したジャーナリスト、思想家、歴史家、評論家で、全百巻の大著『近世日本国民史』を著したほか、多くの著書を残しており、そのうち15点がGHQに焚書処分され、戦後の日本人が読めないようにされてしまった。今回はその中から『必勝国民読本』という本の一部を紹介したい。本のタイトルからして、戦意を高揚させるための本ではないかと思う人が多いかもしれないが、決してそんな薄っぺらな内容の本ではない。 それ(神経戦)よりもさらに深く、広く、長く、かつ効果的であるのは思想戦である。彼らは…一世紀に近き間、日本がほとんど思想的にアングロ・サクソンの植民地となっていたことを熟知している。今日彼らと交戦しつつあるも、日本の思想界にはなおアングロ・サクソン崇拝の思想が残存する英米思想に火を点ずれば、たちまちこれが一般に燃え上がるものと彼らが妄信するも、彼らとしては無理ではない。

                                                        わが国が宣伝戦・情報戦に弱いことを指摘した徳富蘇峰~~GHQ焚書『必勝国民読本』
                                                      • イタリアはなぜ英米と戦ったのか~~GHQが焚書にしたイタリア関連書籍

                                                        近衛内閣が日独伊三国同盟を締結したのは昭和十五年(1940年)九月のことなのだが、この時すでに第二次世界大戦は始まっていて、ドイツは1939年9月、イタリアは1940年6月に参戦していたのである。当時イタリアはヨーロッパで孤立化しており、それに対抗すべく1940年5月には独伊軍事同盟条約に調印していた。ムッソリーニはこの時点ではすぐに第二次大戦が勃発するとは考えていなかったが、開戦後優勢であったドイツを見て枢軸側での参戦に傾いていったという。 イタリアが参戦に踏み切った事情を、地政学の観点から論じた本がGHQによって焚書処分されている。景山哲夫 著『地政学上より見たる伊太利問題と地中海』によると、イタリアの人口はフランスと同水準であるにもかかわらず農業地はフランスの半分しかなく、主要な原料が自給できず輸入に頼らざるを得ないところもわが国によく似ていた。イタリアの主要原料の平時自給率の数字を

                                                          イタリアはなぜ英米と戦ったのか~~GHQが焚書にしたイタリア関連書籍
                                                        • GHQが焚書処分した「昭和」をタイトルに含む本~~赤松祐之『昭和十三年の国際情勢』

                                                          一昔前の書店には、毎年年末から年始にかけて、最新データで時事問題を解説したり、最新統計を反映した年鑑などの「昭和〇△年版」が平積みされていた記憶があるのだが、戦前戦中にも同様な書物が多数発行されていたようである。 GHQが没収を求めたのは一般に流通していた書物だけであり、個人が保有していた書物や図書館の書物は対象外とされていた。GHQによる没収が開始されたのは昭和二十一年からだが、毎年書き換えられるような解説本の類は一年もすれば市場価値を失うので、数年以上も昔に出版された「昭和〇△年版」が本屋や出版社に残っていることは考えにくいところである。にもかかわらず、GHQが相当古い本まで没収指定をかけたのは、戦勝国にとって都合の悪いことが多数記述されているということではないだろうか。 そう考えて、赤松祐之著『昭和十三年の国際情勢』の目次を見ると、以前調べたことのある『黄河決壊事件』について詳しく書

                                                            GHQが焚書処分した「昭和」をタイトルに含む本~~赤松祐之『昭和十三年の国際情勢』
                                                          • A級戦犯の大川周明はペリーの来航をどう書いているのか~GHQ焚書『英米東亞侵略史』

                                                            昭和二十年(1945年)八月十四日にわが国は「ポツダム宣言」の受諾を連合各国に通告し、翌日の玉音放送により日本の降伏が国民に公表されたのだが、「ポツダム宣言」の第六条および第十条にはこう記されていた。 六 われらは、無責任な軍国主義が世界よ... これらの著作には、戦勝国にとってはよほど都合の悪いことが数多く書かれているのであろうが、実際に読んでみると、戦後わが国でほとんど論じられてこなかった情報が満載で、多くの人に読んで欲しい本が少なからずある。 今回紹介するのは大川周明の『英米東亞侵略史』だが、最初にペリー来航について記されている。 そもそも欧米列強の圧力が、頓(とみ)にわが国に加わって来たのは、およそ百五十年以前からの事であります。ちょうどこの頃から、世界は白人の世界であるという自負心が昂(たか)まり、欧米以外の世界の事物は、要するに白人の利益のために造られているという思想を抱き、い

                                                              A級戦犯の大川周明はペリーの来航をどう書いているのか~GHQ焚書『英米東亞侵略史』
                                                            • 北方領土に関する書籍の多くがGHQによって焚書にされている~~『北進日本人』『守れ!権益 北方の生命線』

                                                              千島や樺太に関する書物を「国立国会図書館デジタルコレクション」で探していると、思った以上に多くの点数がヒットする。いくつかの本を拾って実際に読んでみると、戦後になってからはあまり語られてこなかったロシアの脅威が記されている本が少なからずあり、その多くがGHQによって焚書にされていることが判る。 貴司山治 著『北進日本人』(GHQ焚書)という本は、昭和十七年に児童向けに書かれたものだが、ここにはこう記されている。 徳川氏が政治を司っている三百年の間、日本は固く国を閉ざしてほとんど外国と交通をしなかった。日本歴史の上ではこの時代を鎖国時代と呼んでいる。徳川氏は日本の国民が国内に閉じこもって暮らしていくことが自分の司る封建制度(大名が国を分けて治めるやり方)をいつまでも保つ上に一番都合がいいと考えたのである。たしかに鎖国によって徳川氏は三百年間続いたし、その間、日本もたしかに平和であった。 しか

                                                                北方領土に関する書籍の多くがGHQによって焚書にされている~~『北進日本人』『守れ!権益 北方の生命線』
                                                              • オランダの三百年にわたる植民地統治手法~~GHQに焚書処分された『蘭印現状読本』『蘭印の設営』

                                                                オランダは、 江戸時代初期から幕末に至るまで、西洋諸国では唯一わが国が外交貿易関係を維持し続けた国だが、第二次大戦では オランダ領東インド政庁が独断で宣戦布告し、わが国と戦った国でもある。 戦前は現在のインドネシアやボルネオ、西ニューギニアがオランダの植民地であり、当時は「蘭印」と称していたのだが、このオランダの植民地統治方法は他国から注目されていた。簡単に、オランダがこの地を植民地とした歴史を振り返っておこう。GHQ焚書の『蘭印現状読本』に分かりやすくその歴史が記されている。原文は旧字旧かなで国名も漢字だが、新字新かな、カタカナの国名で読み替えて引用する。 オランダ人の蘭印進出はまずジャワより始まっている。四隻の小帆船を仕立て、オランダ本国から喜望峰を経てはるばるインド洋を越え、嵐を潜り、大波を乗り切って苦心惨憺の末、コルネリス・ハウトマンの一行が、ジャワ島の西端バンタムに入港したのは、

                                                                  オランダの三百年にわたる植民地統治手法~~GHQに焚書処分された『蘭印現状読本』『蘭印の設営』
                                                                • GHQに焚書処分された「国体」関連書籍~~文部省 編纂 『國體の本義』

                                                                  「国体」という言葉を聞いて、現在では「国民体育大会」を連想してしまうところだが、近世以降この言葉は、くにがら、国のあり方、国家の根本体制という意味で用いられてきた。 Wikipediaによると、このような意味で「国体」が用いられるようになったのは近世以降で、嘉永六年のペリー来航以降、「国体という語は内治外交上重要なものとして用いられ、詔勅・宣命・その他公文書にも多く見られるように」なり、幕末期の使用例として、いくつか紹介されている。 たとえば黒船来航の年の7月、前水戸藩主徳川斉昭が幕府に建言した意見十箇条には、夷賊を退治しないばかりか万が一にもその要求を聞き入れるようでは「御国体に相済み申しまじく」(国体にあいすみません)と記し、同月伊達慶邦が幕府に提出した書に「本朝は万国に卓絶、神代の昔より皇統連綿」、「和漢古今、稀なる御治盛の御国体に御座候」とある。同年8月、孝明天皇が石清水放生会で攘

                                                                    GHQに焚書処分された「国体」関連書籍~~文部省 編纂 『國體の本義』
                                                                  • GHQが焚書にしたタイ国や山田長政について書いた書籍~~『タイ国通史』『泰国風物詩』

                                                                    GHQが焚書にした本の中には、タイ国関連の書籍がいくつかある。タイ国はかつて「シャム(暹羅)」という国名が定着していたが、1939年にピブーン首相が国名をタイに変更し、1945年にセー二―内閣が再びシャムに戻したが、1949年に政権に返り咲いたピブーンが再びタイに戻したという経緯にある。 「シャム」の首都アユタヤに、天正の末頃から文禄、慶長にかけて多くの日本人が住み着いて日本人町が形成されたことが知られているが、この当時のことがGHQ焚書の『タイ国通史』という本に、次のように解説されている。 ウッド氏の「暹羅史」によれば、エカトート・サロット王(1605~1610年)の治世に多数の日本人が大国に定住し国王に厚遇されて、その近衛兵となったと述べているが、それ以前の日タイ交通に関しては何等言及していない。 さらに同史によれば、エカトート・サロット王の治世はわずか五年に過ぎなかったが、その晩年、

                                                                      GHQが焚書にしたタイ国や山田長政について書いた書籍~~『タイ国通史』『泰国風物詩』
                                                                    • GHQ焚書に描かれた、支那事変(日中戦争)における支那軍の戦い方

                                                                      当時の支那軍の兵力は世界最大規模であった 小学生であった頃に実家の寺の世話方さんから少しだけ戦争の話を聞いたことがある。5分程度の短い話だったと思うが、実際に支那事変に行かれた方で「南京大虐殺なんかなかった。新聞は嘘を書いている」「支那兵は弱くて、すぐに逃げた」と言う話が今も記憶に残っている。 支那軍は陸軍兵士の数では世界最大規模であった。GHQ焚書の『北支事変』に他国と比較した数字が出ている。 陸軍常備兵力は、ソヴェット・ロシアが百六十万(歩兵八十五個師団、騎兵二十個師団)、それからずっと下って、フランスの六十万(植民地守備軍十九満を含む)であるのにくらべて、支那陸軍の二百二十五万、ほかに共産軍二十万余、合計約二百五十万とは何たる驚異的数字でありましょう。…中略…各地おしなべて六百種程度の税目にわたって、人民の財布から搾り上げていることは、いつわりのない事実であります。それでなくてはどう

                                                                        GHQ焚書に描かれた、支那事変(日中戦争)における支那軍の戦い方
                                                                      • GHQが焚書処分したナチス研究書2~~末次信正著『日本とナチス独逸』

                                                                        日独伊三国同盟はなぜ結ばれたのか 前回のこのコーナーで株式会社アルスが出版した『ナチス叢書』の大半が焚書処分されていることを書いたが、今回も『ナチス叢書』のなかから末次信正 著『日本とナチス独逸』(昭和十五年十一月刊)の一部を紹介したい。 末次信正(Wikipediaより) 著者の末次信正は海軍大将で、昭和8年には連合艦隊司令長官に就任しているが、その後政治家に転出し第一次近衛内閣では内閣参議から内務大臣に就任、その後は平沼内閣、阿部内閣、米内内閣で内閣参議であった人物である。 末次は昭和十五年一月に内閣参議を辞めたのだが、その年の九月に日独伊三国同盟がベルリンで調印されている。この本はその二か月後に出版されたものである。 教科書や通史では、日独伊三国同盟のねらいについて「第二次世界大戦へのアメリカの参戦を阻止することにあった(『もういちど読む山川の日本史』p.306)」などと書かれている

                                                                          GHQが焚書処分したナチス研究書2~~末次信正著『日本とナチス独逸』
                                                                        • ネット公開されている歴史関連の児童書にGHQ焚書が少なくない~~「少年大日本史」「少年国史物語」など

                                                                          ネットでいろんな情報が収集できるようになって、本の出版が減少することになることはやむを得ないが、小学生から中高生の時期に読ませたいような本の出版が減っていることは残念なことである。 昔は少年少女向けに様々なジャンルのシリーズ本が出版されていた。歴史に関して言うと、たとえば建設社の「少年大日本史」は、今読んでみてもなかなかレベルが高く、勉強になる本が少なからずある。こんなレベルの児童書が、戦前期にシリーズで53巻も出版されていたことは驚くべきことだ。他のシリーズ本も結構面白い内容のものが多く、子供のころからこのような本を読んでいたのであれば、わが国の歴史や文化や世界の情勢について、今の同世代よりもはるかに多くの知識を持っていたのではないかと考え込んでしまう。 また、児童書ながら、結構多くの作品がGHQによって焚書処分されていることも驚きである。先ほど紹介した「少年大日本史」は4点、前田晁 著

                                                                            ネット公開されている歴史関連の児童書にGHQ焚書が少なくない~~「少年大日本史」「少年国史物語」など
                                                                          • マレー、シンガポールに関するGHQ焚書を読む~~『昭南島』『昭南島の日章旗:マレー戦線従軍記録』

                                                                            イギリスはなぜシンガポールに大要塞を築いたのか~~室賀信夫著『昭南島』 昭和十七年二月にシンガポールの戦いで日本軍が勝利したことにより日本による統治が始まり、シンガポールは「昭南島(しょうなんとう)」とその名を改められたのだが、昭和二十年に日本軍は降伏文書に調印し、シンガポールはイギリスに公式に返還されているので、「昭南島」という地名は用いられなくなっている。 GHQ焚書にはマレー半島や、その先端にあるシンガポール島に関する著作がいくつかあるのだが、今回はその一部を紹介することと致したい。シンガポールにはイギリスが要塞を築いていたのだが、その要塞が建築された経緯が、室賀信夫の著書『昭南島』に記されている。この本は昭和十六年十二月に『英国の東亞拠点シンガポール』というタイトルで発刊されたのだが、その後日本軍の侵攻によりシンガポールが陥落し、この島が「昭南島」と改称されたことから、この本の題名

                                                                              マレー、シンガポールに関するGHQ焚書を読む~~『昭南島』『昭南島の日章旗:マレー戦線従軍記録』
                                                                            • GHQに焚書処分された「雅楽」の本

                                                                              GHQは様々なジャンルの本を焚書処分して戦後の日本人に読めなくさせたのだが、焚書リストの中にはどうしてこのような本をGHQが焚書したのかと不思議に思うようなタイトルの本が少なくない。 多忠龍 今回紹介したいのは、昭和十七年に多忠龍(おおの ただたつ)氏が著した『雅楽』(六興商会出版部 昭和十七年刊)という本であるが、なぜGHQが焚書処分しようとしたかはタイトルだけでは見当もつかなかった。 雅楽の多くは外国から伝えられた Wikipediaによると著者の多忠龍氏は、古代以来の宮廷雅楽家の家に生まれた雅楽師で、この本を出版された二年後に亡くなられたとある。この本には、雅楽の歴史について詳しく記されているのだが、雅楽は推古天皇の御代以降奈良時代にかけて朝鮮や支那などの音楽がさかんに渡ってきたということはこの本を読んで初めて知った。 私どもがうかがっているところによりますと、推古天皇さまの御代のこ

                                                                                GHQに焚書処分された「雅楽」の本
                                                                              • GHQが焚書処分した軍人の著書~~真崎勝次著『非常時局読本』

                                                                                戦後の教育やらマスコミの解説などで、軍人はわが国を戦争に巻き込んだ犯罪者のようなイメージを擦り込まれていて、私の場合、恥ずかしながら軍人の書いた文章を読む機会はほとんどなく、読んではいけない本であるとか、学ぶところがないに違いないと、長い間勝手に決めつけていた。しかしながら、実際にGHQが焚書処分した本を読んでみると、軍人の著作は当時の世界情勢やわが国の状況の本質をよくとらえていて、勉強になる著作が多いのである。 真崎勝次(Wikipediaより) 海軍少将の真崎勝次が第二次大戦参戦二年前の昭和十四年に著した『非常時局読本』という本の一節を紹介したい。 近代戦の特徴が武力戦の外に思想戦であり、外交戦でありまた経済戦であるということは、今日では皆異口同音に唱えているところであって、今更呶々(どど:くどくど説明すること)を要せない所である。しかしながら、よく詮索してみるとこれは今日に始まったこ

                                                                                  GHQが焚書処分した軍人の著書~~真崎勝次著『非常時局読本』
                                                                                • 高橋亀吉著『戦時経済講話』を読む~~GHQに焚書処分された経済関連書籍

                                                                                  当たり前の事なのだが、戦争で勝ち続けたとしても、相手が敗北を認めなければ戦いは終わらず、兵士や武器・弾薬の補充などに莫大な費用が掛かり続けることとなる。そのための資金調達ができなくなれば、勝利することは不可能だ。 高橋亀吉といえばわが国の民間エコノミストの草分け的存在で、『東洋経済新報』で論陣を張った人物だが、彼が昭和十三年に刊行した『戦時経済講話』が、戦後GHQによって焚書処分されている。この本の冒頭に、著者が戦争と経済の問題について述べている部分を紹介したい。文中の「事変」は昭和十二年(1937年)七月に勃発した「支那事変(日中戦争)」を意味し、この本はその翌年に出版され、さらに三年後にわが国は太平洋戦争に参戦している。 現下の我が戦時経済を理解するにあたって、まず必要なことは、今日この事変の下において、日本の財政経済状態如何ということが、外国から如何に重大視せられているかの実情を、あ

                                                                                    高橋亀吉著『戦時経済講話』を読む~~GHQに焚書処分された経済関連書籍

                                                                                  新着記事