東海道新幹線「のぞみ」が3月14日、デビュー30周年を迎える。 1992年に、「ひかり」よりも速い特急として誕生し、東京ー新大阪間を約30分短縮した。 2020年にデビューした最新の「N 700S」は、最高速度が285キロに達するという。 東京ー新大阪間は最短2時間21分となり、1時間で12本という通勤電車並みの本数を可能にしている。 ここで思い出すのは、世間にもよく知られる、「テッセイ」の愛称をもつ鉄道整備株式会社だ。 列車が折り返す間に与えられたわずか7分の停車時間に、車両清掃からトイレ掃除、ゴミ出し、座席カバーの交換、忘れ物のチェックなど、テキパキと完璧に終える。 その一つひとつの所作が、礼儀正しく凛として美しい。 到着する新幹線に対して一列に整列し、礼をする姿に感動を覚える。 では、なぜこれほどまでのサービスが可能となったのか。 「奇跡の職場〜新幹線清掃チームの“働く誇り”(矢部輝