かつて「小説なんて読んでいると馬鹿になる」とされた時代がありました。やがて「マンガを読むと馬鹿になる」さらには「テレビを見ていると馬鹿になる」「ゲームばかりしていると馬鹿になる」とその内容は変遷し、現在では「YouTubeばかり見ていると馬鹿になる」と言って子どもを叱る親御さんもいるとかいないとか。 新しいものへの拒絶反応は人間に備わった本能と言えるのかもしれません。 明治維新後の文明開化においてもそれは同じ。 新しい文化に対し、猛然と否定論を唱えた僧侶がいました。 ランプが日本を滅ぼす? その論理とは 現代に生きる我々には、電気・電灯のない生活は想像もつきません。 明治維新後、文明開化の世を照らした象徴として社会を明るく照らしたのはガス灯とランプでした。 いわゆる「開化のガス灯」は、1874年(明治7年)に東京の銀座通りに街灯として85基のガス灯が設置されたのを皮切りに、翌1875年(明