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見田宗介の検索結果1 - 40 件 / 50件

  • 東浩紀伝

    東浩紀の伝記を書く。ゼロ年代に二十代を過ごした私たちにとって、東浩紀は特別の存在であった。これは今の若い人には分からないであろう。経験していないとネット草創期の興奮はおそらく分からないからである。たしかにその頃は就職状況が悪かったのであるが、それはまた別に、インターネットは楽しかったのであり、インターネットが全てを変えていくだろうという夢があった。ゼロ年代を代表する人物を3人挙げるとすれば、東浩紀、堀江貴文(ホリエモン)、西村博之(ひろゆき)ということになりそうであるが、彼らはネット草創期に大暴れした面々である。今の若い人たちはデジタルネイティブであり、それこそ赤ちゃんの頃からスマホを触っているそうであるが、我々の小さい頃にはスマホはおろか携帯電話すらなかったのである。ファミコンはあったが。今の若い人たちにはネットがない状況など想像もできないだろう。 私は東浩紀の主著は読んでいるものの、書

      東浩紀伝
    • 「今ここ」に無理に適応しなくていいということを知るために人文知やサブカルはある - あままこのブログ

      note.com plagmaticjam.hatenablog.com 人がどういう風に学問や思想を学んできたかということを読むのは好きなので、1000円払って白饅頭氏の記事を読み、その後plagmaticjam氏の記事を読みました。 白饅頭氏の記事の要約 まず、白饅頭氏の記事を要約すると次のような内容になります。 最近、経営者やそれなりの役職に就いている人と話すことが多いのだが、彼らは異口同音に「昔は自分もリベラル派に親しみがあったが、今はそうではない」と言う 有名な哲学者である東浩紀氏も同じように言う 社会的責任を持つと、リベラル派の言説というのは、現実から遊離した物に感じるのだ 「自分で金を稼ぎ、社員を食わせ、顧客に価値を感じてもらう」という、俗世シャバの泥臭い営みのしんどさと尊さを知った東浩紀さんが、公金をジャブジャブつぎ込まれ、なおかつ子ども(の親)からの高い学費を受け取りなが

        「今ここ」に無理に適応しなくていいということを知るために人文知やサブカルはある - あままこのブログ
      • なぜ、ただのアニメやゲームが人を救うのか、宗教的に説明するよ。 - Something Orange

        ①「オタク文化と宗教のアフィニティ(親和性)」 たとえば、そう、何気なく眺めていた報道番組で、何の罪もない子供が亡くなる事件が放送されていたとき。ふと、何ともいえず哀しく、薄ら寒い気持ちにならないでしょうか。 その子は大人から虐待を受けていたのかもしれませんし、純粋に不幸な事故で落命しただけかもしれません。いずれにしろ、かれ/彼女は、一見して平和で安全なこの社会に開いた「虚無の穴」へ墜落してしまったのです。 「虚無」は社会の至るところに穴を開けています。そのとき、あなたも、その報道を通しその深淵をほんの少しのぞき込んだといって良いでしょう。 戦慄の体験。 とはいえ、あなたはあまり長い間その記憶を引きずらないに違いありません。その出来事はきわめて痛ましいけれど、あくまで見知らぬ子供のことに過ぎませんし、いつまでも気にかけるには人生はあまりに忙しないこともたしか。ひとまずは、そういえるでしょう

          なぜ、ただのアニメやゲームが人を救うのか、宗教的に説明するよ。 - Something Orange
        • 知識人の読書量・知識量ランキング

          SSクラス 江藤淳、柄谷行人、廣松歩、栗本慎一郎、谷沢永一、村上泰亮、中村元 Sクラス 小室直樹、浅田彰、福田和也、渡部昇一、呉英智、蓮實重彦、永井陽之助、中村雄二郎、すが秀実、佐伯啓思、高澤秀次、筒井康隆、小谷野敦、菅野覚明、養老孟司 見田宗介、佐藤誠三郎、大森荘蔵、西部邁 Aクラス 丸山眞男、吉本隆明、長谷川三千子、丸山圭三郎、橋本治、村上陽一郎、佐藤優、松岡正剛、伊藤貫、猪木武徳、坂部恵、坂本多加雄、大澤真幸、中川八洋、永井均、野矢茂樹、小浜逸郎、飯田隆、河合隼雄、片岡鉄哉、鎌田東二、梅棹忠夫、竹内洋、山本夏彦、山口昌哉、入江隆則、 Bクラス 猪瀬直樹、坪内祐三、中沢新一、御厨貴、橋爪大三郎、鷲田清一、北岡伸一、池田清彦、中西輝政、立花隆、山本七平、宮台真司、桶谷秀昭、宮崎哲弥、司馬遼太郎、古田博司、市川浩、東谷暁、苅谷剛彦、秋山駿、関岡英之、加藤尚武、浅羽通明、松原隆一郎、東浩紀

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          • メモ - 社会学内部からの社会学批判

            twitterでは社会学批判が喧しいが、当然ながら社会学内部からも同様の批判はある。それをメモ代わりにまとめておく。 太郎丸博:査読文化の欠如 「社会学者からの社会学批判」として昨今のインターネットSNSで最も引用されているのは、2009年の太郎丸博氏のブログ記事「阪大を去るにあたって: 社会学の危機と希望」であろう。彼の主張を端的に表す部分を抜き書きすると下のあたりだろう。 「最後に日本の社会学に対する危惧を一つ述べておきます。日本の社会学の特徴は、アカデミズムの軽視だと思います。すなわち、学会報告や学会誌を軽視しているということです。学会発表もせず、学会誌に論文を投稿もせず、それでも社会学者づらして本を出版したり、さまざまなメディアで発言することができるのが、日本社会学の実情です。」 「アカデミズムを軽視し、本に好き勝手なことを書くことを理想とするようになります。研究そのものから降りて

              メモ - 社会学内部からの社会学批判
            • なぜ、ただのアニメやゲームが人を救うのか、宗教的に説明するよ。 - Something Orange

              ①「オタク文化と宗教のアフィニティ(親和性)」 たとえば、そう、何気なく眺めていた報道番組で、何の罪もない子供が亡くなる事件が放送されていたとき。ふと、何ともいえず哀しく、薄ら寒い気持ちにならないでしょうか。 その子は大人から虐待を受けていたのかもしれませんし、純粋に不幸な事故で落命しただけかもしれません。いずれにしろ、かれ/彼女は、一見して平和で安全なこの社会に開いた「虚無の穴」へ墜落してしまったのです。 「虚無」は社会の至るところに穴を開けています。そのとき、あなたも、その報道を通しその深淵をほんの少しのぞき込んだといって良いでしょう。 戦慄の体験。 とはいえ、あなたはあまり長い間その記憶を引きずらないに違いありません。その出来事はきわめて痛ましいけれど、あくまで見知らぬ子供のことに過ぎませんし、いつまでも気にかけるには人生はあまりに忙しないこともたしか。ひとまずは、そういえるでしょう

                なぜ、ただのアニメやゲームが人を救うのか、宗教的に説明するよ。 - Something Orange
              • 漫画『アスペル・カノジョ』を読む──精神疾患、人間、社会、ジェンダー - 敏感肌ADHDが生活を試みる

                ※本記事はアフィリエイトリンクを含みます。 この記事では、好きな漫画『アスペル・カノジョ』の感想を書いていきます。長文です。未読の方の興を削がないようには注意していますが、実際の台詞や展開に具体的に触れているので閲覧は自己責任でお願いします。 『アスペル・カノジョ』は、原作萩本創八・作画森田蓮次による漫画作品である。当初は萩本創八単独によるインディーズ作品としてWeb上で発表され話題となり、森田蓮次の作画で商業化された。2018年3月から2021年1月までコミックデイズで連載され完結している。現在、ヤンマガWebで第2話まで登録不要の無料立ち読みが可能なほか、各種配信サービスでも配信されている。 yanmaga.jp comic-days.com 単行本全12巻も発売中。 アスペル・カノジョ(1) (コミックDAYSコミックス) 作者:萩本創八,森田蓮次 講談社 Amazon アスペル・カ

                  漫画『アスペル・カノジョ』を読む──精神疾患、人間、社会、ジェンダー - 敏感肌ADHDが生活を試みる
                • 続・社会学は何をしているのか

                  以前のエントリで触れたように、社会学という学問は往々にして誤解にさらされるものだ、と、当の社会学者自身が思っている。社会学が他の学問より誤解を受けているという証拠はないけれど、少なくとも研究対象になるものが、専門家以外でも触れることのできる、多くの人が経験したことのある出来事だからこそ「社会学者の見方は間違っている」と非難されることが多くなるのは確かだろう。その非難は、学術を専門としない当事者だけでなく、同じ対象を扱っている他分野の研究者からなされることもある。 たとえば昨年開催された日本社会学会におけるシンポジウム「社会学への冷笑と羨望――隣接分野からのまなざし」は、そのような他分野からの視点を学会的に取り入れようという意欲的な試みで、僕自身は参加しなかったのだけれど、とても刺激的なやりとりがあったようだ。学会員向けのニュースレターによると、環境経済学の専門家から指摘されたのは、環境問題

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                  • 日本人の「知の巨人」好きすぎ問題――書名から日本版「知の巨人」一覧をざっと挙げてみる - YAMDAS現更新履歴

                    日本人の「知の巨人」好きすぎ問題。日本において(日本人、それ以外問わず)「知の巨人」扱いされた人の一覧と格付けまとめを誰かやらないか— yomoyomo (@yomoyomo) November 14, 2019 これ以前から思っていたことなのだが、日本人って「知の巨人」みたいに権威を祭り上げて、その人の専門分野でない領域まで意見を頼りがちなところあるよね。 さすがに「知の巨人」扱いされた人の一覧と格付けまとめまでは無理だが、その第一歩として、書名に「知の巨人」の文句があるものを人物別に集めてみた。基本的に「知の巨人」は他称なので、本の帯文にこの文句がある場合も含めてみた。ただし、条件に合っても、一冊で何人も対象になる本は(リストが発散するので)外した。 ワタシの世代では、この呼称を意識したのは立花隆あたりか。個人的には、この人が「知の巨人」っておかしいだろと思う人もいるが、そういう個人の

                      日本人の「知の巨人」好きすぎ問題――書名から日本版「知の巨人」一覧をざっと挙げてみる - YAMDAS現更新履歴
                    • 社会学者の見田宗介さん死去 84歳 「現代社会の理論」:朝日新聞デジタル

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                        社会学者の見田宗介さん死去 84歳 「現代社会の理論」:朝日新聞デジタル
                      • 本当の「ゲームの歴史」を学ぶために、まず読んでほしい5冊の必読書|Jini | ゲームゼミ

                        昨年、岩崎夏海氏と稲田豊史氏の共著で出版された「ゲームの歴史」がひどく炎上しておよそ1か月。色々と加熱しすぎていたので触れないでおいたら、今度は「あの本に触れないのは何か理由があるんですか」と勘ぐられ、かといって触れると「炎上に加担するんですか」と怒られ、どうしろと……と言う他ない状態である。 あの本をどう評価するのか、既に連載する「ゲームゼミ月報」にて論じた通りなのだが、筆者がむしろ引っかかっているのは、この本の「炎上」を後々嬉々として報じるメディアほど「ゲームの歴史を語るのは難しい」だとか「不可能なプロジェクトだった」といって、まるで「ゲームの歴史」以前にはゲームの歴史について論じた書籍がなかったかのように報じている点である。 たとえばFLASHが取り上げた直近の記事であれば「すでにコンピューターゲームが誕生してから70年以上経ちました。逆に、本格的にゲームの歴史を網羅した本を作ろうと

                          本当の「ゲームの歴史」を学ぶために、まず読んでほしい5冊の必読書|Jini | ゲームゼミ
                        • 見田宗介の死、「ほんとうに切実な問い」: 鶴見済のブログ

                          その時に、「自分としてはこれ以上に追悼すべき人はいない」みたいなことを書いたのだが、実はひとりいるなと思っていた。

                          • 社会心理学領域における「災害ボランティアの専門家」の言説の検討―令和6年能登半島地震をめぐるマスメディア報道の問題性に関連して―

                            《時評》 社会心理学領域における「災害ボランティアの専門家」の言説の検討 ――令和 6 年能登半島地震をめぐるマスメディア報道の問題性に関連して―― 宮 下 祥 子 はじめに 2024 年 1 月 1 日に発生した令和 6 年能登半島地震を、筆者は夫の実家がある石川県羽咋郡 志賀町で経験した。能登半島の入り口( 口口能登 に位置し最大震度 7 を観測した志賀町で、一 晩を避難所の小学校で明かした後、翌 2 日夜に自宅のある石川県金沢市に戻り、その後も何度 か夫の実家と自宅とを行き来しながら震災後を過ごしている。本稿は、被災者として、また日 本近現代史を専攻する研究者として、標記の問題について執筆するものである。本稿の脱稿日 は 2024 年 4 月 6 日であり1、 「現在」とはこの時点をさす。 1.筆者の見た被災地状況 ひとりの人間が体験したり見聞きできる範囲は、ごく狭いものに限られる。

                            • パッケージとライブ:音楽産業の6モデル

                              音楽業界は実は音楽だけ売ってる訳ではない 今コロナでどこも死にそうになってますがエンタメ業界は特に死にそうな業界の筆頭として残念な意味で話題になってます。要するにライブができないことが致命的なんですが、なんでライブができなくなっただけでみん... きっかけは、このブログに対する教え子からの質問だった。これまで起きていたことは、単純なモノから体験へのシフトなのか。むしろモノが購入されていた時代にも、リスナーは体験を求めてそのモノを購入していたのではないか、というものだ。 こうした点は講義でも著書でも触れてきたことだし、大学のゼミではこの数年、「情報化されないものの価値」について検討を重ねてきた。特に今年重点的に取り上げているテーマが「エンターテイメント」だったこともあり、この問題については少し整理したほうがいいように思う。果たして音楽業界は、「体験の価値」を売るモデルを放棄するべきなのか? 

                                パッケージとライブ:音楽産業の6モデル
                              • 「時間とテクノロジー」のプロローグを全文無料で公開します|佐々木俊尚

                                プロローグ 未来は希望か絶望か 最初に、奇妙な問いかけから始めたいと思います。 「未来はあなたの前にあるのでしょうか? それとも後ろにあるのでしょうか?」 この質問そのものを不審がる人は多いでしょう。 当たり前じゃないか、未来は前にあるのに決まっている。そういうイメージは、私たち日本の社会では当たり前にあります。 中学校の教科書に出てくる高村光太郎の詩「道程」の有名な一節でも。 僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ところが驚くべきことに、この「未来は前方にあり、過去は後方にある」というのは絶対的な真理ではありません。アメリカ先住民族やニュージーランドのマオリ族などには、未来は後ろにあって過去が前のほうにあるというイメージがあるとされています。アンデス山脈の高地に住むアイマラ族の言語では、前方を意味する「ナイラ」という単語は同時に過去の意味でもあり、後方の意味の「クイパ」は同時に未来の意

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                                • 「鬼滅の刃」が「ワンピース」を抜いた笑えない理由 | スピーチライターブログ - communis.inc

                                  「鬼滅の刃」がワンピースを抜いた なんとですね、皆さんあんまり漫画とか読みますか?僕も実はあんまり読まないんですけど、アニメはたくさん見てるんですよ。 息抜きでアマゾンプライムとかで見てるんですけど、その中で「鬼滅の刃」が、週刊少年ジャンプの連載でアニメになっていて、凄い面白かったので見てたんですけど、これがですね、なんと重大ニュースになっていまして、あの「ワンピース」を売上で抜いたっていうニュースなんです。 これ、凄くないですか。 十何年連続で「ワンピース」が1位だったんですが、それをなんと新人の漫画家 吾峠呼世晴の「鬼滅の刃」が抜いたという、もう超大ニュースですよ。 しかも、下半期は圏外で、上半期いきなりぶち抜いて「ワンピース」を抜いたっていうことで、大騒ぎになっている訳です。 「鬼滅の刃」のあらすじ で、「鬼滅の刃」っていうのはどういう話かって言うと。 「ワンピース」がどういう話か、

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                                  • 日記という表現形式──音楽のエラボレーション

                                    日記という表現形式──音楽のエラボレーションアルバム『12』には、坂本龍一自身の言葉として「日記」というキーワードが寄せられているが、彼が作品制作においてこの言葉を使用するのはこれがはじめてではない。本記事は、『12』を紐解くためのコラムの第一弾。坂本龍一の1980年代からの「パフォーマンス」を「日記」というキーワードとともに振り返り、『聴く』ことの音楽を論じる。 文=松井茂(詩人、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]教授) 坂本龍一『12』(2023) ※去る3月28日に坂本龍一さんがご逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。本原稿は坂本さんの生前に書かれ、4月3日に公開予定だったものです。 日記のように、徒然に、何も施さない 2023年1月17日。坂本龍一のアルバム『12』がリリースされた。アルバム名は曲数で、全曲のタイトルは日付、2021年3月10日に録音された音源「 202

                                      日記という表現形式──音楽のエラボレーション
                                    • ワナビー論―究極のワナビーとしての永山則夫 - あままこのブログ

                                      republic1963.hatenablog.com 私から見て明らかに「何者かになりたがっている(いた)」人、これまでの人生で2人だけ思い浮かぶけど、逆に言うと2人しか思い浮かばない。そんなに多いのかな、何者かになりたがっている人。— Ta-nishi (@Tanishi_tw) 2021年6月30日 この2人のうちの一人ってたぶん俺なんで応答しておく。 で、この2人のうちのもう一人は僕あままこであるってことを、id:ta-nishi氏本人から言われました。 まあそれはさておき、上記の記事でid:republic1963氏は「ワナビー」を、「人から羨ましがられるような職業を目指し」ている人と定義しています。 ワナビー(何者かになりたがっている(いた)人と言いかえても良い)とは、何かに憧れ、それになりたがっている者のことを指す。だが、これだけでは不十分だ。まず、ワナビーというのは「漫画家

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                                      • 新年度向け!美術必読リスト|みなみしま

                                        本当は必読なんて本はないけど、以下は手始めに気にしておくと良いかもって本です。(順不同) 2024年4月24日から始まるアートの新番組「みなみしまの芸術時評」内で、100冊から選出したベストブック10を発表しますので、まずはどこから読めばいいか分からない方は、ぜひご視聴ください。 なお100冊のリストについては過去の視聴者の特典とさせていただいていましたが、もし本気で100冊読むという意欲のある方はご連絡ください。 松井みどり『アート:“芸術”が終わった後の“アート”』 山本浩貴『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』 →ぱっと読んで自分と関係のある現代アートの歴史を知ろう。そして気になるものは調べ始めよう。 デイヴィッド・ホックニー『絵画の歴史』 →作家の語る美術史というジャンルがあるんです!たぶん エルンスト・H・ゴンブリッチ『棒馬考』、『美術の物語』 →『棒馬考』が面白いよ。

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                                        • 小田原のどか×山本浩貴 対談「この国(ルビ:近代日本)の芸術をめぐって」公開

                                          共同編集のきっかけ——飯山由貴《In-Mates》をめぐって 小田原: 山本さんに日本美術史と帝国主義についての教科書ともなるような論集を一緒につくりませんかとご相談をしたのは、2021年7月のことです。きっかけのひとつは、国際交流基金が主催するオンライン展覧会「距離をめぐる11の物語:日本の現代美術」(会期:2021年3月30日~5月5日)に際して制作された飯山由貴さんの映像作品《In-Mates》が、基金側から一方的に展示中止の判断が下されたことでした(「国際交流基金が中止判断/在日精神病患者に関する映像作品」朝鮮新報サイト、2021年9月21日、https://chosonsinbo.com/jp/2021/09/18-49top-2/)。 飯山由貴《In-Mates オンライン公開版》 2021年 映像 26分47秒 これについては、抗議の意味合いも兼ねて、7月に東京大学でシンポジ

                                            小田原のどか×山本浩貴 対談「この国(ルビ:近代日本)の芸術をめぐって」公開
                                          • 消費し消費される経済から、豊かさを稼ぎ出す経済へ|Kunitake Saso

                                            この連載は、「ポスト資本主義の住まいをつくる」と題し、BIOTOPE佐宗邦威とVUILD秋吉浩気がオブニバス連載の形で全6回で綴り、問いかけていくものです。 各回の内容は、以下の通りです。 第1回:内省編(佐宗)、第2回:経済編(佐宗)、第3回:運動編(秋吉)、第4回:実践編(秋吉)、第5回:教育編(佐宗)、第6回:提案編(秋吉) 今回はその2回目「経済編」。BIOTOPE佐宗が新常態の経済について執筆します。 1.新型コロナウイルスが炙り出した、都市生活への疑い前回、新型コロナウイルスによる外出自粛生活で様々な価値観のリセットが行われたと書いた。一言で言うと、豊かさの物差しが、人からの「すごい」という称賛を大事にするOutside-inの視点から、自分の「いい!」を大事にする内面に根ざしたInside-outへシフトしたのだ。こういった価値観の変化が起こりつつあることは、薄々みんな感じて

                                              消費し消費される経済から、豊かさを稼ぎ出す経済へ|Kunitake Saso
                                            • 第2回 ひとりぐらいはこういう馬鹿が | 北島三郎論 艶歌を生きた男 | 輪島裕介 | 連載 | 考える人 | 新潮社

                                              第1回はこちら 承前:連載の意図 本連載で私が試みるのは、演歌(というよりここはあえて「艶歌」と表記したい)を、「北島三郎的なもの」として再想像、もっといえば再創造する、ということだ。 北島三郎が演歌歌手なのは当たり前だ、何をいまさら、と思われるかもしれない。そうではなく、北島三郎を論じることを通じて、私がかつて明らかにした演歌ジャンルの枠組を、かなり根底的に修正し、あるいは転覆させようという大それた野望を持っているのだ。 つまり、演歌ジャンル確立期のいわば原義である夜の巷の流し、つまり艶歌師とその歌を体現する存在として北島三郎をとらえ、それを、1970年代以降の演歌ジャンル(のみならずアイドルを含む日本の大衆歌謡のかなりの部分)において強い規範、または呪縛となってきた「五木寛之=藤圭子的な演歌(艶歌、怨歌)像」に対するオルタナティヴとして提示する、というのが本連載における私の目論見だ。

                                                第2回 ひとりぐらいはこういう馬鹿が | 北島三郎論 艶歌を生きた男 | 輪島裕介 | 連載 | 考える人 | 新潮社
                                              • 三浦英之 著『水が消えた大河で』より。根をもつことと翼をもつこと。 - 田舎教師ときどき都会教師

                                                1990(平成2)年、信濃川沿いにJR東日本の新しい発電所が完成し、毎秒317トンもの大量取水が開始されると、信濃川中流域は一気に干上がり、慢性的な水涸れ状態に陥った。魚が死に、流域周辺の井戸が涸れ、人々が心の拠り所としてきた雄大な大河の風景が姿を消した。 人はその場所を「水が消えた大河」と呼んだ。 そして以来、川にはあまり近づかなくなってしまった。 (三浦英之『水が消えた大河で』集英社文庫、2019) 明けましておめでとうございます。元旦の昨日は東京の実家に帰っていました。1日は私の実家で、2日の今日は自宅で、そして3日はパートナーの実家でおせち料理を囲みつつ新年を祝うというのがここ数年の過ごし方です。行ったり来たりとはいえ、新潟、立川、南三陸、東京、ニューヨーク、葉山、アフリカ、福島、南相馬と2008年から2019年までの約10年の間に計9ヵ所も転勤・転居を繰り返したという、新聞記者の

                                                  三浦英之 著『水が消えた大河で』より。根をもつことと翼をもつこと。 - 田舎教師ときどき都会教師
                                                • 鶴見済 著『人間関係を半分降りる』より。友人から一歩離れ、家族を開き、恋人をゆるめる。 - 田舎教師ときどき都会教師

                                                  物書きを始めた90年代に出したすべての本の底流に、この感覚を織り込んだつもりだ。 例えば『完全自殺マニュアル』という本で言った、「いざという最悪の時には死ぬことだってできるのだと思えば、楽に生きていける」。それはこのあきらめの力を生かすひとつのやり方であり、自分にとっても心の支えだった。 もう人生も半分以上がすぎた今、「自分が一生をかけて得た一番大きなものは、この感覚なのかな」という気すらしている。 (鶴見済『人間関係を半分降りる』筑摩書房、2022) おはようございます。先週の土曜日と日曜日に場づくりのプロが主催するサードプレイス的なラボに足を運んできました。サードプレイスというのは「家庭でも職場でもない過ごしやすい第三の場所」のことで、意識の上では普段の人間関係を半分くらいに薄めることができます。 人間関係を半分薄める。 サードプレイスにて(2022.8.7) あっ、完全自殺マニュアル

                                                    鶴見済 著『人間関係を半分降りる』より。友人から一歩離れ、家族を開き、恋人をゆるめる。 - 田舎教師ときどき都会教師
                                                  • 竹内芳郎とサルトル──思想の柔構造と思想のだらしなさ - 猿虎日記

                                                    閏月社から出版された『竹内芳郎 その思想と時代』という本に、「竹内芳郎とサルトル──裸形の倫理」という論文を書きました。 honto.jp 本日、この本の合評会シンポジウムが開かれます。 「『竹内芳郎 その思想と時代』合評会シンポジウム」 2023年11月25日、於立教大学 日本サルトル学会主催 永野潤、池上聡一、小林成彬、澤田直、竹本研史、北見秀司、清眞人、佐々木隆治、田崎英明 参加希望の方は以下のGoogleフォームにご記入をお願い致します。https://t.co/oFWI8Bk6ln pic.twitter.com/NEyPsYuScB — 緑雨 (@ryoku28) October 21, 2023 以下、拙論の要約と、今日話せたら話そうと(全部は無理と思いますが)思っていることです。 *** 竹内芳郎という思想家の最初の著作は、1952年の『サルトル哲学入門』(後に『サルトル哲

                                                      竹内芳郎とサルトル──思想の柔構造と思想のだらしなさ - 猿虎日記
                                                    • 社会が変わるときって « SOUL for SALE

                                                      生きていることがもう間違い 1年の振り返りをする習慣がついたのは、ブログを始める少し前のことだから、1998年かそこら、だいたい25年くらい前のことだと思う。当時の僕は色んなことに追い込まれていて、それが回り回ってすべてに諦めがついたというか、もう年の境を超えたら自分は死ぬのだと思っていれば、どんなことも爽やかな気持ちで受け入れられる、そんなことを考えていた。 それから四半世紀もたったのに、やっていることは相も変わらない。今年も僕は自意識上の問題に追い込まれ、それこそ吊ったり飛んだりしなかった自分を褒めてやりたいくらいには落ち込み続けていた。 きっかけは色々ある。それらの出来事の中には、悲しいけれど仕方のないことも、むしろ喜ぶべきことも、また必然的な流れとして起きたこともある。ただそれらの出来事を並べたときに、これって全部、自分さえいなければ起きなかった、自分がすべての起点にある、要するに

                                                        社会が変わるときって « SOUL for SALE
                                                      • 読書家が辿り着いた「1つのことを突き詰めなきゃ」という病について

                                                        1978年生まれ。大阪府出身。現在、東京都内に在住。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにツイッターとプログラミングに出合った衝撃で会社を辞めて上京。以来、毎日ふらふらと暮らしている。シェアハウス「ギークハウス」発起人。著書に『しないことリスト』『知の整理術』(だいわ文庫)、『夜のこと』(扶桑社)などがある。 人生の土台となる読書 元「日本一のニート」として「ザ・ノンフィクション」などのテレビや、ネットで人気の著者。彼が一般的な生き方のレールから外れて、独自のやり方で生きてこれたのは、本を読むのが好きだったからだ。本書では、人生を支える「土台」になるような本の読み方を、30個のエピソードと100冊の本で紹介する。 「どうしようもないダメ人間の生き方を書いた本」や「世間で言われている常識をひっくり返すような本」、「見

                                                          読書家が辿り着いた「1つのことを突き詰めなきゃ」という病について
                                                        • 未来を人質にとる? イーロン・マスクを駆り立てる「長期主義」という特異な倫理観――木澤佐登志『闇の精神史』まえがき全文公開|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                                          未来を人質にとる? イーロン・マスクを駆り立てる「長期主義」という特異な倫理観――木澤佐登志『闇の精神史』まえがき全文公開 『闇の自己啓発』『ニック・ランドと新反動主義』などで注目の著者が、ロシア宇宙主義からサイバースペース、そしてイーロン・マスクまで、現代社会の背後にひそむ〈宇宙〉をめぐる思想を抉り出す待望の新刊『闇の精神史』(木澤佐登志、ハヤカワ新書)。果てなき頭上の漆黒に、人は何を見るのか。本書のテーマと問題提起を語る「まえがき」を全文公開します。 『闇の精神史』 木澤佐登志、ハヤカワ新書『闇の精神史』まえがき私たちがあの輝くばかりの砂のお城に対する信仰を決定的に失うことで、私たちの目はよりほの暗い明りに慣れ、その薄い明りの中にもうひとつのユートピアを認めることができるようになるかもしれません。 ――アーシュラ・K・ル・グィン【1】 2023年8月27日、日本人1名を含む宇宙飛行士4

                                                            未来を人質にとる? イーロン・マスクを駆り立てる「長期主義」という特異な倫理観――木澤佐登志『闇の精神史』まえがき全文公開|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                                          • ひとはなぜ服を着るのか? - get ready(30代男の物欲と服ログ)

                                                            4年前に、このブログで服と効率について書いていました。 服と効率について2018 - get ready(洋服と山道具) 4年前のことですが、要旨は「どこでも恥ずかしくない服装のみを選んでいきたい」と記しています。 ひとはなぜ服を着るのか (ちくま文庫) 作者:鷲田 清一 筑摩書房 Amazon 哲学者鷲田清一氏の名著にもありますが、「恥ずかしくない」とは、他者の目線を前提としています。 あれから4年を経て、そこまで服の嗜好は変わっていませんが、バンドTシャツを着る機会も少なくなり、スタンスミスからニューバランス(履き心地)にシフトするといった微妙な変化はあります。 自分にとって服とは、昔は奇抜なものを着たりデザイン性のあるものを選んでいましたが、それはおそらく「他者のまなざし」を前提にしたものだったと言えるでしょう。いまは、出来る限り他者から注目を浴びない、目立たない服を着ているような気

                                                              ひとはなぜ服を着るのか? - get ready(30代男の物欲と服ログ)
                                                            • 黄金頭さんへ / ものわかりとは何か - illegal function call in 1980s

                                                              黄金頭さんが「自分がもっとものわかりの人間だったら」という趣旨のことを呟いていらした。このことについて少々。 ものわかり=もの+わかり。「わかり」は古語「わ(分。別)く」に由来する自動詞。「わく」の有名な例としては紫式部(百人一首57)「めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな」。せっかく久しぶりにお会いしたのに、お会いしたのがあなたであったのかどうかわからないままに。文法的な話を続けるなら「わく」は自動詞で自ずからAとBが区別される、「ものわかり」の「わかり」も自動詞で、終止形は「わかる」(自動詞)。「わける」(他動詞=主体の能動的作用)ではない。 以上から、「ものわかり」とは、《複数のものA, B, C,...それぞれが自然と「分かつ」》作用が、認識者に働くこと。あるいは認識者においては、そのような(受け身の=自然体の)認識能力のこと。 現代は「こと」(理。ことはり)

                                                                黄金頭さんへ / ものわかりとは何か - illegal function call in 1980s
                                                              • kumakuma30のブックマーク - はてなブックマーク

                                                                SSクラス 江藤淳、柄谷行人、廣松歩、栗本慎一郎、谷沢永一、村上泰亮、中村元 Sクラス 小室直樹、浅田彰、福田和也、渡部昇一、呉英智、蓮實重彦、永井陽之助、中村雄二郎、すが秀実、佐伯啓思、高澤秀次、筒井康隆、小谷野敦、菅野覚明、養老孟司 見田宗介、佐藤誠三郎、大森荘蔵、西部邁 Aクラス 丸山眞男、吉本隆明、長谷川三千子、丸山圭三郎、橋本治、村上陽一郎、佐藤優、松岡正剛、伊藤貫、猪木武徳、坂部恵、坂本多加雄、大澤真幸、中川八洋、永井均、野矢茂樹、小浜逸郎、飯田隆、河合隼雄、片岡鉄哉、鎌田東二、梅棹忠夫、竹内洋、山本夏彦、山口昌哉、入江隆則、 Bクラス 猪瀬直樹、坪内祐三、中沢新一、御厨貴、橋爪大三郎、鷲田清一、北岡伸一、池田清彦、中西輝政、立花隆、山本七平、宮台真司、桶谷秀昭、宮崎哲弥、司馬遼太郎、古田博司、市川浩、東谷暁、苅谷剛彦、秋山駿、関岡英之、加藤尚武、浅羽通明、松原隆一郎、東浩紀

                                                                • 新書十二神将を連れてきたよ(四大新書レーベルからそれぞれベスト3を選んだよの意) - 宇宙、日本、練馬

                                                                  あまた乱立する新書レーベルのうち、岩波新書・中公新書・ちくま新書・講談社現代新書で四大新書レーベルとすることに異論がある人はそう多くないでしょう。無論、これはほかのレーベルからすぐれた書籍が出版されていない、ということを意味しません。ただ、(これは四大レーベルもそうかもですが)玉石混交の新書判書籍にあって、トータルの打率というか、平均的なよさみを比較すると、明らかにこの四大レーベルと他レーベルに厳然たる差があることは、明らかであるように思われます(四大レーベルの中でも格の違いがあるわけですが、それは後述しましょう)。そこで、この四大レーベルでそれぞれ個人的ベスト3を選出し、もって新書十二神将を選出したいと思います。なぜ十二神将かといえば、そのなかに「しんしょ」の文字列が潜んでいるからです。それではやっていきましょう。 まず十二神将のラインナップを示しておきましょう。出版年も明記しておきます

                                                                    新書十二神将を連れてきたよ(四大新書レーベルからそれぞれベスト3を選んだよの意) - 宇宙、日本、練馬
                                                                  • [文芸評]世界を変える強い力―作家としてのpha評|階田発春

                                                                    僕が見田宗介の本から強く学んだことは、「自分にとって本当に切実な問題を考え続けなければいけない」という姿勢だ。 「そんな役に立たないことを考えていないで、さっさと働け」と、社会に言われたとしても、そんな声は無視していい。 自分にとって切実な問題、それは自分と言う存在のコアにあるものだから、決して手放してはいけない。 pha『人生の土台となる読書』三年前に買った『人生の土台となる読書』のこの文章は、今の今まで強く読み込んでいる。 phaの「頑張らなくていい」「働く以外の生活もある」という言葉で、わたしは逆説的にここまで必死に身を削って努力することができた。 それについて深く説明をするには、今から十年前の話をする必要がある。 当時、大学生だったわたしは、何をやっても上手くいかず「働けない」「馴染めない」「頑張ってもうまくいかない」に悩まされていた。 そんな中で、ネットで見た『ザ・ノンフィクショ

                                                                      [文芸評]世界を変える強い力―作家としてのpha評|階田発春
                                                                    • 岡崎勝、宮台真司 著『大人のための「性教育」』より。授業規律より動機づけ。知識より動機づけ。 - 田舎教師ときどき都会教師

                                                                      「動機づけ」が「知識」よりも大切だとはじめて語ったのが、200年前の思想家ラルフ・ワルド・エマソンです。彼を引き継ぐ立場が「プラグマティズム」です。「実用主義」という翻訳は誤りで、正しくは「動機づけ主義」です。「知識より、動機づけ」を、その後の学問では「認識より、関心」「事実認識より、価値観」ともいいます。 「政治教育」で選挙や国の仕組みを教えるのも大切ですが、それだけでは選挙に出かける「動機づけ」は得られません。「動機づけ」には、友だちと政治を語ることで生まれる価値観が必要です。若者の投票率の低さは、政治の話をKY(空気を読めない営み)として忌避することによる価値観の不在から生まれています。 (岡崎勝、宮台真司『大人のための「性教育」』ジャパンマシニスト社、2022) こんばんは。先週、4年、5年、6年と持ち上がった子どもたちが巣立って行きました。校内で唯一の単学級、39人。4年生は子ど

                                                                        岡崎勝、宮台真司 著『大人のための「性教育」』より。授業規律より動機づけ。知識より動機づけ。 - 田舎教師ときどき都会教師
                                                                      • 管理職のスキルが「20年前の研修」から更新されない日本組織 “竹槍”を脱し、みんなが“武器”をアップデートし続ける必要性

                                                                        多様な人材が正しく活躍できるため、過去の制約条件をなくしていく 小田木朝子氏(以下、小田木):そこから今日の本当のテーマである「ダイバーシティ推進」に迫っていくというか、ここに向けてどう考えていくのか? 進めていきたいと思うのですが。(スライドを指して)ふざけているのかと思われるかもしれないのですが、めっちゃ真面目な図です。 今日の全体のテーマ、考え方の立て付けをこんな感じで表現したのです。スタートは右下です。今日のテーマ、女性活躍推進であり、さらにそれを言い換えると多様な人材が、訳あり人材であろうがどんな人材もいきいき働けて、成果に貢献できる組織作りがスタートだったかなと思います。 今日の着眼点は「誰もが成果に貢献できるチーム」。チームのパフォーマンスを最大化するために、必要なことだとか必要な物の見方・考え方。チームとしてみんなが持っているべきスキル。 ここにテーマの主軸を置いて話をして

                                                                          管理職のスキルが「20年前の研修」から更新されない日本組織 “竹槍”を脱し、みんなが“武器”をアップデートし続ける必要性
                                                                        • 【無料】なぜ、ただのアニメやゲームが人を救うのか、宗教的に説明するよ。(完全版)【長文】 - Something Orange

                                                                          それは、どこかで「聖なるもの」と繋がっているのか? それともまったく無関係な「俗なる文化」に過ぎないのか? 考えてみよう。 序文 序章 第一章「オタク・スピリチュアリティとは何か?」 ①「オタク文化と宗教のアフィニティ」 ②「アイロニカルに没入する」 ③「オタク・スピリチュアリティ」 ④「ありとあらゆる善きものの象徴にして集合」 ⑤「世界の秘密と始原の暗号」 ⑥「推しを通して聖なるものを垣間見る」 第二章「非合理性の誘惑」 ①「スピリチュアル文化の歴史と現状」 ②「オタク文化のなかのスピリチュアルな表象」 ③「人はなぜ非合理的なものを求めるのか」 ④「人類は宗教を離脱するのか」 ⑤「この世に不思議は残されているのか」 ⑥「聖なるもののデカダンス」 第三章「異教を信じる人々」 ①「世界境界とオタクの絶対倫理」 ②「復活を遂げるペイガニズム」 ③「くらやみから飛び出た魔女たち」 ④「妖精郷グラ

                                                                            【無料】なぜ、ただのアニメやゲームが人を救うのか、宗教的に説明するよ。(完全版)【長文】 - Something Orange
                                                                          • 社会学って何?と思うあなたに 『戦後日本の社会意識論 ある社会学的想像力の系譜』をどうぞ。 - HONZ

                                                                            社会学者、と聞いて、誰をイメージするでしょうか? 古市憲寿さん、岸政彦さん、宮台真司さん・・・。 世代などによって、かなり異なるかもしれません。 今回、わたしが書いた加藤秀俊先生は、どうでしょう(個人的に教えを受けたので「先生」と呼びます)。 この本を校正していた昨年9月に93歳で亡くなりました。最晩年には『九十歳のラブレター』が広く読まれていたので、そのお名前を再認識されたかたも少なくないはずです。 戦後に活躍した社会学者のなかで、最も早く「著作集」を出した人でもありますし、「加藤秀俊データベース」に掲載されている膨大な文章を書かれてきました。少なくともある時期までは、日本で最も有名な社会学者(のひとり)でした。 その加藤先生についての拙文をふくむ『戦後日本の社会意識論 ある社会学的想像力の系譜』は、戦後に活躍した社会学者についての、評伝選と言えるものです。ほかには、鶴見俊輔(を社会学者

                                                                              社会学って何?と思うあなたに 『戦後日本の社会意識論 ある社会学的想像力の系譜』をどうぞ。 - HONZ
                                                                            • 【プロが薦めるいま読むべき3冊】社会学者・大澤真幸が選んだ〈哲学〉の本|Pen Online

                                                                              【プロが薦めるいま読むべき3冊】社会学者・大澤真幸が選んだ〈哲学〉の本 2021.03.20 写真:岡村昌宏(crossover) 文:まつあみ靖 右:『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』デヴィッド・グレーバー 著 酒井隆史、芳賀達彦、森田和樹 訳 岩波書店 2020年 ¥4,070 ブルシットを直訳すれば「牛の糞」。無駄で無意味でやりがいを感じられない仕事を「ブルシット・ジョブ」と定義し、仕事にひそむ差別、抑圧、格差、搾取などを暴き出す。ブルシット・ジョブ蔓延のメカニズムを解明した哲学書。 左:『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』佐々木 実 著 講談社 2019年 ¥2,970 資本主義の不安定さを証明し、行き過ぎた市場原理を乗り越え、平和に暮らせる世界の実現を目指した経済学者・宇沢弘文。20世紀の経済学史に重なる彼の人生を、大宅壮一ノンフィクション賞受賞ジャーナ

                                                                                【プロが薦めるいま読むべき3冊】社会学者・大澤真幸が選んだ〈哲学〉の本|Pen Online
                                                                              • 『資本主義の〈その先〉へ』(筑摩書房) - 著者:大澤 真幸 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                                著者:大澤 真幸出版社:筑摩書房装丁:単行本(ソフトカバー)(456ページ)発売日:2023-06-28 ISBN-10:4480867430 ISBN-13:978-4480867438 内容紹介: 終焉が予感されつつも〈その先〉が見えない資本主義。精神的・社会的現象として再定義し、資本主義概念を刷新。〈その先〉へ行くための原理を示した決定的論考! 時代精神の運動、捉える想像力ポスト冷戦は、世界中が資本主義にすっぽり包まれる時代。逃げ場のない牢獄だ。出口はないのか。ほこりを被っていた社会主義やコミュニズムが注目を集めている。 大澤真幸氏は言う。資本主義の終わりは想像しにくい。ならば<その先>を考えよう。まず資本主義がどんな運動だったかふり返るべき。マルクスの価値論、ヴェーバーの救済予定説…。正統な議論を追うと、利潤のあくなき追求が、自然科学や小説を含むもっと大きな時代精神の運動の一部なの

                                                                                  『資本主義の〈その先〉へ』(筑摩書房) - 著者:大澤 真幸 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                                • 個人の切実さ、そのまま社会学の問い 見田宗介さんを悼む 社会学者・大澤真幸:朝日新聞デジタル

                                                                                  見田宗介先生の逝去の報にふれ、あまりの驚きと悲しみでなかなか言葉が出てこない。私が先生と出会ったのは、大学に入って間もない18歳の春であった。少人数のセミナー形式の授業での先生の講義に、私は衝撃を受けた。 私はそのとき、心底から納得した。生きることと学問することとはひとつになりうる、と。生きてい… ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!--

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