中国税関総署の貿易統計によると、4月の北朝鮮と中国の貿易額は、1億234万ドル(約130億円)であった。 北朝鮮が国境管理を厳格化した2020年2月以降の約2年間で、最高額となった。 中国からの輸入額は9810万ドル(約125億円)で、医薬品や農業資材、コメなどの必要物資を調達している。 一方、中国への輸出額はわずか400万ドル(約5億円)しかなく、貿易収支は9400万ドル(約120億円)の輸入超過。 輸入額、輸入超過額ともに、過去2年で最高額である。 北朝鮮は、今年1月に陸路貿易を再開して以降、物資不足解消のために輸入を拡大させてきた。 ところが、陸路貿易は4月末に再度中断し、北朝鮮国内で新型コロナウイルス感染が疑われる発熱者が増加していることから、貿易再開の見通しは立っていない。そのため、5月の中朝貿易は、再び縮小に転じるものと予想される。 中国からの輸入品の内訳を見ると、肥料や除草剤