12月24日。東京・将棋会館においてB級1組順位戦10回戦▲永瀬拓矢王座(28歳)-△山崎隆之八段戦がおこなわれました。 朝10時に始まった対局は深夜0時55分に終局。結果は166手で山崎八段の勝ちとなりました。 これでリーグ成績は山崎八段8勝1敗、永瀬王座は7勝3敗となりました。 今期B級1組の天王山ともいうべき一局を制し、山崎八段は初のA級昇級に向け、大きく前進しました。 両者の通算対戦成績はこれで山崎八段2勝、永瀬王座6勝となりました。 天才・山崎八段、ついにA級が見えてきたか 先手番は永瀬王座で、戦型は角換わり。ただし力戦得意の山崎八段は定跡形にはせず、3三金型で力勝負を挑みます。 中盤、山崎八段は盤面の左右をにらむ筋違い角を自陣に据えます。この角がよくはたらき、先手陣の弱点の桂頭を巧みに攻めて、あっという間にリードを奪ったかに見えました。 負かしにくいことにかけては棋界屈指の永瀬