Interview ロボット研究のこれまでとこれから 社会に役立つ革新的な研究を生み出すために 人工知能を搭載したロボットと共存する時代は、すぐそこまで来ているのだろうか。ロボット 研究の権威・金出武雄カーネギーメロン大学教授の答えは、間違いなく「イエス」だ。ロボッ トは今後、いったいどのように人間社会と関わっていくのか。1970 年代からロボットの目と なるコンピュータビジョン(画像処理・画像認識)の先駆的研究を行い、1995 年には自動運転車 によるアメリカ大陸横断に成功した金出教授に、ロボット研究の魅力と展望について聞いた。 金出武雄Takeo Kanade カーネギーメロン大学ワイタカー記念全学教授。国立情報学研究所客員教授。理化学研究所革新知能統合研究センター特別顧問。1945年生まれ。1973年、京都大学工学部電子工学科博士課程修了。同大学助教授を