顕微鏡をのぞく研究者(2017年3月19日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Lillian SUWANRUMPHA 【10月3日 AFP】虐待を受けた子どもは、そのトラウマ(心の傷)を示す物質的特徴が細胞の中に刻み込まれている可能性があるとする研究論文が2日、発表された。研究は、過去の虐待歴を調査する犯罪捜査の助けとなる可能性を秘めている他、トラウマが世代間で受け継がれるのか否かをめぐる長年の疑問解明への一歩ともなり得る。 カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia)などの研究チームは今回の研究で、児童虐待の被害者を含む成人男性34人の精子細胞を詳しく調べた。 その結果、精神的、身体的、性的な虐待を受けたことのある男性のDNAの12の領域に、トラウマによる影響の痕跡がしっかりと残されていることが分かった。虐待のレベルにつ