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  • 「誰かの代わりに本を読む」ことはできるか? 友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』まえがき|Hayakawa Books & Magazines(β)

    数年前、一冊の自主制作本が文芸フリマや全国各地の独立系書店を中心に話題を呼びました。友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』。ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』を、4年かけて読んだ記録。ではあるのですが、本を開いた読者は困惑するかもしれません。だって、その脱線ぶりときたら……。しかしそうすることが著者にとって、『百年の孤独』という作品の、そして「読書」という行為の正体をつかむための、必然的な方法だったのです。 この度、同書が加筆修正の上、ハヤカワ・ノンフィクション文庫より刊行されます。文庫用に書き下ろされた「まえがき」を、発売に先がけ全文公開します。 『『百年の孤独』を代わりに読む』『『百年の孤独』を代わりに読む』まえがき本書はガブリエル・ガルシア゠マルケスの長編小説『百年の孤独』を、まだ読んでいない友人たちの代わりに読む、という試みを綴ったものである。しかし、「代わりに読む」と

      「誰かの代わりに本を読む」ことはできるか? 友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』まえがき|Hayakawa Books & Magazines(β)
    • 読書効果の科学(猪原 敬介)| 京都大学学術出版会

      さまざまな情報メディアが溢れる現代、「本」の存在意義は何なのか? 読書が有益にはたらくと言われている言葉・人格・精神的健康・身体的健康・学力・仕事(収入)の6要素について、その効果を科学的に評価。そこに確かに存在するが決して万能ではなく時として弊害も伴う「読書の力」をありのままに描き出す。読書の力をうまく利用するための3つの原則も提案。教育者、保護者、本好きの方、本が苦手な方、すべての人に送る処方箋。 猪原 敬介(いのはら けいすけ) 北里大学一般教育部専任講師。専門は教育心理学・認知科学。京都大学大学院教育学研究科修了。博士(教育学)。読書が語彙力・文章理解力にもたらす効果を中心に,調査・実験・計算モデルを組み合わせた多角的な研究を行っている。毎年,複数の小学校で読書と語彙・読解・作文の関係についての縦断的調査(追跡調査)を行い,学校へのフィードバックも行っている。著書に『読書と言語能力

        読書効果の科学(猪原 敬介)| 京都大学学術出版会
      • 「不読率60%の衝撃」?結論ありきの「本離れ」論のデタラメ 令和5年度国語に関する世論調査を読む(飯田一史) - エキスパート - Yahoo!ニュース

        ■「不読者が15%も増えた!」という解釈は妥当なのか文化庁の「国語に関する世論調査」では5年に1回、読書調査をしています。今回は前回よりも「一ヶ月に読む本の冊数」に関して「読まない」と答えた人の割合が約15%増えたことが「衝撃」などと新聞で報じられましたが、本当に衝撃なのでしょうか。 そもそも「15%増えた」という解釈は妥当なのか。 「令和元年度以前の調査結果は面接聴取法によるもの。令和5年度調査(郵送法)とは調査方法が異なるため、参考値として示している」とわざわざ報告書の中で断っています。 それなのに平成30年度と単純比較して「読まない人が増えている!」と騒ぐ。 これはあまりスジの良い数字の読み方ではないと思います。 たとえば面接で「どのくらい読みますか」と直接聞かれたら見栄を張って若干多めに答えてしまう人もいるかもしれないですし、紙で書いて送る場合には面倒くさいから1番前にある「読まな

          「不読率60%の衝撃」?結論ありきの「本離れ」論のデタラメ 令和5年度国語に関する世論調査を読む(飯田一史) - エキスパート - Yahoo!ニュース
        • 自分の作品に対する感想に殺されないためのガイドライン|だらねこ

          この時代、作品を作るハードルってのはけっこう下がってますよね。 漫画であれ小説であれゲームであれ、作るのに便利なツールがあり、気軽に作品を発表できる場があり、SNSなんかでエゴサをするのも簡単です。 んで制作者の方は簡単に、容赦のない感想・批評にも晒されるわけです。 またマイナスの言葉はけっこう影響力が強いもので、 9割の賞賛に喜んでも、1割の批判にメンタルをゴリゴリ削られる ってのも珍しい話ではありません。 良くも悪くも作品の感想というのはクリエイターの心を揺さぶります。 なので自分の作品に対する感想との付き合い方をミスると、まぁ~筆を折りそうになるようなこともあるわけで、感想との付き合い方って大事だよなぁと日々思うのです。 また上記は「制作者が殺される」パターンですが、 色んな感想がきて、その全てに応えようと頑張った結果、よくわからない面白くもない物が出来上がった みたいな「作品が殺さ

            自分の作品に対する感想に殺されないためのガイドライン|だらねこ
          • 不審者に手を掴まれた話|やーこ

            子供の頃、道を歩いていたら知らない人に急に強く手を引っ張られた。 これが初の事件に触れた瞬間だった。 私は混乱しつつも防犯教室の事を思い出した。 「大きな声を出すこと、とにかく動く事」 その二つが脳裏をよぎった瞬間、何故か反射的に今まで親に怒られてもやり続けていたフクロテナガザルの真似が出た。 知らない方はすぐ下に動画を貼っておくので良かったら10秒程観てからこの先を読んで頂きたい。 「うるせぇ、面倒だから観てられっか!」という方の為に簡単に説明するとおっさんの叫び声のような鳴き声をする猿だ。 数秒止まった後に、私は 「あ゛ーーーーーー!!」 と、叫んでいた。 いつもの癖で「あ゛ーーーー!!」の後に「んぽんぽんぽ」もついでに出てしまい、正直「んぽんぽんぽ」はいらなかったと思うが、急におっさんの叫び声と奇妙な鳴き声を発しだした子供に男は酷く衝撃を受けた顔をしていた。 まるで被害者の顔である。

              不審者に手を掴まれた話|やーこ
            • 図書館やブックオフは読書人口を維持する役割を持っているという話「入口はどこでもいい」「文化への投資は重要」

              朱野帰子 @kaerukoakeno 小説家|労働・仕事ジャンルが好き|商業本→「海に降る」「駅物語」「会社を綴る人」「科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました」「対岸の家事」「わたし、定時で帰ります。」|同人誌→「急な売れに備える作家のためのサバイバル読本」「キーボードなんて何でもいいと思ってた」 lit.link/kaerukoakeno 朱野帰子 11/3技術書典17 こ22 @kaerukoakeno 図書館やブックオフに読者を奪われているのではない。彼らがなければ読者人口そのものがもっと早く消えていた可能性があると考えた方がいい。「うちはお金がないから本は買えない」という家庭がこれからどんどん出てくると思う。 2022-01-31 10:49:16 朱野帰子 11/3技術書典17 こ22 @kaerukoakeno 私は自分の本が図書館で借りられようがブックオフで買われようが

                図書館やブックオフは読書人口を維持する役割を持っているという話「入口はどこでもいい」「文化への投資は重要」
              • 「流通特集号」発売前後のできごと全記録|雑誌『広告』

                2月16日に『広告』流通特集号が発売されてから、ちょうど2カ月が経ちました。 今回は税込3,000円という雑誌としては少し高めの価格設定のため、正直なところ売れ行きがどうなるか心配でした。ところが発売後、書店から「完売したので追加発注は可能か?」とリクエストがあったり、「うちでも扱いたい」と新規の取り扱いが増えたりと好発進でした。また、Amazonランキングでは浮き沈みはあるものの現在もカテゴリー1位(広告・宣伝・営業の雑誌)となっています。このように、ありがたいことに発売後2カ月経ったいまも反響が続いており、4月16日現在、取り扱いのある書店211店舗のうち、33店舗で完売(うち12店舗に追加提案中)、49店舗から追加発注をいただいています。 今号は、段ボール装というオリジナルの装丁を開発したり、雑誌が製本されてから書店に並ぶまでの流通経路を表紙に記載したほか、リニューアル創刊号以来、初

                  「流通特集号」発売前後のできごと全記録|雑誌『広告』
                • スマホはものすごく良くなった - 山下泰平の趣味の方法

                  スマホはよくなった 普通に使っているからあんまり意識しないんだけど、スマホはすごく良くなったと思う。 本格的に良くなったなと思ったのは2018年後半くらいに買いかえした時あたりで、速度は以前の機種の8倍くらい、メモリとストレージの量以外は、使ってるノートパソコンより性能が良いくらいだった。その気になって環境を整えまくったらものすごく良いものになって、大昔からずっと欲しかった Dynabook (アラン・ケイのやつ)っぽいなと思った。スマホは本格的に知的生産のためのツールとして使えるようになったなという実感があった。 PDA はおもちゃだった 一定以上の年齢で少し電子機器が好きな人(オッさん)たちは、かって PDA でチビチビとテキストを入力し、予定を管理したりしていた。PDA というのは Personal Digital Assistant の略称で、要するに小さくて性能の悪い電子機器であ

                    スマホはものすごく良くなった - 山下泰平の趣味の方法
                  • 本が売れないのは図書館やブックオフのせいではなく、経済的に本を買う余裕のない人や家庭が増えているから?

                    朱野帰子 @kaerukoakeno 小説家|労働・仕事ジャンルが好き|商業本→「海に降る」「駅物語」「会社を綴る人」「科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました」「対岸の家事」「わたし、定時で帰ります。」|同人誌→「急な売れに備える作家のためのサバイバル読本」「キーボードなんて何でもいいと思ってた」 lit.link/kaerukoakeno 朱野帰子 11/3技術書典17 こ22 @kaerukoakeno 私は自分の本が図書館で借りられようがブックオフで買われようが構わないと思っている。一番大事なのは自分に印税が入るかとか出版業界が儲かるかどうかではなく、読者が経済的に持続可能な状態で読書体験を続けていける社会を維持すること。 2022-01-31 09:56:44 朱野帰子 11/3技術書典17 こ22 @kaerukoakeno 図書館やブックオフに読者を奪われているのではない

                      本が売れないのは図書館やブックオフのせいではなく、経済的に本を買う余裕のない人や家庭が増えているから?
                    • 英語の小説を挫折せずに読む方法

                      英語の小説を途中で投げ出してしまう原因のひとつは、書いてある情景描写がよくわからない(伝わらない)ことだと思う。 自分の場合、古い小説に出てくる昔のヨーロッパの景色はその知識がないから想像もしようがないのだ、で、そういう想像のつかない文章がずっと続くと疲れてしまって途中で読むのをやめてしまう。 やめてしまうのを回避するために最近いいかもしれないと思っているのは、小説の描写をAIで絵にしてみることだ。 例えば、サマセット・モームの『月と六ペンス』の一説 There was a high dado of white wood and a green paper on which were etchings by Whistler in neat black frames. The green curtains with their peacock design, hung in straigh

                        英語の小説を挫折せずに読む方法
                      • 蔵書を売ってもまた増える - 山下泰平の趣味の方法

                        国立国会図書館デジタルコレクションが登場し、本は電子化されたものだけでいいやと思い、蔵書を全部売ってしまったことがある。 私はいわゆる愛書家ではなかった。正確にいうと愛書家になりたかったけど、お金がないから十分なことはできないし、読みたいものだけ読む人になる選択をしたといった感じなんだけど、そんなことはどうでもいいな。とにかくそういう人だったので、読みたいものを手に入れては読んで、定期的に必要ないものは手放すといった生活をしていた。本を読む人は分かると思うんだけど、それでも大量の本が部屋にあった。 ある日のこと自分がデジタルデータばかり読んでいることに気付き、ふと蔵書を全部売ってみようかなと思った。引越することになったら面倒くさすぎる上に、家に本がない人になったらどうなるのか試してみたくもなり、思い切って全部売ってしまったのである。本を売ると室内にある物質がものすごく減少し、実に爽快な気分

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                        • 皆を撮影したら恐ろしいものが映り集団パニックを経験した話|やーこ

                          あの時の事に至っては、「呪い」などというものではなく、誰にでも起こりうる事だと思う。 ある日、創作ダンスをする事となり、先生がダンスに自信のない者たちを集めて事前に特別練習をしてくれる事となった。 まずは楽しむことが重要であり、おのおの感じたままに好きなように動けと、先生はクラシック音楽を流し、それを録画した。 我々は曲に合わせ一斉に動き出したが、表情が硬かったのか先生は皆に笑うよう指示を出した。 曲を止め、録画を皆で確認する事となった。 再生ボタンを押すと、そこには無表情で揺れ動く不気味な集団が映し出された。 地獄のかまど付近で鰹節をばら撒いたらこのような動きを見せる事だろう。 テンポの緩やかな曲であったが故、我々の動きも妙に遅い事が見る者の不安を煽り、その不気味さに拍車をかけていた。 確実に渋谷のクラブなどには現れて欲しくはない集団である。 感想を求められたので上記の旨を伝えると、共に

                            皆を撮影したら恐ろしいものが映り集団パニックを経験した話|やーこ
                          • みせてやるよ本気!月10冊読むエンジニアの最強読書術 - Qiita

                            Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? あなたの読書の目的はなんですか? その瞬間だけ満足する読書になってませんか? こんにちは、Watanabe Jin(@Sicut_study)です。 みなさんは読書していますか? 現代はスマホの普及に伴って周りにはたくさんの情報があります。 それらの情報をすべてキャッチアップするのは時間的に難しくなり、情報を得るのにタイパを意識する人が増えました。Youtubeを倍速で見る人が現れた時には驚きましたが、今では割と普通となりました。 そんな情報量が多い現代で「本を読む」ことは難易度が高いものとなっています。1冊本を読むのに数時間かかったと

                              みせてやるよ本気!月10冊読むエンジニアの最強読書術 - Qiita
                            • 新たなコミュニティのかたち、シェア型書店「渋谷〇〇書店」が登場

                              誰でも本屋さんになれる!シェア型書店が渋谷ヒカリエに登場 “偏愛エコノミー”で作る新たなコミュニティのかたち 少し前の本誌のレポート記事(ビジュアルブック専門書店「flotsambooks(フロットサムブックス)」)でも伝えたが、出版不況を受け、日本全国の「リアル書店」は年々減少傾向にある。一方、新型コロナの影響で、「本回帰」「まちの書店回帰」の声も囁かれてはいるものの、都心店は相変わらず売り上げ縮小。さらにネット書店や電子書籍へのシフト、書籍の内容を朗読する音声サービス・オーディオブックの台頭など、書店をめぐる状況はなかなか厳しい。 その裏で、地道に店舗数を伸ばしているのが、個人や少人数で運営する個性溢れる「独立系書店」だ。2021年1月にオープンしたフェミニズムに関する本を手がける出版社の実店舗「エトセトラブックス」(新代田)、元書店員とミュージシャン2人組が店主を務める「百年の二度寝

                                新たなコミュニティのかたち、シェア型書店「渋谷〇〇書店」が登場
                              • 「岩波ジュニア新書読書ガイドブック2023」を発行しました - 岩波書店

                                「岩波ジュニア新書読書ガイドブック2023」のPDFはこちらからダウンロードいただけます。 なお、「岩波ジュニア新書読書ガイドブック2023」は、2023年岩波ジュニア新書フェア「みんなで生きる世界をみつける」実施店にて配布予定です。

                                  「岩波ジュニア新書読書ガイドブック2023」を発行しました - 岩波書店
                                • 自分のダメさについて「読書」が教えてくれること

                                  1978年生まれ。大阪府出身。現在、東京都内に在住。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにツイッターとプログラミングに出合った衝撃で会社を辞めて上京。以来、毎日ふらふらと暮らしている。シェアハウス「ギークハウス」発起人。著書に『しないことリスト』『知の整理術』(だいわ文庫)、『夜のこと』(扶桑社)などがある。 人生の土台となる読書 元「日本一のニート」として「ザ・ノンフィクション」などのテレビや、ネットで人気の著者。彼が一般的な生き方のレールから外れて、独自のやり方で生きてこれたのは、本を読むのが好きだったからだ。本書では、人生を支える「土台」になるような本の読み方を、30個のエピソードと100冊の本で紹介する。 「どうしようもないダメ人間の生き方を書いた本」や「世間で言われている常識をひっくり返すような本」、「見

                                    自分のダメさについて「読書」が教えてくれること
                                  • 【読書感想】書くのがしんどい ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                    書くのがしんどい 作者:竹村 俊助発売日: 2020/07/30メディア: 単行本 Kindle版もあります。 書くのがしんどい 作者:竹村 俊助発売日: 2020/07/30メディア: Kindle版 【note累計150万PVの人気記事を書籍化! 新しい時代の文章術 決定版!!】 「『あなたの文章はわかりにくい』とよく言われる」「せっかく書いたのに読んでもらえない」「そもそも書きたいものがない!」。 その悩み、すべて解決します。 書けない理由の9割は「メンタル」です。「書こう」とするのをやめれば、伝わる文章はだれでも簡単に書けちゃいます。 『メモの魔力』『言語化力』など話題書50冊以上(担当作累計100万部超)を手掛けてきたプロ編集者が教える「伝わる文章術」。 本書は、文章ライティングや資料作成からSNS・プロモーションまで応用できるメソッドを大公開します。オンラインメディア「note

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                                    • やっぱり恋愛には"能力"が必要だよね(読書メモ:『性の倫理学』) - 道徳的動物日記

                                      現代社会の倫理を考える〈12〉性の倫理学 (現代社会の倫理を考える (12)) 作者:田村 公江 発売日: 2004/12/01 メディア: 単行本 基本的にはあまり面白くもなく、参考にもならない本だ。 日本の応用倫理というものは古びるのが異様に早くて、90年代やゼロ年代の前半に出た本はもう使いものにならない場合がある。このシリーズを監修している加藤尚武の応用倫理の本も、いまとなってはキツいことが多い。ここでいう「古さ」とは理論や学説の古さではなくて、感性の古さである。現在の人々が規範的な問題を扱うときに発揮されるような慎重さや目配りや配慮というものが、一昔前の本にはまったく欠けていたりするのだ。 また、この本は「倫理学」の本でありながらも、土台となる発想がフロイトやラカンなどの精神分析であるところがよくない。人間の思想や行動についての精神分析の説明が正しいとは限らない……というか、精神分

                                        やっぱり恋愛には"能力"が必要だよね(読書メモ:『性の倫理学』) - 道徳的動物日記
                                      • 聖書を読み終えた

                                        エルサレムのおとめたちよ 野のかもしか、雌鹿にかけて誓ってください 愛がそれを望むまでは 愛を呼びさまさないと。 聖書(新共同訳) 大学2年生をしている。 一昨日、旧約聖書と新約聖書を読み終えた。 キリスト系の大学に通ってるんだけど、神学的な講義がぜんぜん意味不明だった。 なので、一生に一度と思い、聖書に挑戦してみることにした。 率直に感想を述べる。 長かった……とにかく長かったー! ぜんぶで2000ページ以上もあった。 そのうえわたしは、本を読むのが遅い。なので、1ページに平均3分ちょっとかかった。詩編だと2分くらいかな。 なので、1ページにつき3分とすると、2000ページで6000分=約96時間も読んでいたことになる。こんな読書体験は初めてだ。 得られる物はもちろんあった。半年もかかって読み終えたのだ。成果なしでは悲しすぎる。 これから2つの掌編を引用して、それぞれコメントをつけたい。

                                          聖書を読み終えた
                                        • 本屋での“立ち読み”は日本独自の風習だった? 知られざる江戸時代のルーツとは

                                          本屋ではお馴染みの光景として知られる「立ち読み」。あまりにも長く読んでいる立ち読み客のところへ店員が行き、迷惑そうにはたきがけをする……なんて光景が目に浮かぶ方も少なくないはずだ。 昨今では雑誌が減ってしまったことや書店そのものが少なくなったこと、本自体にカバーをかけるシュリンクなどによって、立ち読み客の姿を目にすることも減っているが、実はこの「立ち読み」は、他国ではあまり見られない日本独自の風習らしい。 なぜ日本では本を買わずに読むだけの「立ち読み」が容認されてきたのか。そして「立ち読み」文化はなにを育んできたのか。近代出版研究所の所長で、立ち読みの歴史を調べた小林昌樹氏に話を聞いた。 他の言語に「立ち読み」という言葉は、ほぼほぼ存在しません ――在野の研究者たちによる近代出版についての論考をまとめた本『近代出版研究』にて、編者の小林さんは「『立ち読み』の歴史」を寄稿しています。なぜ立ち

                                            本屋での“立ち読み”は日本独自の風習だった? 知られざる江戸時代のルーツとは
                                          • 本はメガネ型の時代に!? メガネ型電子書籍リーダー「Sol」

                                            本はメガネ型の時代に!? メガネ型電子書籍リーダー「Sol」2023.01.11 13:0022,096 Andrew Liszewski - Gizmodo US [原文] ( そうこ ) ものすごく試してみたい。 電子インクペーパーは、カラー画面や動画再生など、近年目覚ましい発展をみせています。今年のCESでも、BMWが電子インクペーパーでラッピングしたコンセプトカーを発表しました。しかし、普通の人にとって電子インクペーパーが最も身近なのは、やはり電子リーダーです。個人的にKindle Paperwhiteが日常必須アイテムなのですが、まさか電子リーダーからこんな変わり種がでてくるなんて。メガネ型電子書籍リーダーSol。大成功か大失敗か、先行きがまったく想像つきません…。 スマートグラス、メガネ一体型ヘッドセットといえば、AR/VR利用を念頭に置いたものが主流です。現実とメタバースの世

                                              本はメガネ型の時代に!? メガネ型電子書籍リーダー「Sol」
                                            • 仕事辞めてロシア留学したら戦争始まって計画パーになった話〜腰椎分離症発症編〜|ロシア帰りの風俗店員

                                              先日風俗店のバイト帰りに、何の気なしにTwitterで呟いたツイート(https://twitter.com/zakuwara06/status/1522152891577819136?s=20&t=BEis1Qm3Pmo0_op_fbpaPg)に対して、思いのほか「興味深い」という反応が多かった。「ぜひ読みたい」という声は個人的に嬉しい物であり、そういった声に応える為に、そして私のロシア留学を整理する為にも、私の半生を振り返ってみたいと思う。 時系列順に、いくつかのパートに分けて綴るので、ロシア留学をピンポイントでご覧になりたい方は、追って投稿する別の記事まで是非お待ち頂きたい。ただし少々先になると思うので、よろしければ私の遅筆にお付き合い頂ければ幸いだ。 私は1995年の2月にこの世に生を受け、比較的不自由のない幼少期を過ごしてきた、と思っている。最近では好まれない言い方かもしれないが

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                                              • 『万物の黎明』を読む。 #323|Χ

                                                デヴィッド・グレーバーとデヴィッド・ウェングロウによる『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』を読んだ。本書は紙で708ページ、Kindle版で1097ページという大ボリュームであるため、大まかな論旨を追いつつも、個人的に気になった部分を中心に取り上げながら紹介していく。 『万物の黎明』で印象的だった部分不平等は自然状態or文明病?「どうすれば不平等を是正できるのか?」という問いを考えると、「なぜ不平等が発生したのか(平等だった時代や社会はあったのか)?」という問いも浮かぶ。その先駆者と言えばルソーとホッブズだ。 ルソー的な考え方をすれば、「昔は平和だったのに文明のせいで人類は不幸になっている(不平等になってきている)」となる。一方、ホッブズ的に考えれば、「昔は争いの絶えなかった人類は文明のおかげで平和な社会を構築してきた(不平等が解消されてきた)」となる。(ちなみに、二人が言う「自然状

                                                  『万物の黎明』を読む。 #323|Χ
                                                • MARUZEN JUNKUDO | ルビで広がる本の世界フェア|2

                                                  このたび、一般財団法人いっぱんざいだんほうじん ルビるび財団ざいだんのご協力きょうりょくのもと「ルビるびが振ふられた本ほん」のフェアふぇあを丸善まるぜんジュンク堂じゅんくどう書店しょてん90店舗てんぽで実施じっしすることとなりました。ルビるびによって、誰だれもが漢字かんじを読よめて、より多 おおくの人ひとが本ほんを楽たのしめるようになります。 当とうフェアふぇあで集あつめた51冊さつは、いずれも著者ちょしゃや編集者へんしゅうしゃが意図的いとてきにルビるびを多おおく振ふ った、明確めいかくなルビフルるびふる *本ぼんばかりです。 世よの中なかには、こんなにたくさんの「意図的いとてきにルビるびを振ふった素晴すばらしい本ほん」があるということを、このフェアふぇあを通つうじて読者どくしゃの方々かたがたに知しっていただきたいと思おもいます。 * ルビフルるびふる:ルビるび財団ざいだんの造語ぞうご。ル

                                                    MARUZEN JUNKUDO | ルビで広がる本の世界フェア|2
                                                  • 読書バリアフリーの世界 - 三和書籍

                                                    大活字本、電子書籍、点字図書、音声図書、布の絵本、LLブック、手話付きの絵本……。 本を読みたくても、読むことができない状態、つまり、「本の飢餓」の問題を解消し、読書バリアフリーの世界を実現するためには、こうした「バリアフリー資料」の存在が欠かせません。 本書では、読書バリアフリーの環境を整えるために取り組まれていること、そして、これから必要なことを紹介していきます。 誰もが本を読むのに困らない社会を実現するために、私たちができることは何か、一緒に考えていきましょう。 目次 序章 「大活字本」の世界へようこそ 序.1 「本の飢餓」という問題 序.2 少なくない「プリントディスアビリティ」のある人(=視覚障害者等) 序.3 読書をあきらめなくていい環境づくりの必要性 序.4 本書の構成と概要 第1章 「読書バリアフリー法」とは何か 1.1 「読書バリアフリー法」制定の経緯 (1)「マラケシュ

                                                    • 夫に隠さず恵方巻を食べている。

                                                      先月、徒然なるままに「夫に隠れて寿司を食べている。 anond:20210112213223 」を書き綴ったところ、非常に多くの方から反応を戴けた。 妖怪寿司女なるなかなか的を得た、夫に自慢したくなってしまう名も頂戴してしまいとても嬉しかった。美味しいことは良い事だと常々思う。 しかしその所為で夫が出張から無事に帰宅した今日までの間に何度自分の日記を見せぬようにと我慢したかは計り知れない。 夫は然程怒らないだろうが、この美と背徳の味は私の胸に秘めておいた方がきっと幸せだろう。 ---------- 「101」は、恐らく私が初めて覚えた数字だ。青森県から秋田県へ続く文字通り一本しかない国道の名前。 私は大半の大人が漁師か猟師をしながら漁業に務めているような限界集落で育っていた。バブルも弾けた平成前半の事。 恵方巻は、元々西日本の一部地域の文化である。 故に、なかったのだ。 節分の2月2日、家

                                                        夫に隠さず恵方巻を食べている。
                                                      • https://twitter.com/withCRS/status/1537643696476532736

                                                          https://twitter.com/withCRS/status/1537643696476532736
                                                        • かわんご on X: "運営視点のニコニコ動画がヒットした経緯について、思い出したので忘れないうちにこの機会に書いておく。多分。長文"

                                                          • 哲学の文章を精確に読むために|青山拓央

                                                            《哲学者にはあらかじめ守りたいものがあり、それを守ることを目的として理屈を並べている》という思い込みは、哲学の文章を誤読させやすい。実際には書かれていないことを行間から変に読み取ってしまい、それへの攻撃欲が増すことで、文章を精確に読めなくなってしまう。 例をひとつ挙げておこう。リベットの実験によって自由意志は否定されたという話は、メディアでよく紹介される。だが、詳細を見ていくと、この話には多くの飛躍があることが分かる。そこで、幾人かの哲学者は、リベットの実験からは自由意志が否定されないと主張する文章を発表する。 ここから、どんなふうに誤読が始まるのか。一部の読者は、そうした文章の書き手が自由意志を守りたがっているという背景を勝手に読み取る。そのうえで、《自由意志を守りたがっている哲学者が、自由意志を否定する科学に抵抗している》という、ステレオタイプで誤ったストーリーを思い描く。 しかし、注

                                                              哲学の文章を精確に読むために|青山拓央
                                                            • 【対談】髙城晶平 × okadada 『WALTZ』| 読書/ダンスフロア/連続性

                                                              11/18(土)に開催される渋谷Spotify O-EAST、duo MUSIC EXCHANGE、AZUMAYAを舞台にしたサーキットパーティー『WALTZ』。2021年の11月に第1回が開催され好評を博した当パーティーは、今回もジャンルを越境した多彩な出演陣で発表直後から大きな話題を集めている。本稿では『WALTZ』に出演するceroのフロントマン、髙城晶平とDJのokadadaのふたりに話を訊く。テーマは“読書”。本とダンスフロア……一見、距離があるように感じるふたつのカルチャーにふたりはどのような関連性を見出すのか。 取材・構成 : 高橋圭太 撮影  : 寺沢美遊 - 今回は11月18日の『WALTZ』に出演するおふたりに本にまつわる対談をしてもらいたいなと思っていて。髙城さんもオカダダさんも読書家ですし、ダンスフロアやパーティーをイメージさせるような本を選んでいただき紹介できたら

                                                                【対談】髙城晶平 × okadada 『WALTZ』| 読書/ダンスフロア/連続性
                                                              • 本を読みすぎるとばかになってしまうのではないか|伊藤聡

                                                                読書は人間性を向上させるのかいきなりで申し訳ないのですが、私の悩みを聞いてください。私は、人生でいちばん大事なことは読書だと信じて、いままで生きてきました。とにかく本を読むのが好きで、あらゆるものごとの最重要事項として読書を優先してきたのです。自分でも「こんなに必要かね」と思うほど大量の本を買い、ひたすら読み続けています。これまで、その選択に迷いや後悔はいっさいなかったのですが、最近になって、この人生は正しかったのかと疑問が生じてきました。というのも、読書をすることで自分自身の人格、人間性が向上したという感覚がまったく得られないためです。 読書には「ためになる」「視野が広がる」というイメージがついてまわります。あたかも、読書をすることで人格が向上するような喧伝をされ、「読書は無条件でよいこと」という言われ方をする傾向があるわけです。こうした言説がさしたる検証もないまま流布した結果、読書には

                                                                  本を読みすぎるとばかになってしまうのではないか|伊藤聡
                                                                • kemofure on Twitter: "飯田一史さんの本は何冊か拝読しておりまして「いま、子どもの本が売れる理由」(筑摩書房)が、下記をより突っ込んで分析していて面白かったです。物凄く大雑把に解説すると、今、児童書は凄く売れていて、子供達は日本の歴史において最も読書家な時代になっていることを分析。これは教育政策の成功(続)"

                                                                  • https://twitter.com/sanjou_keihan/status/1569998639065608192

                                                                      https://twitter.com/sanjou_keihan/status/1569998639065608192
                                                                    • Dr. すきとほる | 疫学専門家 on X: "ここ半年で研究にAIを使い倒した結果、このフローで文献検索するのが私の最適解に。無料で使えて咽び泣くほど便利だった3つのAIに絞って解説しますね。もう検索ターム作りとか、文献データベースのスクロールが過去の概念になったわ… ①Consensusで総意の把握&重要文献探し… https://t.co/fC1CLNkZYz"

                                                                      • 「同じandでも微妙に違う…」 東大英文学教授が教える英文中の「今にもわからなくなりそう」な感覚が重要なワケ | 文春オンライン

                                                                        英語の勉強中、挫折した経験がある人は多いでしょう。英語という言葉の「おいしさ」を感じることなく、モチベーションを維持するのはなかなかたいへんです。英語を楽しく、そして英語の「おいしさ」を感じながら勉強する方法をまとめたのが東京大学文学部教授である阿部公彦氏の『英文学教授が教えたがる名作の英語』(文藝春秋)です。 文学作品の文章は言葉の「おいしさ」を知るのにもってこいです。ここでは同書を引用し、アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』から、「おいしい」読みどころを紹介します。(全2回中の2回目。前編を読む) ◆◆◆ 『老人と海』をより深く読む 心の声の描き方 本書に収められている他の文章と比べると、ヘミングウェイの作品は語彙からしても明らかに平易に見えるでしょう。熟語や構文の知識がためされるような難読箇所もほとんどありません。また氷山理論とは言っても、少なくともこの引用箇所はそれほどの省略は

                                                                          「同じandでも微妙に違う…」 東大英文学教授が教える英文中の「今にもわからなくなりそう」な感覚が重要なワケ | 文春オンライン
                                                                        • 『独学大全』の著者・読書猿が伝授。好きなものを好きなだけ学ぶ「独学」のススメ〜後編〜 | ブルータス| BRUTUS.jp

                                                                          勉強したいことはあるけれど、学校に通ったり誰かに習ったりするのは時間も労力も捻出が難しい。でも諦められない。そんな人に残された手段が「独学」だ。その実践者として、長年の勉強技術をまとめた『独学大全』の著者・読書猿が伝授する、アイデア管理法から検索ワードの見つけ方まで、ここに公開。「『独学大全』の著者・読書猿が伝授。好きなものを好きなだけ学ぶ「独学」のススメ〜前編〜」も読む。 独学者の強い味方は 図書館と書誌にあり。 現在も会社勤めをしている彼は、本を読んだり原稿を書いたりするのは大抵通勤電車の中。工夫しているとはいえ、今も本を読むのは決して速くないという。 「ただし、独学において一番時間がかかるのは本を読むことよりむしろ、読むべき文献と出会うことです。知らない文献は永遠に読めません。本当に自分が知りたいことが書いてある本に辿り着く方法を見出す必要があります。そこで役に立つのが書誌や図書館の

                                                                            『独学大全』の著者・読書猿が伝授。好きなものを好きなだけ学ぶ「独学」のススメ〜後編〜 | ブルータス| BRUTUS.jp
                                                                          • https://twitter.com/kando_abugen/status/1510473244738228224

                                                                              https://twitter.com/kando_abugen/status/1510473244738228224
                                                                            • 哲学研究者・永井玲衣が、それでもニュースを購読する理由 | ブルータス| BRUTUS.jp

                                                                              断片的な声に流されず、主体的に情報に向き合うために 全国の学校や自治体、美術館などで哲学対話を続けるかたわら、エッセイの執筆やラジオ番組への出演、さらには市民メディア「Choose Life Project」の運営にも携わるなど、時代のオピニオンリーダーとしても活動の幅を広げている永井玲衣さん。以前から、本やWEBメディア、SNSなど幅広いツールを使って日々情報を得てきた中で、特に意識的に新聞というメディアに触れるようになったのはここ数年のことだという。 「時事的な目線が必要な仕事が増えたことも理由の一つですが、SNSが席巻する中で、もう少し主体的にメディアや情報と向き合いたいと思うようになったことも影響しています。 例えばTwitterでは、ウクライナの凄惨な写真の次に、猫の可愛い動画が流れてきたり、美味しそうなラーメンの写真と政治的な発言とが隣り合っていたりしますよね。“個人の声を拾う

                                                                                哲学研究者・永井玲衣が、それでもニュースを購読する理由 | ブルータス| BRUTUS.jp
                                                                              • れい(猫耳の専門家)🍥 on X: "うーん? 金属疲労とか応力腐食だとか脆性破壊とか、みんないろいろ言ってるけどどれも違くない? まぁ専門は猫耳なんであってるかわからんが、俺の見解をだらだら書いていこうと思う。 まず断面の見た目。"

                                                                                • VR/ARでの読書について思うこと

                                                                                  先日、メディアドゥからVR/AR用の電子書籍ビューア開発開始というニュースリリースの発表がありました。また、Facebookはスタンドアロンで動作する普及版VRビューア、Oculus Questの後継機に当たるOculus Quest 2を販売開始し、これがいよいよ家電量販店で売られるなどという話も出ています。そろそろ本格的にVR/AR普及が見えてきた感がありますので、ちょっとVR/ARでの読書について期待するところを書いてみたいと思います。 VRによるデバイス画面サイズの制約からの解放 今、私たちは電子書籍を例えばスマートフォンで、あるいは専用機やタブレットで、もしくはPCの画面で読んでいます。これらの「画面」は、いずれも物理的な実サイズを持っていて、必然的に表示できる文字やイラストの大きさにはデバイスの物理サイズによる制限がかかります。これを緩和するために行っている作業が「テキストリフ

                                                                                    VR/ARでの読書について思うこと

                                                                                  新着記事