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  • この本がスゴい!2023

    「あとで読む」と思った本が、後で読まれた試しがない。 今度の週末・連休にと、積まれた本は崩されない。次の盆休み・年末年始に繰り越され、山脈を成し床が消える。 読書を食事になぞらえて、「血肉化」と表現するならば、私がやっていることは、メニューを眺めて片っ端から注文しているくせに、いんすた映えを気にしながら撮るくせに、まともに咀嚼して嚥下して消化してない状態だ。 そのくせ、「積読も読書のうち」と開き直ったり、溜まった本こそ私の証などと屁理屈こね回す。読まない本に「負債」のような後ろめたさを感じつつ、新刊本を探しだす。新しい本はそれだけで価値があると盲信し、かくして積読リストは延びてゆく。 もう一つ、恐ろしい予感がある。感受性の劣化だ。 あれほど楽しみに「取っておいた」本が、まるで面白くなくなっている。いや、その本の「面白さ」が何であるかは理解できる。だが、それを面白いと感じなくなっているのだ。

      この本がスゴい!2023
    • ミスを責めるとミスが増え、自己正当化がミスを再発する『失敗の科学』

      人はミスをする。これは当たり前のことだ。 だからミスしないように準備をするし、仮にミスしたとしても、トラブルにならないように防護策を立てておく。人命に関わるような重大なトラブルになるのであれば、対策は何重にもなるだろう。 個人的なミスが、ただ一つの「原因→結果」として重大な事故に直結したなら分かりやすいが、現実としてありえない。ミスを事故に至らしめた連鎖や、それを生み出した背景を無視して、「個人」を糾弾することは公正なのか? 例えば、米国における医療ミスによる死亡者数は、年間40万人以上と推計されている(※1)。イギリスでは年間3万4千人もの患者がヒューマンエラーによって死亡している(※2)。 回避できたにもかかわらず死亡させた原因として、誤診や投薬ミス、手術中の外傷、手術部位の取り違え、輸血ミス、術後合併症など多岐にわたる。数字だけで見るならば、米国の三大死因は、「心疾患」「がん」そして

        ミスを責めるとミスが増え、自己正当化がミスを再発する『失敗の科学』
      • 「若い頃の自分に教えたいこと」を集めた名言集『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』

        40~60代のおっさん達に、「もし若い頃の自分にアドバイスができるなら、何を伝える?」と聞きまくって集めた名言集。 聞いた場所も、東京なら赤羽・上野、大阪なら新世界、名古屋なら栄の飲み屋街に限定してる。出てきた答えは、下品で下世話で下半身ネタだらけだけれど、心底その通り!と言いたくなる名言ばかり。 誰も教えてくれなかったけれど、長いこと生きてきて、ようやく身に沁みて分かった、何気ない一言が集められている。職場呑みの宴席とか、独りで入った飲み屋のカウンターで、こっそり教わる人生の教訓だ。 わかる人には痛いほどわかるやつで、分からない人は、きっと、幸せな人生だと言えるだろう。 人は、傷ついた分だけ、性格が悪くなる ラブソングとかで、「傷ついた分だけ、人は優しくなれる」というフレーズがある。手垢にまみれまくっているが、これはウソ。 あんなの心地いいだけで、タワゴトです。真実は真逆で、傷ついた分だ

          「若い頃の自分に教えたいこと」を集めた名言集『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』
        • 「ミスを罰する」より効果的にミスを減らす『失敗ゼロからの脱却』

          ミスや失敗をなくすため、ヒューマンエラーに厳罰を下すとどうなるか? 一つの事例が、2001年に起きた旅客機のニアミス事故だ。羽田発のJAL907便と、韓国発のJAL958便が駿河湾上空でニアミスを起こしたもの。幸いにも死者は無かったものの、多数の重軽傷者が出ており、一歩間違えれば航空史上最悪の結果を招いた可能性もあった。 事故の原因は航空管制官による「便名の言い間違い」にあるとし、指示をした管制官と訓練生の2名が刑事事件に問われることになる。裁判は最高裁まで行われ、最終的には2名とも有罪となり、失職する。判決文にこうある。 そもそも、被告人両名が航空管制官として緊張感をもって、意識を集中して仕事をしていれば、起こり得なかった事態である [Wikipedia:日本航空機駿河湾上空ニアミス事故] より 芳賀繁『失敗ゼロからの脱却』は、これに異を唱える。 事故は単一の人間のミスにより発生するので

            「ミスを罰する」より効果的にミスを減らす『失敗ゼロからの脱却』
          • なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか?

            「謝ったら死ぬ病」をご存知だろうか? どんなに証拠を突き付けても、絶対に非を認めない人だ。 プライドの高さや負けず嫌いといった性格的なものよりもむしろ、過ちを認めることが、自分の命にかかわるものだと頑なに信じている。すなわち、「謝ったら死ぬ」という病(やまい)に取り憑かれている―――そんな人がいる。 もちろん、想像力が衰えて視野が狭く、無知な自分を認めたがらないような頑固者なら、可哀そうに思えども理解はできる。 だが、第一線で活躍する知識人や学者で、ものごとを客観視できるはずなのに、この病気に罹っている人がいる。それどころか、その優れた知性を用いてコジツケを考えだし、論理を捻じ曲げ、のらりくらりと言い逃れる。 なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか? ずばりこのタイトルの本書を読んだら、疑問が氷解した。 それと同時に、「謝ったら死ぬ病」は私も罹患していることが分かった。「あの人」ほどは酷く

              なぜ、あの人は、あやまちを認めないのか?
            • ジョージ・オーウェル『1984年』を山形浩生訳で読んだら驚くほど面白かった

              有名だけど退屈な小説の代表格は、『一九八四年』だ。全体主義による監視社会を描いたディストピア小説として有名なやつ。 2017年、ドナルド・トランプが大統領に就任した際にベストセラーになったので、ご存知の方も多いだろう。「党」が全てを独裁し、嘘と憎しみとプロパガンダをふりまく国家が、現実と異なる発表を 「もう一つの事実(alternative facts)」 と強弁した大統領側近と重なったからかもしれぬ。 『一九八四年』は、学生の頃にハヤカワ文庫で読んだことがある。「ディストピア小説の傑作」という文句に惹かれたのだが、面白いという印象はなかった。 主人公のウィンストンは優柔不断で、あれこれグルグル考えているだけで、自ら行動を起こすというよりも、周囲の状況に流され、成り行きで選んでゆく。高尚な信念というより下半身の欲求に従っているように見える。 「党」を体現する人物との対話も、やたら小難しく何

                ジョージ・オーウェル『1984年』を山形浩生訳で読んだら驚くほど面白かった
              • NTTビジネスソリューションズ元派遣社員による顧客情報の不正な持ち出しについてまとめてみた - piyolog

                2023年10月17日、NTTビジネスソリューションズは同社の元派遣社員が顧客情報の不正な持ち出しを行っていたと公表しました。持ち出された顧客情報はコールセンターのシステムに保存されていたもので、元派遣社員は2013年より不正な行為を及んでいたとみられています。ここでは関連する情報をまとめます。 10年近く前から顧客情報を不正に持ち出し 不正な行為を行っていたのはNTTビジネスソリューションズに2008年6月より派遣されていた元派遣社員(公表時点で派遣会社から退職済)で、コールセンターシステムの運用保守管理を担当していた。10年間で100回以上にわたって不正な取得行為を行っていた。*1 NTTビジネスソリューションズはNTTマーケティングアクトProCXが利用していたコールセンターシステムのシステム運用を行っており、元派遣社員によって不正に持ち出されていた情報はNTTマーケティングアクトP

                  NTTビジネスソリューションズ元派遣社員による顧客情報の不正な持ち出しについてまとめてみた - piyolog
                • Winnyの金子さんのED法について | やねうら王 公式サイト

                  Winnyの金子勇さんが考案された機械学習アルゴリズムED法を再現して実装した人がいていま話題になっている。 『Winny』の金子勇さんの失われたED法を求めて…いたら見つかりました https://qiita.com/kanekanekaneko/items/901ee2837401750dfdad いまから書くことは私の記憶頼りなので間違ってたらコメント欄で教えて欲しい。 1998年ごろだと思うのだが、私はWinnyの金子勇さんのホームページの熱心な読者だった。(ページも全部保存してたので私のHDDを漁れば出てくると思うが、すぐには出せない。) Winnyのβ版が発表されたのが2002年なのでそれよりはずいぶん前である。 当時、金子さんはNekoFightという3D格闘ゲームを公開されていた。そのゲームには、自動的に対戦から学習するAIが搭載されていた。 当時の金子さんのホームページの

                  • 「デイリーポータルZ」独立 編集長・林雄司さんの新会社に譲渡 屋根はなくなるが、より自由に

                    東急メディア・コミュニケーションズは12月20日、傘下のWebメディア「デイリーポータルZ」の事業を、編集長の林雄司さんが代表を務める「デイリーポータルZ株式会社」に2024年1月1日に譲渡すると発表した。 新会社の資金には、林さんの退職金をつぎ込んだが、現状では月100万円ほどの赤字が続く綱渡り運営になる見込み。読者に対して、運営資金を支援する「デイリーポータルZをはげます会」(月額1100円~11万円)に参加してほしいと呼び掛けている。 「デイリーポータルZ株式会社」は、代表の林さんだけが所属する1人会社。これまで社員スタッフとしてサイト運営に携わっていた5人のメンバーは、全員が東急グループを退社し、業務委託として新体制に参加するという。 新体制でも「サイトは変わらない」という。林さんは「来年からは間接業務が少なくなる。出張申請せずにどこにでも行ける。思いつきを実現できる環境になるので

                      「デイリーポータルZ」独立 編集長・林雄司さんの新会社に譲渡 屋根はなくなるが、より自由に
                    • 認知言語学から小説の面白さに迫る『小説の描写と技巧』

                      小説の面白さはどこから来るのか? 物語のオリジナリティやキャラクターの深み、謎と驚き、テーマの共感性や描写の豊かさ、文体やスタイルなど、様々だ。 小説の面白さについて、数多くの物語論が著されてきたが、『小説の描写と技巧』(山梨正明、2023)はユニークなアプローチで斬り込んでいる。というのも、これは認知言語学の視点から、小説描写の主観性と客観性に焦点を当てて解説しているからだ。 特に興味深い点は、小説の表現描写が、人間の認知のメカニズムを反映しているという仮説だ。私たちが現実を知覚するように、小説内でも事物が描写されている。 認知言語学から小説の描写を分析する 通常ならメタファー、メトニミーといった修辞的技巧で片づけられてしまう「言葉の綾(あや)」が、ヒトの、「世界の認知の仕方」に沿っているという発想が面白い。これ、やり方を逆にして、認知科学の知見からメタファーをリバースエンジニアリングす

                        認知言語学から小説の面白さに迫る『小説の描写と技巧』
                      • 好きなマンガを好きなだけ語り合うオフ会レポート(37作品を紹介)

                        はじめに 好きな本を持ち寄って、まったり熱く語り合う読書会、それがスゴ本オフ。 本に限らず、映画や音楽、ゲームや動画、なんでもあり。なぜ好きか、どう好きか、その作品が自分をどんな風に変えたのか、気のすむまで語り尽くす。 この読書会の素晴らしいところは、「それが好きならコレなんてどう?」と自分の推し本から皆のお薦めが、芋づる式に出てくるところ。まさに、わたしが知らないスゴ本を皆でお薦めしあう会なのだ。 今回のテーマは「マンガ」、何回読んでも爆笑してしまう作品や、ヘコんだときに癒してくれる短編集、価値観の原点となったマスターピースなど、様々な作品が集まった。いわゆるコミック本に限らず、アニメーションや物語詩など、王道から知る人ぞ知るやつ、直球変化球取り揃えて、キリがないほど集まった。 ▼気になるマンガに手が伸びる ▼懐かしいものから未知の作品まで ▼マンガが縁で「読み友」が増える まず私ことD

                          好きなマンガを好きなだけ語り合うオフ会レポート(37作品を紹介)
                        • 死ぬときに思い出す傑作『イギリス人の患者』

                          死ぬときに思い出す小説の一つ。 あれを読めば良かったとか、これがまだ途中だったとか、未練は必ずあるはずだ。どんなに読んでも足りることはないから。そんな後悔の中で、エピソードや描写を思い出し、読んでよかったと言える作品の一つが、『イギリス人の患者』だ。 映画が公開されたときだから、20年以上前に読んだのだが、いま再読しても美しい。詩的で情緒豊かに紡がれる、四人の男女の破壊された人生の物語だ。 あらすじはシンプルだ。 第二次世界大戦の終わり、イタリア北部の半ば廃墟となった修道院が舞台となる。そこで生活を共にするのは、看護婦のハナ、泥棒のカラヴァッジョ、インド人の工兵のキップ、そしてイギリス人の患者となる。人生のわずかな期間にすれ違う男女が、自身の半生を思い出す。 ただし、けっして読みやすい、ストレートなお話ではない。 時系列は無警告で前後するし、エピソードの粒度や解像度はバラバラだ。後になって

                            死ぬときに思い出す傑作『イギリス人の患者』
                          • 『このホラーがすごい!2024』の国内編1位と海外編1位が面白かったので、私のお薦めを紹介する

                            ホラーのプロが選んだ「本当に怖いベスト20」が紹介されている。 ホラーのプロとは、ホラー作家だったり編集者だったり、海外ホラーの翻訳家だったりホラー大好きな書店員だったりする。ベスト20のラインナップを見る限り、相当の目利きであることが分かる。 これがtwitterの人気投票だと、どうしても「売れてるホラー」に偏る。ベストセラーとは普段読まない人が買うからベストセラーになるのだから仕方がないのだが、どこかで見たリストになってしまう。 「売れてる」要素も押さえつつ、なぜそれが怖いのか、どうしてそれが「いま」なのかといった切り口も併せて説明しているので、流行に疎い私には重宝する一冊だった。 いまのホラーはモキュメンタリー(Mockumentary)が一大潮流だという。実際には存在しないものや、架空の出来事を、ドキュメンタリー形式で描くジャンルだ。実話系怪談や、ファウンド・フッテージ(撮影された

                              『このホラーがすごい!2024』の国内編1位と海外編1位が面白かったので、私のお薦めを紹介する
                            • ITスキルを「本」で高める『技術書の読書術』

                              ネットがあるでしょ? わたしもそう思っていた。 ITスキルに限らず、新しい技術や分野を学ぶとき、最初にすることは検索だ。ネットで紹介されている記事やノウハウを読むことで、どんなものか把握できる。無料で最新の情報が手軽に手に入る。お金をかけずに学習できるメリットは大きい。 一方で、ネットで検索するためには適切なキーワードを入れる必要がある。 知りたいことがピンポイントで言語化できるなら、かなり便利だろう。だが、そもそもどんな用語を入れたらよいのか、その言葉すら分からない段階では、ネットを使いこなすのは難しい。自分に何が足りないのかは、自分には見えにくい。知らない知識は検索すらできない。 いわゆる探求のパラドクスだ。知らないことが何であるのか分からないのなら、「それ」を学ぶことすらできない。行き当たりばったりに学んで、「それ」に行き当たったとしても、「それ」が何であるか分からないのだから、行き

                                ITスキルを「本」で高める『技術書の読書術』
                              • インターネットが生まれるまで - デマこい!

                                徒歩よりも遅かった ローマ帝国時代後期、ローマ支配下のエジプトの法的文書には、暦日と在位中の皇帝の名前が記載されていました。当時はローマで新しい皇帝が即位しても、それがエジプトに伝わって法的文書に反映されるまでにタイムラグがありました。このタイムラグを調べると、古代における情報伝達の速さを推測できます。また、近世に入った1500年頃の情報伝達の速さは、ヴェネチアの商人たちの日記から推測できます[1]。 その結果を見ると、平均時速はほとんど変わらず時速1・5キロメートルほどだったようです。産業革命以前の世界では、情報伝達は人間の歩行速度よりも遅かったのです。 出典:グレゴリー・クラーク『10万年の世界経済史』下巻p177 出典:グレゴリー・クラーク『10万年の世界経済史』下巻p178 近代の情報伝達の速さは、ロンドンの新聞から推測できます。世界中で起きた事件がロンドンで報道されるまでのタイム

                                  インターネットが生まれるまで - デマこい!
                                • ここ5年でテフロンフライパンを4回購入した - 山下泰平の趣味の方法

                                  5年で4回フライパンを購入した。それまではずっと鉄フライパンを使っていた。テフロンフライパンを購入した経緯は以下の通り。 cocolog-nifty.hatenablog.com ようするにテフロンフライパンを前提としたレシピが増えてきたので、テフロンフライパンを使い出した。テフロンフライパンを使うのであれば、ツルツルしてなくては意味がないというわけで、劣化したら新しいものを購入するといった方針で、使い初めた当初は3年ごとに買い替えみたいなイメージであった。 2018年10月12日に、ティファールのフライパンを購入した。履歴は残っていないが、劣化してしまい、2020年3月4日にエバークックのフライパンを購入した。 https://amzn.to/3DHMLxo この製品は SNS でものすごく話題になっていた記憶がある。少し高価だがもう少し長く使いたいということと、良いテフロンフライパンを

                                    ここ5年でテフロンフライパンを4回購入した - 山下泰平の趣味の方法
                                  • 2024年1月1日からAmazonアフィリンクの画像が表示できなくなりそうなので、対応をまとめた

                                    以下、私のやり方であって「正解」ではないかもしれないのでご承知おきを。 11/30 Amazonより以下のメールが届いた。 お知らせ欄で告知しております通り、2023年11月30日(木)をもってアソシエイトツールバーの「画像リンク」及び「テキストと画像」リンクを廃止させていただきます。 画像リンク作成機能を使用して作成されたリンクは、2023年12月31日(日)以降表示されなくなります ので、画像リンクを掲載されている場合は、お早めに別のリンクへの差し替えのご対応をお願いいたします。 強調表示の内容は、Amazonアソシエイトの「お知らせ」には載っていない。そのため、twitter で騒ぎになっていないので、このメールが「ガセ」という可能性もある。 だが、もし本当なら、私にとって、わりとヤバい話になる。というのも、ブログに書影を表示させるため、この機能を使っているから。 そして、画像を表示

                                      2024年1月1日からAmazonアフィリンクの画像が表示できなくなりそうなので、対応をまとめた
                                    • やり直せない過去は変えてしまえばいい『グレート・ギャッツビー』

                                      おっさんになって再読すると、違った面が浮かび上がって面白い。 若いころに読んだときは、自己中男の醜さや、頭空っぽの女の美しさが印象的だった。自己陶酔的な語り手に鼻白んだことも覚えている。 だが、いま読み返すと、ギャッツビーのひたむきな愛が眩しく、可愛そうなくらい未熟で愚かに見える。人生を折り返して、やり直したくてもできなくなった親爺からすると、ギャッツビーの愚かしさは、一周回って愛おしいものになる。 ギャッツビーを「愚か」というのは言い過ぎじゃない? そういうツッコミが聞こえる。 貧乏な生まれながら身一つでのし上がって大金持ちになったギャッツビーが、有り余るカネを湯水のように使って夜な夜なパーティを開く―――愚かに見えるかもしれないが、ちゃんと理由があるからで、それを「愚か」と呼ぶのは言い過ぎだろう……というツッコミだ。 しかし、私が「愚か」と感じるのは、そこじゃない。例えば、語り手である

                                        やり直せない過去は変えてしまえばいい『グレート・ギャッツビー』
                                      • 予言するが鬼滅の刃無限列車編は数十年後ポリコレで叩かれる。

                                        現在、複数の学者が今後10~20年で不老不死が実現すると予測している。 そうなれば人類の何割かは不老不死になる道を選ぶだろう。 そうなるとフィクションでこれまで言われてきた「限りある命の人間こそが美しい」というタイプの言動は差別的な発言としてバッシングを受けるようになる。 これは「本来の性別のままの人間こそが美しい」という発言がLGBTQ差別になることと同様である。 ほんの数十年前まではLGBTQは差別するのが当たり前で「本来の性別のままの人間こそが美しい」という考えは良い考えだというのが世界のスタンダードだった。 しかしポリコレの普及、性転換技術の発展、LGBTQの勢力拡大によって「本来の性別のままでいることが美しい」という考えは悪い考えだという世の中の流れになってきた。 よって恐らく不老不死が実現し普及が進み、不老不死の勢力が拡大すれば「限りある命の人間こそが美しい」という考えは悪い考

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                                        • 蓮舫支持者、Rアノンと呼ばれ始める。「Rシールは対立陣営の陰謀」「蓮舫さんが都知事になれなかったのはミソジニーのせい」

                                          ゆきほ🦅 @yukiho_dx 蓮舫氏推し。反差別・野党共闘・ジェンダーフリー・シスターフッド・分断してる場合ではない。昔の漫画は #ゆきほ漫画 に。 韓国語 お仕事DMかメールで yukihodx222@gmail.com 画像はインスタが楽なので最近はこちらにバックアップ instagram.com/yukiho_dx yukiho.way-nifty.com/blog/ nitamago @__twoeggs 【悲報】 蓮舫シール(Rシール)の何が悪い、表現の自由だとアクロバット擁護していた蓮舫支持者の町山智浩、しばき隊、麺屋どうげんぼうず、ボビー・ブラウンを始めとしたRアノンこと阿呆のパヨクさんたち、忠誠を尽くす蓮舫さんに梯子を外されてしまうw >蓮舫事務所「原状回復せよ」 pic.twitter.com/iPvCXKRgGg x.com/renho_office/s…

                                            蓮舫支持者、Rアノンと呼ばれ始める。「Rシールは対立陣営の陰謀」「蓮舫さんが都知事になれなかったのはミソジニーのせい」
                                          • 少女小説の100年史、ライトノベルとの関係

                                            amazon.co.jp「ライトノベルに少女小説は含まれないのか?」という議論を見かけたのですが、ここでいう「少女小説」がちょっと気になりました。 「少女小説」は、"少女向けの小説"と理解されていると思うのですが、"少女向けの小説"は2000年代ぐらいから「少女向けライトノベル」と呼称されることが多く、若い読者には「少女小説」という呼称が通用しないなんて話も耳にします。「少女小説」を今風に「少女向けライトノベル」と言い換えると「ライトノベルに少女向けライトノベルは含まれないのか?」という話になってしまって命題として成立しません。 まあ、「少女小説」という呼称が用いられたのは主に戦前と1980年代~1990年代なので、ここでいう「少女小説」はその1980年代~1990年代のイメージ、つまり、氷室冴子や久美沙織が活躍した時代のコバルト文庫や花井愛子や折原みとに代表されるティーンズハートのイメー

                                              少女小説の100年史、ライトノベルとの関係
                                            • 死ぬまでに読みたかったベイトソンが「いま」読める幸せ『精神の生態学へ』

                                              面会にやってきた母親を、息子はハグしようとする。母親は身をすくませるため、息子はハグを諦めて、少し離れる。すると母親は悲しげに言う「もうお母さんのことを愛してくれなくなったの?」 母親が帰った後、息子は暴れ出したので、保護室へ収容される。 グレゴリー・ベイトソンは、統合失調症の息子ではなく、母親の言動に注目する。息子のことを愛していると言う一方で、息子からの愛情を身振りで拒絶する。さらに、息子からの愛が無いとして非難する。 息子は混乱するだろう。ハグしようとする愛情表現を拒絶するばかりでなく、そもそもハグそのものが「無かったこと」として扱われる。にも関わらず、息子のことを愛していると述べる……そんな母親に近づけばよいのか、離れればよいのか、分からなくなる。 矛盾するメッセージに挟まれる ベイトソンは、この状況をダブルバインドと名づける。会話による言葉のメッセージと、身振りやしぐさ、声の調子

                                                死ぬまでに読みたかったベイトソンが「いま」読める幸せ『精神の生態学へ』
                                              • 志望動機を聞くのはメンバーシップ型だから - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                志望動機ウザすぎだろ お前が募集してたから応募したんだよ 昨日、都内某所で喋っていたことそのものなので思わずぷっと吹き出しました。 「この仕事できる人いますか?」というのが募集であり、「はい、わたしこの仕事できます」というのが応募であり、「じゃあ、この仕事やって下さい」というのが採用であり、「では、この仕事やります」というのが就職である。 というのが、日本以外のジョブ型社会の常識中の常識なので、できると言ってるけれど本当にこの仕事ができるのかどうかという点はちゃんと確認しようとするが、志望動機なんていうジョブともスキルとも関係のないどうでもいいことには関心がないのは当たり前。 逆に、日本のメンバーシップ型社会では、「我が社の一員になる気がありますか」というのが募集であり、「はい、御社の一員になりたいです」というのが応募であり、「じゃあ、我が社の一員として粉骨砕身して下さい」というのが採用で

                                                  志望動機を聞くのはメンバーシップ型だから - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                • ノベルゲーム移植の歴史 - みずぴー日記

                                                  この記事はインターネット老人会 Advent Calendar 2023 - Adventarへの飛び込み参加である。 これは数年前に書き溜めていたテキストであり、一部調べきれていない箇所がある。また不正確な記述も混じっていると思う。 この内容を話すためのイベントが2000年ごろのインターネットを懐かしむ会(ハッシュタグ: #インターネット老人会)であり、「インターネット老人会」というミームを生み出す一助となったと自負している。*1 概要 移植のアプローチについて 互換動作環境 変換ツール 移植対象となったOS・機器 PC-UNIX 携帯端末向けOS ゲームボーイ/ゲームボーイアドバンス 権利会社との関係性について System3.5互換動作環境 System3.5 for X SD35B SD35C その他 Leaf/LVNS 痕メッセージ作成ツール Lfview PVNS XLVNS

                                                    ノベルゲーム移植の歴史 - みずぴー日記
                                                  • 文学は精神に作用するテクノロジーだ『文學の実効』

                                                    「文学は役に立たない」という人がいる。 データに基づく科学とは異なり、文学は主観的な解釈をベースとしており、客観性・再現性は低い。小説を読んでも、実用的ではないという主張だ。 そんな人に真向勝負を挑んでいるのが、本書だ。 文学作品が人の心を動かすとき、脳内で起きている変化を神経科学の視点から解き明かす。感動は主観かもしれないが、客観的に計測でき、かつ再現可能なテクノロジーだと説く。 著者はアンガス・フレッチャー[Angus Fletcher]、神経科学と文学の両方の学位を持ち、スタンフォード大学で教鞭をとり、物語が及ぼす影響を研究するシンクタンクの一人である。 『オイディプス王』『ハムレット』『羅生門』『百年の孤独』など具体的な作品を挙げて、それらが脳のどの領域にどう作用し、それがどのような効果を及ぼしているかを説明する。 もちろん、受け継がれてきた作品は、それぞれの時代背景を反映している

                                                      文学は精神に作用するテクノロジーだ『文學の実効』
                                                    • 違法や不当を糺すのは業所管官庁だけではない、というよりむしろそうじゃない - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                      某東京新聞の記者さんが、林芳正官房長官に、「政府に芸能や音楽業界をしっかり監督し、指揮するような監督官庁がないことでセクハラが横行しているとの指摘もある」との議論を提起したそうですが、 東京・望月記者、林長官に持論展開「芸能を監督する官庁がないからセクハラ横行」 松本人志さん報道も言及 なんだか、業所管官庁といえば親も同然、所管業界といえば子も同然、箸の上げ下ろしからすべて業所管官庁様のご指導の宜しきを得なければ何事もまともに動かないかの如き、昭和感覚満載の発言でありますな。 業所管官庁というのは、許可制とか届出制とかといった形で事業自体を所管しているに過ぎず、所管業界の企業が何か違法なことをしたり不当なことをしたりした場合に、それらをすべて業所管官庁が面倒見るというわけではありません。 当たり前ですが、建設会社で労災事故が発生したら国土交通省が面倒見るのではなく、厚生労働省の労災担当部局

                                                        違法や不当を糺すのは業所管官庁だけではない、というよりむしろそうじゃない - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                      • 個人的インターネット(というかWWW)前史 - novtanの日常

                                                        この記事は「インターネット老人会 Advent Calendar 2023」9日目の記事です。 adventar.org はじめに こんにちは。初めましての人もいるかも知れません。今更自己紹介めいたことはしませんが、歴だけは長い弱小ブロガーです。飲み会のついでに誘われたアドベンドカレンダーなるものに初参加であります。 今日は極めて個人的な、昔の思い出を記録として綴ってみたいと思います。とりとめのない文章で学びはおそらくありませんが、お付き合いいただければ幸い。 初めてのパソコン通信 「ひーとびとの、ひっとびっと」でおなじみ?のSONYのMSX2を所有していた私、親に馬券を買えるとそそのかし、モデムを入手。1200bpsというやつです。今からすると気が遠くなるような通信速度ですね。わからない人だらけだと思うのでちょっと計算してみると1秒間に1200bitというのはbyteに換算すると150b

                                                          個人的インターネット(というかWWW)前史 - novtanの日常
                                                        • 「嫌ならなぜ最初に言ってくれなかったの?」というときはだいたいこれ→「飯はまだか」と言った夫を刺した事件はこんな感じだったかも

                                                          後藤羽矢子 @hayakogoto 漫画描いたりいろいろしてます。「ボクの妻はNTRれない」「ごはん日和」「小田原観光大使になれるかな?」「叡智なビデオは好きですか?」(原作)連載中です。連絡はこちらのメルフォから form1.fc2.com/form/?id=116909 プロフサイトknoow.jp/@/hayakogoto inutan.moe-nifty.com/hayanomoto/

                                                            「嫌ならなぜ最初に言ってくれなかったの?」というときはだいたいこれ→「飯はまだか」と言った夫を刺した事件はこんな感じだったかも
                                                          • 海外の「ダンジョン飯」ファンの間ではオーク族が高評価→特に族長の妹リドは「メッチャ好き。超美人」「一目で恋に落ちた」と男たちを狂わせている事実が発覚

                                                            こあとる @coatl303 Nifty@で三億六千万年前に栄えたニッチ文明の小都市国家〈鷹と杉〉遺跡に封印されていた太古のニッチ。 こあとる @coatl303 海外の #ダンジョン飯 ファンの間ではオーク族が高評価。 特に今回登場した族長の妹リドは「メッチャ好き。超美人」「ベストオーク、ベストガール」「一目で恋に落ちた」「オーク娘のことを延々考えている」「横面を張られるような至高のデザイン」と男たちを狂わせている。 pic.twitter.com/nU28HtGUyu 2024-03-29 01:12:35

                                                              海外の「ダンジョン飯」ファンの間ではオーク族が高評価→特に族長の妹リドは「メッチャ好き。超美人」「一目で恋に落ちた」と男たちを狂わせている事実が発覚
                                                            • ポンコツジョブとポンコツ従業員 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                              アメリカ社会の凄い所は、基本的にクズでポンコツでヤル気も能力もない従業員が作業をしても、全体では生産性が高くなるように、一部のとてつもなく優秀な人たちが良い仕組みを作り続けてることだと思うな。マネジメントってそういう事だよね。バカとハサミは使いよう。 正確に言えば、ポンコツでも務まる下級ジョブにはそれにふさわしい人を選んではめ込み、その上のまあまあな人でないと務まらないけどまあまあな人でも務まる中の下のジョブにはそういう人を選んではめ込み、その上のそれなりの人でないと務まらないけどそれなりの人なら務まる中の中のジョブにはそういう人を選んではめ込み、その上の相当な人でないと務まらないけど相当な人なら務まる中の上のジョブにはそういう人を選んではめ込み、その上のとても優れた人でないと務まらないような上級ジョブにはそういう人を選んではめ込む、というのが、実際にそういう風に理想的になっているかどうか

                                                                ポンコツジョブとポンコツ従業員 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                              • 牛窪恵『恋愛結婚の終焉』@労働新聞書評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                                月イチで連載している『労働新聞』の書評、今回は牛窪恵さんの『恋愛結婚の終焉』(光文社新書)です。 【書方箋 この本、効キマス】第44回 『恋愛結婚の終焉』牛窪 恵 著/濱口 桂一郎 岸田文雄首相が「異次元の少子化対策」を打ち出しても、人口減少の流れは一向に止まらない。結婚した夫婦の子育て支援に精力を注入しても、そもそも若者が結婚したがらない状況をどうしたら良いのか。この袋小路に「恋愛と結婚を切り離せ!」という衝撃的なメッセージを叩き込むのが本書だ。 でも考えてみたら、なぜこのメッセージがショッキングなのだろう。20世紀半ばまでの日本では、恋愛結婚は少数派で、大部分はお見合いで結婚に至っていたはずなのに。 そこで著者が元凶として指摘するのが、近代日本に欧米から導入され、戦後開花したロマンティック・ラブ・イデオロギーだ。結婚には恋愛が前提条件として必要だという、恋愛と結婚と出産の聖なる三位一体

                                                                  牛窪恵『恋愛結婚の終焉』@労働新聞書評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                                • ワールドワイドウェブと衝撃的に出会えなかった話 - in between days

                                                                  この記事は「インターネット老人会 Advent Calendar 2023 - Adventar」の15日目です。少し考えがあったのですが実現できないまま遅れての公開となりました。その話はまた今度します。 さて、昔話。30年ほど前の1993年前後の話をしようとおもいます。NTTのフェースブックページによると、2023年12月1日は「NTTホームページ」誕生から30年の節目となる日でした。 ▶ 【日本初のポータルサイトの"NTTホームページ"誕生から20年】(この記事は2013年公開) ここでは「ポータルサイト」と書かれているものの1993年にそんな概念があったはずもなく、日本の何処かで誰かが新しくWebサイト・ホームページを開設したときに、このページの担当者に連絡すれば載せてくれるという「日本の新着情報/What's New in Japan」というコーナーがあり、スタイルで言うなら「手動

                                                                    ワールドワイドウェブと衝撃的に出会えなかった話 - in between days
                                                                  • 「16bit センセーション ANOTHER LAYER」を巡って

                                                                    髙橋龍也 @t_takahasi 企画&脚本家。以前はゲーム、現在はTVアニメが多めです。『最果てのパラディン 鉄錆の山の王』シリーズ構成と脚本『16bitセンセーション』メインストーリー及び脚本担当しています。漫画『朝焼けは黄金色 THE IDOLM@STER』全5巻完結発売中。まとめサイトなどへの本文の転載は禁止です。 bungle.cocolog-nifty.com/work/ 髙橋龍也 @t_takahasi TVアニメ『16bit センセーション ANOTHER LAYER』原作の若木先生と共にメインストーリーという役で参加させていただいてます。同じく原作のみつみさん、甘露さんとはLeaf 時代以来? アナザーレイヤーとは? twitter.com/16bit_anime/st… 2023-08-07 13:57:59 テレビアニメ 16bitセンセーション ANOTHER LA

                                                                      「16bit センセーション ANOTHER LAYER」を巡って
                                                                    • 桃色争議 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                                      朝の連続テレビ小説「ブギウギ」は、いよいよ桃色争議が佳境に入っていくようですが、そういえば2年前に紹介した『日本人の働き方100年 定点観測者としての通信社』に、この桃色争議の写真があったのではないかと思い出しました。 テレビでは「梅丸少女歌劇団」となっていますが、もちろんこれは現実に存在した松竹少女歌劇団のことです。この少女たちが、1933年(昭和8年)に起こしたのが、有名な桃色争議です。 『日本人の働き方100年 定点観測者としての通信社』に載っているこの写真は、東京の水ノ江滝子を中心とする争議団で、大阪の三笠静子(テレビでは福来スズ子)らが参加したものではありませんが、でも当時の争議の雰囲気が良く伝わってきます。 多くの人は勘違いをしていますが、戦時体制下に近いこの時代でも、今日に比べると遙かに多くの労働争議が起こっていたのです。 この1933年には、全国で1897件の争議が起こり、

                                                                        桃色争議 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                                      • 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』好きにお薦め『太陽の簒奪者』

                                                                        面白い本に出会うコツは「これ面白いよ!オススメ!」と公言すること。すると、「それが面白いならコレなんてどう?」とオススメ返しされることがある。その面白さは高確率で「あたり」だ。 『太陽の簒奪者』なんてまさにそう。 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を気に入った人には、『太陽の簒奪者』(野尻 抱介)も好きだと思うんですよね。太陽光が奪われていくという導入と、人類全体でそれを解決しようとするというところは似ているのですが、展開はだいぶ違います。ともに名作だと思います!https://t.co/SVTDQmHngG — Kazu SUZUKI (@kz_suzuki) February 12, 2024 野尻抱介『太陽の簒奪者』は、実は10年前に読んでいる。だから、ストーリーも展開もラストも全部知っている。 けれども、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読んだ身で改めて読むと、めちゃくちゃ興奮し

                                                                          『プロジェクト・ヘイル・メアリー』好きにお薦め『太陽の簒奪者』
                                                                        • ラーメン屋に行っている家族から『お父さん、絶対こういうの好きでしょ?』とLINEに送られてきた“リンゴ酢”の写真がこれ「嫉妬するほどのセンス」

                                                                          伊藤正宏 @ito3com 放送作家。とぶくすり、料理の鉄人、めちゃイケ、クイズ$ミリオネア、ビフォーアフター、Mステ、空から日本を見てみよう、レコ大、和風総本家、ポツンと一軒家…など。2009年夏、双子(男+女)のパパになる。ito3.com 💙💛 ito3.air-nifty.com/blog/

                                                                            ラーメン屋に行っている家族から『お父さん、絶対こういうの好きでしょ?』とLINEに送られてきた“リンゴ酢”の写真がこれ「嫉妬するほどのセンス」
                                                                          • ライブ当日に慌てないための持ち物完全マニュアル:忘れ物ゼロを目指す徹底ガイド&準備のポイント - ソレドコ

                                                                            ライブの持ち物、準備は完璧ですか? アイドルオタクの筆者がコンサートなどの現場に持っていくものをリスト化。必須アイテムから、あったら便利なもの、遠征時の荷物までまるっと紹介! 初めての方も、そうでない方も、自分の荷物を見直してみてくださいね。 ライブやコンサートって、初めてのときは何を持っていけばいいのかわからないですよね。私も以前は「あれを持っていけばよかった……!」と後悔することがよくありました。そんな思いをしないためにも、事前に持ち物リストを確認してきちんと準備しましょう。ライブの持ち物は季節によっても違うし、日帰りか遠征かでも違ってきます。この記事を参考にして、持ち物を準備してくださいね。 【この記事はこんな人におすすめ】 ライブやコンサートに何を持っていけばよいか知りたい。忘れ物をしたくない 持ち物リストを確認してきちんと準備したい 季節やシチュエーションによって持っていった方が

                                                                              ライブ当日に慌てないための持ち物完全マニュアル:忘れ物ゼロを目指す徹底ガイド&準備のポイント - ソレドコ
                                                                            • リベラルサヨクは福祉国家がお嫌い(再掲)とその前説 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                                              弁護士の堀新さんがこう呟いている(Xしてる?)んですが、 https://twitter.com/ShinHori1/status/1686574496952758272 大戦後の日本の言論や論壇の世界では長らく左派が有力だったとかいう議論があるが、左派といっても実際は社会主義派というような人は少なくて、多数の評論家やジャーナリストは「なんとなく社会福祉だけはあってほしいアナーキスト」みたいな感じの論調が多かったような気がする。 もう少しいうと、日本の言論界で割と多かったのは 「社会福祉と文化施設だけはあってほしい無政府主義者」 みたいな緩やか左派的な論者だったのではないか。 こういうのは欧米流のポリティカルコンパスの「経済右派・左派」の図にはうまく落とし込めない。 変な言い方になるが、戦後日本の左派的な言論界の多数派も、ある意味「小さな政府主義者」だったのである。 戦後日本の左派言論の「

                                                                                リベラルサヨクは福祉国家がお嫌い(再掲)とその前説 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                                              • インド投資信託の最適解、「サクっとインド株式」を徹底解説 - たぱぞうの米国株投資

                                                                                インド株SENSEX指数連動、低コスト投信「サクっとインド株式」登場 先進国か新興国というカテゴリーでは新興国とされるインド。 とはいえ、インドは新興国の中でも中国を凌ぐ高い経済成長率の継続が予測されています。IMFの世界の実質GDP成長率予想では、インドは7.7%と要先進国・新興国の中で1位です。 また、世界のGDPランキングではインドは2050年には米国を抜き、世界で第2位の経済大国になると予想されています。 インド統計・計画実施省が2023年5月末に発表した2022年度(2022年4月~2023年3月)の実質GDP成長率(2011年基準)推計は前年度比+7.2%でした。 今や人口が世界一となったインド。その高い経済成長をどのように享受するかは永遠の課題でした。高信託報酬であり、右肩上がりのETF、投信が限られたためです。 今回、SENSEX連動の商品がリリースされますのでご紹介します

                                                                                  インド投資信託の最適解、「サクっとインド株式」を徹底解説 - たぱぞうの米国株投資
                                                                                • [書評] 戦後フランス思想(伊藤直): 極東ブログ

                                                                                  私は66歳にもなって自分を大人気なく思う。本書『戦後フランス思想』を読んで、ああ、こういう解説は簡素によくまとまっているけど、あの時代の日本の空気が感じられないなあ、と思ってしまった。ということを書くのも、大人げないが、本書はそんな郷愁をもたらした。と、いうのも、あまり正確ではない。後で触れるが、本書は実はとても現代的でもある。 もう少し、大人げない話をしたい。本書を読みながら、十代の自分が今も自分の中にいることに気がつく。アルベール・カミュは私の少年期そのものだったからだ。なんかもう自殺しようかなと思っていた中二の私は、確か、白井浩司の書いた、フランス哲学風人生論で、カミュを知った。曰く、『シーシポスの神話』を読みなさい、というのだった。読んだ。哲学の問題は今、自殺するかしないかだとする、本書にも引かれているが、その基調は、中二の心を掴んだ。不条理(なんですかコレという笑っちゃうね状況)