映画『ALWAYS続三丁目の夕日』がテレビ放映されたので夫婦で見ました。世代の違う妻にはあまりピンとくる時代風俗ではないのですが、私自身はその映画に出てくる小学生に在りし日の自分を重ね合わせ感慨深いものがありました。映画自体はとてもよく作ってあって、とくに自動車修理店を映画の中心においたことには感心しました。というのも、あの時代に一番勢いがあって羽振りがよかったのが自動車修理屋だったからです。たいていは、親父が自転車屋をやる傍ら息子が単車や車の修理を始め、折からの車の大衆化の波に乗って繁盛していったものです。また、堀北真希演じる東北から上京して住み込みで働く少女たちも、あの頃の風景には欠かせません。私の実家は、東京の下町、明治通りに面した商店街にあったのですが、近くには小さな縫製屋やメリヤス工場があって、そこで働く娘たちの部屋には、平凡や明星から切り抜いたスターの写真が貼ってあったりしまし
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