フランスのサルコジ大統領は15日、欧州連合(EU)欧州委員会のレディング副委員長が少数民族ロマの送還問題でフランスを批判したことについて、副委員長の祖国であるルクセンブルクでロマを受け入れてはどうか、と発言した。大統領と会談した与党国民運動連合(UMP)の上院議員が明らかにした。 レディング副委員長は14日、フランスが進めるロマの集団送還は人種差別を禁じたEU法に違反しているとして、法的措置を取ると言明していた。 大統領は昼食をともにした上院議員に対し「フランスは非難されるいわれはない」と指摘、「レディング副委員長は、フランスと接するルクセンブルクに住んでいる。もし、ルクセンブルクがロマを受け入れてくれるなら実に喜ばしい」と語った。(共同)