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何故ブクマされないに関するreds_akakiのブックマーク (2)

  • 2004-01-12

    久しぶりに少女小説の大家・吉屋信子の『徳川の夫人たち』を再読しました。続編とあわせて四冊。吉屋がその最晩年に執筆した歴史小説です。正編では三代家光の側室、お万の方・永光院(1624-1711)、『続・徳川の夫人たち』の前半では五代綱吉の側室・右衛門佐(1650-1706)*1を主軸にして物語が展開します。 *1:「うえもんのすけ」と振るのが多いのだけど「う」は慣習上、たぶん抜けて「えもんのすけ」になりそうな気がする ところでさすが吉屋というべきですが、この小説における主役女性陣はいずれもみな、いわゆる〈大奥〉っぽい雰囲気がほとんどない。女同士のやり取り、ただし男との関係を主軸にした――を描くというのが〈大奥物〉の常道ですが、作ではその「男との関係を主軸にした」という条件節がすっぽり抜けているのです。 作においては、江戸城大奥はほとんど〈女子校〉であり、その〈女子校〉においてお万の方と右

    2004-01-12
  • 女子校化した大奥――吉屋信子『徳川の夫人たち』

    ■吉屋信子の意 吉屋信子(1896-1973)の『徳川の夫人たち』『続 徳川の夫人たち』全四冊(1969、朝日新聞社)は、江戸幕府・徳川家の大奥を舞台にした歴史小説です。もとは66年1月から68年4月まで朝日新聞で連載され、話題になったこの小説は、当時<大奥ブーム>を作るきっかけとなり、これよりのち徳川大奥は時代劇の素材として、数々のテレビドラマや小説、舞台や映画などにしばしば取り上げられるようになりました。弱冠二十歳で少女小説家として出発し、ついで大衆小説家として名をなした吉屋信子の、最晩年の代表作でもあります。ところが皮肉なことに、当の吉屋は自らが契機となった<大奥ブーム>に憮然とするところが大きく、「ああ呪わしき大奥ブームよ」といって嫌悪感をさえ持っていたようです。それはなぜか。吉屋は次のようなことを言っています。江戸城大奥の女性たちに関する資料はあまりに少ない。いや、多少はある

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