南硫黄島の空中写真。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成 南硫黄島原生自然環境保全地域(みなみいおうとうげんせいしぜんかんきょうほぜんちいき)は、日本の原生自然環境保全地域のひとつである。1975年(昭和50年)5月17日に自然環境保全法に基づき指定された[1]。南硫黄島(東京都小笠原村)全域が指定されており、これまで人間の影響が希薄であったことにより原生の自然がよく保たれている[1]。原生自然環境保全地域の中では唯一、全域が立入制限地区とされている[2]。 南硫黄島は東京都区部から南南東へ約1,300キロメートル進んだ辺りの、北緯24度13.7分、東経141度27.7分に位置している。緯度は台湾島中部と同程度であり、北回帰線のすぐ北側に当たる。南硫黄島の北約60キロメートル先には、同じ火山列島に属する硫黄島があり、小笠原諸島の父島からは330キロメートル