与野党の9党首らは7日、NHK番組に出演し、21日投開票の参院選に向け論戦を交わした。安倍晋三首相(自民党総裁)と日本維新の会の橋下徹共同代表が憲法改正の発議要件を緩和する96条改正に意欲を示したのに対し、みんなの党の渡辺喜美代表は公務員制度改革などを改正の前提条件とする考えを表明。参院選で3党が改憲に必要な3分の2の勢力を確保しても慎重に対応する考えを示した。 渡辺氏は番組で、選挙制度改革や公務員制度改革が「改憲の前に絶対必要」と強調。憲法改正への同党のスタンスについて「ロー・キーでやっている。(改憲は)時間がかかる」と述べた。 96条改正について同党は公約のインデックス版には入れているが、一般配布用の冊子には明記していない。参院選で競り合う維新との差別化を図る狙いがあるとみられる。 これに対し、首相は同番組で「3分の2(の発議要件)はハードルが高すぎる」と96条改正の必要性を強調。自民