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ブックマーク / www.tibethouse.jp (2)

  • 「反中国」ではなく「正義の追求」を! | ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

    この一年インドを拠点にチベット問題について取材をしてきたが、その間私はダライ・ラマ法王が繰り返し発信するメッセージの一つに共感を覚えた。それはお決まりの平和や非暴力、思いやりの心についてのメッセージではない。ダライ・ラマ法王が畳み掛けるように言う「私たちは中国人の敵ではない。私たちは中国の人々を信頼している」という言葉だ。 ダライ・ラマ法王がインドに亡命し、チベットが中国支配下におかれて50周年を迎えた今年三月、ダライ・ラマ法王は同様のメッセージを人々に伝えた。法王は訪れる世界各地でほとんどマントラのように同じメッセージを繰り返し、中国人に接触するために必死ともいえる努力をしてきた。 中国人の心をとらえようというダライ・ラマ法王の試みは残念ながら容易には達成されないかもしれない。道理は愛国主義という炎にいとも容易く消されてしまうからからだ。中国政府の政策への反発を「反中国」と混同してしまっ

  • 世界の屋根から草原が消えていく——チベット遊牧民の苦しみ | ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

    科学者によれば、チベット高原の草原地帯の砂漠化が進行しており、世界の気候変動を加速させている 。 チベット人遊牧民のプンツォック・ドルジェはテントの外に出た。かつて一面の緑で覆われていた大地は、茶色の砂漠と化していた。ドルジェは、先祖がそうしてきたように、ヤクをはじめとする家畜を、世界の屋根と呼ばれるチベット高原の、一面、絨毯のように草が生えた広大な草原で成育している。 しかし、近年、チベット高原の植生は気温上昇、および、過剰な家畜の繁殖、虫害、鼠害等で破壊が進んでいる。 地球温暖化の議論のなかで、高地の牧草地帯の状況が語られることはあまりない。しかし、この地域で今、起きている変化は、チベットの政治、および世界的な環境保全に大きな影響を持っている。 プンツォク・ドルジェにとっては死活問題だ。高地の変わりやすい空の風景には慣れっ子だが、大地に起きているこの変化は、不安を掻き立てる。 「かつて

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