米たばこメーカーのフィリップ・モリス・インターナショナルは、米アルトリア・グループと全額株式交換での合併に向け協議を行っている。両社は10年余り前に分離していた。 この報道を受け、27日の株価終値はフィリップ・モリスが7.8%安、アルトリアが4%安となった。合併が実現すれば2016年のAT&Tによるタイム・ワーナー買収以来の規模となる。合併の臆測が広がる前の23日の時点での時価総額はフィリップ・モリスが約1264億ドル(約13兆3700億円)、アルトリアが約867億ドル。 アルトリアは約10年前、高配当や自社株買いの拡大を望む米投資家の圧力に屈する形で、海外たばこ部門のフィリップ・モリスをスピンオフ(分離・独立)させた。またこのスピンオフは、当時喫煙を巡る訴訟で米国内事業が減速する中、より成長の速い海外事業を切り離す方法としても注目された。 だが時代の流れとともに事業も変化。アルトリアは電
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