6.トルコの統治下の荒地 1516年~1917年の400年間、オスマントルコがこの地を支配します。その苛酷な統治のもと、イスラエルの地は、更に荒れ果て、見捨てられた地と化していました。放置されたままの侵食された丘、砂漠、マラリアに感染しやすい湖沼、崩れ落ちた古代の用水路や町や村―わずかな耕作地を除いてはそんな風景が広がっていました。 『トム・ソーヤの冒険』の著者であるマーク・トウェインは1867年にこの地を訪れた様子を次のように描いています。 「・・・雑草が一面に生い茂っている荒れ果てた地方・・・沈黙の嘆きに満ちた広がり・・・道すがら、人の影は1つも目にとまらない。・・・どこも、樹木や茂みはほとんど存在しなかった。荒地とすぐ親しくなるオリーブやサボテンさえ、この地をほとんど見捨てている」 不在地主が所有する、住む人もほとんどいない荒地―それがイスラエルでした。 7.ユダヤ人の帰還 しかし、