タグ

ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (55)

  • ベンチャー企業というのは夢を見て24時間働くというのが基本@三木谷浩史楽天会長 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    1月29日の産業競争力会議の議事録がアップされています。 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/skkkaigi/dai20/gijiyoushi.pdf 分科会ではなく会議なので、いろんな人が広い分野にわたっていろんなことをいっているんですが、その中でちょっと聞き捨てならない発言があったようです。 (三木谷議員) 雇用に関してだが、ベンチャーは是非この対象から外してほしいと思う。私もそうなのだが、ベンチャー企業というのは夢を見て24時間働くというのが基だと思っているので、そういう会社に残業云々と言われても正直言って困る。我々も会社に泊まり込んで仕事をやっていた。ベンチャーはこの対象から外して、そのかわりがぽっと公開したらもうかるというものではないかなと思う。 いや、ベンチャー企業の経営者の方がベンチャー精神に満ちあふれて1日24時

    ベンチャー企業というのは夢を見て24時間働くというのが基本@三木谷浩史楽天会長 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • ホワイトなノンエリートを作ろう@『中央公論』12月号対談より - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    『中央公論』2012年12月号の海老原さんとわたくしの対談、「管理職を目指さない自由を 「四十歳定年制」より大事なこと」については、ブログでも紹介してきましたが、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-955b.html(あなたの雇用、明日はあるか@『中央公論』) http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-1ced.html(中央公論対談記事の一部が) 対談のうち私の発言部分だけをHPにアップしておきました。対談なので、やりとり形式でないと話がいささか見えない面もありますが、何を言おうとしているかは分かると思います。 http://homepage3.nifty.com/hamachan/chuko1212.html ここではその末尾の部分から。 階

    ホワイトなノンエリートを作ろう@『中央公論』12月号対談より - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    sarabanda
    sarabanda 2013/09/23
    「正しいにも関わらず、彼に根本的に欠落しているのは、課長になれない7割の人たちはどこに着地するのかという点です。」
  • ロスジェネ系解雇規制緩和論者が若者バッシングに走るとき@後藤和智 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    後藤和智さんが「後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ」で、「ロスジェネ系解雇規制緩和論者が若者バッシングに走るとき」というタイトルで、城繁幸氏を取り上げて論評しています。 http://ch.nicovideo.jp/kazugoto/blomaga/ar116575 私も城氏については適時批評してきましたが、後藤さんの論評は若者論の後藤さんが「若者の味方」を称する城氏の正体を露呈するという構図になっており、まことに興味深いものがあります。 ・・・さてここまで、城氏がいかに若年層に対して偏った視線を送っているかということについて述べてきました。おそらく一部の方は、「あれ?城って「若者の味方」的な動きをしてなかった?急に若者バッシングに転向したの?」と疑問に思ったことかと思います。しかし私としては、むしろ城氏のこのような動きは必然ではないかと思うのです。 そもそも『若者はなぜ3年で辞めるの

    ロスジェネ系解雇規制緩和論者が若者バッシングに走るとき@後藤和智 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • リベサヨって、リベラル左派の略だったの? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    自分で揶揄的にでっち上げた言葉のはずですが、いつのまにか流通するうちに意味のシフトが起こっていたそうです。 https://twitter.com/hhasegawa/status/307596899450503168 左を自任しながら国家権力の介入を嫌悪するあまりネオリベに近づく層を左派と区別し揶揄する造語だった「リベサヨ」(発展史=http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-4cfd.html …)が単にリベラル左派の意で使われる現状は、新語が伝播するに従い通俗化していく縮図を見るよう(vgl. 「文化」)。 ちなみに、その(私が認識している限りの)発展史は次の通りです。 ちなみに、ブログにおける「リベサヨ」なる概念の発達史(笑)は、以下の通り。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.c

    リベサヨって、リベラル左派の略だったの? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    sarabanda
    sarabanda 2013/09/23
    「左を自任しながら国家権力の介入を嫌悪するあまりネオリベに近づく層を左派と区別し揶揄する造語だった『リベサヨ』」
  • 日本人の人生は極端な生き方以外ないのか@松本孝行 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    アゴラに、松孝行さんが「日人の人生は極端な生き方以外ないのか」を書かれています。 http://agora-web.jp/archives/1521898.html(日人の人生は極端な生き方以外ないのか) これが、まさに下のエントリで述べた、「中間」だの「准正規」だのと卑下するような言い方をされている働き方こそがごくごく普通の働き方なんじゃないの?という話と通底する問題を提示しています。 十数年前は「いい大学に入って大企業に入れ」といい、そして今は「海外に行ってキャリアアップしろ」と言いますが、日の若者はそれ以外の生き方はないのでしょうか。まるで日人の若者が幸せで生きるためには、一道以外にはない、そう言っているような印象さえ受けます。 極端な生き方のみが称賛される社会は閉塞感を強めます。 ・・・・ 私には「海外へ行き経験を積め」と言う識者の方々は昔の「いい大学に入っていい会社に

    日本人の人生は極端な生き方以外ないのか@松本孝行 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 大石哲之氏のブラック企業論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    「大石哲之のノマド日記」というブログに、「ユニクロがブラックな当の理由。キャリアの分断にみるユニクロの真の闇」という興味深い記事が載っています。 http://tyk97.blogspot.jp/2013/03/blog-post.html エリートはハードワークでもブラックじゃない。ノンエリートは出世しなくてもブラックじゃない、では何がどうするとブラックになるのか?という、私が『POSSE』などで語ってきた話とかなり通底するテーマなので、是非上のリンク先にいって読んでいただきたいと思います。 以下はごく一部を引用。 よくブラック騒動をみると、すべて新卒で入社して店長にあてがわれたひとの話だ。 ユニクロの社部門のひとの話は全然書かれていない。 ここが味噌である。 ・・・ユニクロは、社と現場のキャリアが完全に分断されていまっている。 社は、中途採用で、マッキンゼーやらATカーニーやら

    大石哲之氏のブラック企業論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    sarabanda
    sarabanda 2013/09/23
    「ノンエリートにエリートの夢を見せてエリートまがいの猛烈ハードワークをさせて、使い捨てていくというのが、ブラックのブラックたるゆえんなのでしょう。」「疑似エリート仕様の日本型正社員イデオロギー」
  • 『<若者の現在>政治』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    小谷敏/土井隆義/芳賀学/浅野智彦 編『<若者の現在>政治』(日図書センター)をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.nihontosho.co.jp/2011/05/post-195.html >若者を覆う閉塞感・生きづらさや「右翼」「左翼」の図式にこだわる若者の潜在的な心理を解き明かし、社会を変える力・未来への希望を探求する! これは、『<若者の現在>労働』の姉妹編で、も一つ「文化」と合わせて3部作になるようです。 労働編については、編者でもある小谷敏さんの論文を取り上げましたが、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-01f6.html(「怠ける権利」より「ふつうに働く権利」を) 今回もまず小谷さんの「若者は再び政治化するか」について。今回も、まことに同感できる文章が書かれています

    『<若者の現在>政治』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 世田谷区の生活者と柏崎市・刈羽村の生産者 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    去る統一地方選挙で世田谷区長に、「原発依存から自然再生エネルギーへ」と訴えた保坂展人氏が当選したことは周知の通りですが、 http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/93aa8ef3ac00b4c57908c88cb9e70c3b(世田谷区長選挙、区民の良識の勝利。) 一方で、福島と同じく東京電力の柏崎刈羽原子力発電所を抱える新潟県の柏崎市と刈羽村では、原発推進派が優勢で、原発反対派は議席を減らしたようです。 http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/22239.html(反原発派勢力1議席減らす 柏崎・刈羽議員選挙) >第17回統一地方選後半戦は24日、長岡市などの8市町村議会議員選挙の投票が行われ、即日開票された。東日大震災による東京電力福島第1原発事故を受け、東電柏崎刈羽原発の安全対策が論点となった地元・柏崎市議

    世田谷区の生活者と柏崎市・刈羽村の生産者 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 日本のリーダーは現場重視の意味をわかっていない@守島基博 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    現在某研究会でご一緒させていただいている守島基博さんが、『プレジデント』で「有事のリーダーシップ、平時のリーダーシップ」という刺激的な文章を書かれています。 http://www.president.co.jp/pre/backnumber/2011/20110516/18931/18940/ >今回の震災では、日を代表するインフラ企業や政府トップに、リーダーシップの欠如が露呈した。 日型リーダーの特徴を分析すると、なぜ有事に弱いのかが浮かび上がってくる。 守島さんの議論を図でまとめるとこのようになるのですが、 ここでは2番目の「現場重視」ということについての、大変キツい指摘を。 >第二に日のリーダーたちは、現場重視、現場重視といいながら、当に現場を重視することの意味をわかっていたのだろうか、という疑問が出てきた。 >確かに、現場の意思決定力や問題解決能力を重視し、資源を投資し、現

    日本のリーダーは現場重視の意味をわかっていない@守島基博 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • OECD対日審査報告書2011年版 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    OECDが昨日、「対日審査報告書2011年版」を公表しました。 日語による要旨がアップされていますので、それを見ていきましょう。 http://www.oecd.org/dataoecd/6/5/47651437.pdf >2011年3月11日に発生した東日大震災は、日における観測史上最大の地震であり、戦後最悪の惨事をもたらした。この惨事により膨大な数の人命が失われたことに深い哀悼の意を表明するとともに、被災された方々に対して心よりお見舞い申し上げる。OECDは、今後日の関係当局と密接に連携し、この困難な時期に可能な限り日を支援する用意がある。 震災による損害の全容を評価することは依然として時期尚早であるが、その当初の影響としては、生産を低下させることが見込まれ、その後、復興策によりそうした影響は反転されるであろう。デフレの圧力は、成長への逆風であり続けるであろう。このため、日

    OECD対日審査報告書2011年版 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 「国が負担する」とは「国民全体がその費用を出し合う」ということ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    今次東日大震災の被災県で日夜奮闘されている地方公務員マシナリさん(実際、「ほとんど家にいない」状態のようです)が、久しぶりにエントリをアップされています。 http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-449.html(それぞれの役割) 論点は3つ。まず、震災から1か月が過ぎ、そろそろ「非常時のプロフェッショナル」から「平常時のプロフェッショナル」が必要となりつつあるということです。 そこで、 >となると、当然、そのプラスアルファの部分の作業に当たるマンパワーが必要となるわけですから、被災地以外の同業者による同業者の事業への支援が決定的に重要となります。公務員の世界では、全国知事会や全国市長会が率先して職員を現地に派遣する取組を始めていますが、民間の事業者におかれても、ぜひ被災地の支援のために人員をご提供いただくようお願いいたします。 2つめはある

    「国が負担する」とは「国民全体がその費用を出し合う」ということ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 戦時と戦後と復興期またはヘタレ人文系インテリの勘違い - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    これもまた今回の大震災の当事者である、宮城県で大学教授をされている小田中直樹さんのいささか辛辣な指摘。 http://d.hatena.ne.jp/odanakanaoki/20110322#p1 避難所の活動に参加した小田中さんは、現地にいないインテリができるのは、タイミングを良く見計らって提言することだと述べます。タイミングとは、 戦時:人命救助が優先されるが、行政をはじめとする指揮命令系統は不在=現場一任。沿岸部は、まだこの状態が残っている。 戦後:避難者のケアが重要になるとともに、指揮命令系統が復活してくる。仙台市内陸部などは、この段階の終わりに接近しつつある。 復興期:ゴミ収集や日常生活物資の搬入など、日常生活復帰が格化する。 です。 このタイミングを外すと、どういうトンデモな提言になるか、小田中さんがあえて標的にするのは、3月17日付け「共生社会をつくる」セクシュアル・マイノ

    戦時と戦後と復興期またはヘタレ人文系インテリの勘違い - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 日本破壊計画@朝日ジャーナル - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    なんというブラックユーモア! 千年の一度の大地震と大津波とそれが引き起こした原発事故により、日列島の東海岸が破壊されつつあるそのまっただ中に、「日破壊計画」というタイトルの特集を組んで朝日ジャーナルを送り込むとは! http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=12428 このタイミングのブラックぶりに比べると、中身は正直言ってそれほどのものとも思えませんでした。 あえてひとつ記事を引けば、やはり自らも魔法使いの弟子であった山口二郎氏の「政党政治は生き残れるのか デマゴーグを台頭させた政権交代の竜頭蛇尾」でしょうか。 次の文章は、そういう手合いを繁殖させた政治学者、政治評論家、政治部記者たちにこそ熟読玩味されるべきでしょう。 >・・・これらの勢力には共通した特徴がある。既成政治の否定を基調とするのは当然として、公共セクターの仕事に対

    日本破壊計画@朝日ジャーナル - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 湯浅誠氏が示す保守と中庸の感覚 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    『東洋経済』最新号は、左の表紙のように「崩れる既得権 膨張する利権」で、これはこれで大変興味深いものですが、ここでは、湯浅誠氏と城繁幸氏の対談がいろんな意味で大変面白く、取り上げたいと思います。 世間的には、湯浅誠氏と言えば、左翼の活動家というイメージで、城繁幸氏と言えば、大企業人事部出身の人事コンサルで、保守的とお考えかも知れませんが、そういう表面的なレベルではなく、人間性のレベルで見ると、なかなか面白い対比が浮かび上がってきます。 >横断的な労働市場を作ることは同感です。それを妨げるものとして、中途採用に消極的な企業や企業別組合、人材育成能力のない派遣業者などの問題があることも理解できます。ただ移るには環境を整えないと無理。第2のセーフティネットもうまくいきません。 >城さんの考えでは諸悪の根源は解雇規制ということになるわけだ。私もフレクシキュリティ政策は評価しますが、それは失業しても

    湯浅誠氏が示す保守と中庸の感覚 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • もう一歩のところまで分かっている藤沢数希氏 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ブログで何回か批判的に取り上げてきた藤沢数希氏ですが、日のエントリは出色です。 http://agora-web.jp/archives/1100806.html戦争って意外と簡単にはじまるかも) 尖閣問題から子ども時代の戦争ごっこ、そして進化生物学の知見を踏まえつつ、例の赤木智弘氏の「希望は戦争」を引いて、こう述べます。 >このグローバル資主義の世界で競争に敗れたものたちに「それでもあなたはこんなに豊かになった世界のおかげで飢えることなく生きていけます。ジャンクフードをべたいだけべれるぐらいのお金なら稼げますよね」といえばいいのだろうか。彼らはそれでもこの競争社会を当に心から感謝することができるのだろうか。 実際のところお金よりもはるかに格差がつくものがある。それは人々の承認や尊敬、異性を獲得する能力だ。多くの人の時間が限られており、付き合える人数も限られているから、人々が

    もう一歩のところまで分かっている藤沢数希氏 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    sarabanda
    sarabanda 2011/03/06
    「『ない』と言えてしまうのは、藤沢氏が社会的承認の結果の不平等を再分配する社会的仕組みの存在そのものをはじめから『悪』と考えているからでしょう。」
  • 「やりがい」型片思いメンバーシップの搾取 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    大変面白い、そしてさまざまなことを考えさせるドキュメントです。 著者は匿名の「エム」さん。 >仕事命、シングルマザーのエム(39歳)が入社したのは心身共にハードなベンチャー企業。常識はずれな要求と激務の末、職場の真ん中で倒れ、生死の境をさ まよった末、奇跡の復帰を遂げた彼女を待っていたのは、会社都合の理不尽なリストラだった。退職を余儀なくされたエムは、労災認定、未払い賃金の請求、パ ワハラ慰謝料を要求すべく、法律知識ゼロから会社に立ち向かった。人ごとではない、リアルで怖くて、しかも抱腹絶倒!? 読み出したら辞められないジェッ トコースター・ノンフィクション! 個々の事例は、ここでへたに紹介するより現物で直接読んでいただく方が遥かに迫真的ですので、ここではやや理論的に。 「心身共にハードな」仕事というのはさまざまにありえます。よく大企業の経営者が言いたがる「若い頃は金を払ってでも猛烈に働け」

    「やりがい」型片思いメンバーシップの搾取 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 「不寛容なリベラル」というパラドクス - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    『時の法令』巻頭の「そのみちのコラム」は私も一昨年担当しましたが、今年は千葉大学の水島治郎先生が執筆者の一人となっています。水島先生はオランダ政治研究の第一人者で、いろいろとお世話になっているのですが、9月15日号に掲載された標題のエッセイが大変おもしろいので紹介したいと思います。 >「ヨーロッパで移民批判の右翼が台頭」と聞けば、日ではネオナチなどの極右を思い浮かべ、反ユダヤ主義、暴力行動や反民主主義といったイメージを持つ人が多いだろう。 しかし、近年躍進したオランダや北欧の新右翼政党に着目すると、そのようなネオナチや極右とのつながりはなきに等しい。そして彼らの主張する論理が、従来の「極右」とはむしろ正反対であることに気づく。彼らの移民批判の論理は、リベラルな論理を徹底したところから出発しているのだ。 具体的にはどういうことかというと、 >彼らの主張のポイントは、リベラルな立場からイスラ

    「不寛容なリベラル」というパラドクス - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • ブラック企業の発生源としての「義務だけ正社員」 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    特定社労士の「しのづか」さんが、わたくしの発言にコメントされています。 http://sr-partners.net/archives/51595129.html(正社員だから無理を聞け、は通用しない) >>>むしろ問題は、かかる雇用保障義務が事実上存在しない中小零細企業の労働者でも、大企業モデルの無限定的労働義務が程度の差はあれ規範化されていて、一種のやらずぶったくりが可能になっていることではないかと思います。 >これ、私も切実に感じます。 ・・・・・ >正社員という名のもとに、経営者のやらずぼったくり、やりたい放題となっている中小零細企業の(一部の)実態があります。 このあたりは、裁判まで行かないあっせんレベルの実際の山のような個別労働紛争の中身を見ていると大変強く感じることです。 日の正社員システムは、それが(来の雇用契約ではあり得ないくらいの)高度の義務と高度の保障の間で釣り合

    ブラック企業の発生源としての「義務だけ正社員」 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    sarabanda
    sarabanda 2011/03/06
    「雇用保障と引き替えに無限定の労働義務を引き受けた大企業正社員モデルが労働法解釈のデフォルトになってしまっていることが、その次元の議論を却って難しくしてしまっているように思われます。」
  • 大企業モデル判例法理の功罪 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ブラック企業がらみの話ですが、結局、長期間の裁判をやれるメンバーシップ型の大企業労働者が起こした裁判で自分も典型的にメンバーシップ型の中にいる裁判官が作り上げてきたもろもろの判例法理が、その基盤の希薄な中小零細企業の労働者に対していかなる(プラスとマイナス双方の)効果をもたらしてきたのか?という再検討が必要なのではないか、と思います。 大企業労働者にとっては「俺のいうこと聞けねえからクビ!」なんてあんまり現実的でないので、仕事がなくなってもクビにならない整理解雇4要件が大事。 それを経営上合理的なものとするために時間外労働や配転等における企業側の広範な人事権を認めてきたことは、(一部の反逆的労働者を除けば)大部分の大企業労働者にとってはあまり問題ではなかった。というか、コストとベネフィットの釣り合いがとれていた。 ところが、判例法理は別に「大企業に限る」なんて書いていない。およそ雇用契約は

    大企業モデル判例法理の功罪 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    sarabanda
    sarabanda 2011/03/06
    「労働社会全体を広く見渡せば、大企業モデルの判例法理を余りにも一般的なあるべき姿として作り上げてしまったことのマイナスは結構大きかったように思われます。」
  • 日本型雇用システムと女性労働の葛藤 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    3日のエントリ「ネオリベラリズムとフェミニズムとの交叉を論ずるのなら・・・」の趣旨を理解していただくためには、今から四半世紀前の女性労働政策がどのような状況にあったかを振り返っていただく必要があるのかも知れません。 男女雇用機会均等法の制定作業が開始された頃の当時の労働省の女性官僚たちが共同執筆した高橋久子編『変わりゆく婦人労働』(有斐閣選書)というがあります。1983年4月の発行です。執筆者の中には佐藤ギン子、太田芳江、松原亘子等々という名前が連なっていますが、その序文を当時駐デンマーク大使だった高橋展子さんが書かれていて、当時の女性労働政策が置かれていた日独特の状況が明確に示されています。やや長いのですが、80年代半ばがいかなる時代状況であったかは、今の若い人々には意外と知られていないような気もするので、一つの時代の証言として、読んでいただきたいと思います。 >・・・私は日におけ

    日本型雇用システムと女性労働の葛藤 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)