ソニーグループの中で、独創性のある研究を担当する組織。それが「ソニーコンピューターサイエンス研究所(CSL)」である。CSLは1988年に創立され、コンピューターサイエンスはもちろん、近年では脳科学やシステム生物学、金融工学にまで研究の裾野を広げている。今すぐにでも製品化可能な先端技術から、ノーベル賞級の基礎研究までもが集まるユニークな研究所だ。 6月10日、CSLが都内の同研究所において関係者向けの研究公開イベント「Open House 2005」を開催した。ここではOpen House 2005で見つけたユニークな研究をいくつか紹介し、モバイル分野での可能性について考えてみたい。 サムネイルを見やすくする「筆記体コンテンツ」技術 CSLの研究テーマの中でも、実用化に近い場所にあるのがUI(ユーザーインターフェイス)関連の研究・技術である。今回のイベントでも、様々なUI研究の成果が発表さ