よく知られているように、映画・テレビ業界は、作品のリリースの時期と値段をメディアや地域ごとにずらしてトータルの収益を最大化しようとするウィンドウ戦略を取っています。アメリカでは、 映画: 劇場公開→DVD→有料ケーブル・チャンネルや機内上映→地上波で放送→ものによっては何度も再放送 テレビ番組: ネットワークでの放送→ものによっては系列ケーブルなどで数日中に再放送→DVD(シーズンが終了する頃)→翌シーズン→数シーズン続けばシンジケーション市場を経てローカル局で放送 といったコンテンツの流れがありますし*1、規模は違えど日本やイギリスなどでも同じようなことが行われています。 インターネットの普及とそれにともなうネット上の海賊行為(piracy)は、このウィンドウ・システムに大きなインパクトを与えました。まず、劇場公開からDVDリリースまでの間隔が狭まったり、映画の世界同時公開が増えたりする