営業を再開した三陸花ホテルはまぎくでは、セレモニーの冒頭、鎮魂と希望の鐘が鳴らされた=30日、岩手県大槌町、山本壮一郎撮影営業を再開した三陸花ホテルはまぎく=30日、岩手県大槌町、山本壮一郎撮影 【東野真和】東日本大震災で被災し、営業を休止していた岩手県大槌町の浪板(なみいた)観光ホテルが「三陸花(はな)ホテルはまぎく」(60室)と改名し、30日に再出発した。 震災時、秋田県からの宿泊客ら43人が、従業員の誘導で全員無事避難。その一方で、山崎龍太郎社長(当時64)や従業員計5人は犠牲になった。津波にのまれながら奇跡的に助かった山崎社長の弟、千代川茂さん(59)が新社長に就き、再建をめざしてきた。 新しい名前は、周辺に咲くハマギクにちなんだ。花言葉は「逆境に立ち向かう」。震災前後の大槌町などの写真の展示室も設けた。千代川さんは「都会で震災の記憶が風化しているのに驚いている。花言葉通り、