現在、デトロイト市警察に勤務しているアレックス・ヴィンソン巡査が世界中から非難を浴びている。彼はとある殺人事件の捜査を担当していたが、あろうことか被害者の高級腕時計を他の腕時計とすり替えて自分の所有物にしてしまったのだ。FBIまで出動するほどの大問題に発展している。 数か月ほど前、アメリカのデトロイトで死体が発見された。現場の状況から殺人事件と判断されたが、被害者の素性を示すものはなく、身元不明の遺体として扱われることになった。 担当になったアレックス巡査の捜査もむなしく、被害者の身元は結局特定できなかった。そのため、この事件の捜査は一時中断されることになった。 最近になって別の警察官が本件の捜査を再開したところ、証拠品整理の際にある異状が発覚した。現場検証時に撮影された写真には、被害者がドイツ製の高級腕時計を身につけている様子が写っていたが、警察署に保管されていたのは全く別の安物の時計だ