さて、日本三大図書館を個人的に選べと言われたら、きっと私は「武雄市図書館」(佐賀県武雄市)、「武蔵野プレイス」(東京都武蔵野市)そして今回ご紹介する「東洋文庫」(東京都文京区)を挙げるでしょう。 このなかでも東洋文庫ミュージアムにある「モリソン書庫」は美的感性を刺激するという点で、アタマひとつ突き抜けている存在感。 前に立つと圧倒され、息を飲まずにいられない迫力があり、「日本一美しい本棚」と評されることも。今回はそのモリソン書庫を擁する東洋文庫にどっぷり浸ってみましょう。 JR山手線駒込駅から約10分歩き、庭園「六義園」を越えたあたりにある「東洋文庫」。こちらは知る人ぞ知る、アジア全域の歴史と文化に関する東洋学研究のために開設された施設です。 広々としたエントランス。ガラス張りの入り口には東洋諸国の言葉で「ようこそ」の文字が。 「東洋文庫」というちょっとおカタイ名前の同施設は、国宝5点、重