日本電産の永守重信会長兼社長の理事長就任を機に、大きく変わり始めた京都学園大学(京都市)。100億円を大幅に超える私財を投じる永守氏が目指すのは、世界大学ランキングで東京大学、京都大学に次ぐ大学ナンバー3の座。一見、無謀にも見えるが、日本電産を一代で世界No.1の総合モーターメーカーに育て上げたカリスマ経営者は、「実現は十分可能」と自信を見せる。 日本初、モーターエンジニア養成コースも「君たちがどこの大学に落ちてここに来たのかは知らないが、落ちたことなんて気にするな」。4月1日、入学式であいさつに立った新理事長は、「永守節」全開で新入生に檄(げき)を飛ばした。 全国約600校のうち4割が定員割れを起こすなど、少子化の影響で冬の時代を迎えている私立大学。比較的歴史が浅く、知名度で伝統校に劣る私大は、とりわけ厳しい立場に立たされている。 2019年に創立50周年を迎える京都学園大も例外ではない