熊本地震で自宅が被害を受けたため、熊本市立小中高校に通う児童生徒たちが紛失するなどした教科書が、少なくとも約2500冊(5月末時点)に上ることが3日、分かった。市教育委員会によると、「半壊」以上の家屋被害が認定された罹災(りさい)証明書を添付して申請すれば、災害救助法に基づき、使えなくなった教科書や学用品が現物支給される。市が、3日に発表した補正予算案に関連経費2500万円を計上した。 支給されるのは、紛失、損傷した教科書や学校が指定する問題集▽筆記用具や体操服、楽器、雨具などの学用品-が対象。教科書と問題集は無償で提供される。学用品支給は上限額が原則、小学生4300円以内、中学生4600円以内、高校生5千円以内であれば無償支給される。 2012年の九州北部豪雨では、自宅が全壊や床上浸水するなどした市立小中高校の児童生徒計50人に教科書や学用品を支給した。市教委は熊本地震による申請者数