起業家のシェルドン・キンバー氏(46)は、太陽光を閉じ込めることが大きなビジネスチャンスにつながると考えている。 キンバー氏は太陽が降り注ぐ米テキサス州やカリフォルニア州で、輸送用コンテナほどの大きさの巨大な電池システムを数百基設置する取り組みを進める。こうした電池は日中に太陽光発電で生み出される電気を蓄える。日が落ちて電力需要が高まり送電網への負担が増すと、キンバー氏は電池が蓄えたエネルギーを高値で売る。 電力需要の急増や異常気象を背景に、こうした取引は収益性が高まるとの期待をキンバー氏は抱いている。 再生可能エネルギー開発の米インターセクト・パワーの最高経営責任者(CEO)を務めるキンバー氏は、「エネルギー移行において唯一確実なことは、変動が大きくなるということだ」と語った。 蓄電池には古い送電網の安定性を高め、風力や太陽光といった不安定な電力源を補完する役割がある。この分野で利益を得