『嫌われる勇気』(岸見一郎、古賀史健・著/ダイヤモンド社)のブームによって、日本人に広く知られるようになったアドラー心理学。その中でよく知られている共同体感覚や劣等感という考え方の本質には、「人間とは何か?」という問いがあります。アドラー本人が、この問いにどう答えていたのか。アドラー心理学の理解がずっと深くなる、彼の言葉を紹介します。 ※本稿は『超訳 アドラーの言葉』(岩井俊憲訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)を一部抜粋・編集したものです。 人間はとりわけ弱い動物の一つ ダーウィンによると「弱い動物は単独では生きることができない」という。人間もまた、とりわけ弱い動物の一つだ。単独で生きることができるほど強くないからだ。 人間は、自然界ではあまりに無力だ。 生命を維持するためには、多くの助けとなる文明手段や道具が必要だ。 この事実は、たった一人で、助けとなる文明手段や道具のない状態で、山
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