救急医療の重要な一翼を担う救急隊の方々の献身には感謝しています。私も商売柄何度もお世話になり、患者の救命のために一緒に力を尽くしましたし、その真摯な姿勢は自然に敬意を抱いています。昨今「たらい回し」問題がしばしば取り上げられますが、救急搬送における医療機関の受入状況等実態調査の結果についてを見ても、 分類 3回まで 4回以上 重症救急 96.1% 3.9% 産科救急 95.2% 4.8% 小児救急 97.3% 2.7% 救命救急 94.3% 5.7% 医療側の受け入れ態勢が弱体化していく中で優秀な成績を残していると考えています。 しかし医療側の受け入れ態勢の弱体化の進行は拍車をかけて進んでいます。どこかの弁護士がいくら「過剰反応」と力説しようが加古川心筋梗塞訴訟を始めとする各種の医療訴訟の影響は医師の心理に深刻なダメージを確実に与えています。もちろん訴訟の影響だけではなく、余りに過酷な救急