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ブックマーク / www.foocom.net (15)

  • 福島の動物たちのその後 ツバメの白斑、牛の全頭検査

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2015年4月29日 水曜日 キーワード:メディア 放射能 重金属 大震災、原発事故から4年と1か月経った4月17日に私の住む茨城県の2つの市でタケノコの出荷制限がようやく解除になった。翌週の4月24日にはさらに茨城県の1市と宮城県の1市でも解除されたが、まだ制限されたままの地域も残っている。イノシシの肉や山菜なども出荷(販売)できない地域は多い。福島県だけでなく周辺県でも原発事故の影響は続いている。 最近はほとんどニュースにならないが、研究者は家畜や野生動物、植物の放射性物質汚染の動向を調査し続けている。特別な予算がつかない中、最初から土日に現地調査を続けてきた人や、3年間の国の予算が切れた後も継続調査を続けている人

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    shoji-no 2015/04/30
  • 日本人と減塩 4日の「クローズアップ現代」は必見です! | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 東京大学大学院医学系研究科の佐々木敏教授から、4日のNHK「クローズアップ現代」に出ます、とお知らせをいただいた。テーマは「道は険しいけれど… ~“減塩社会”への挑戦~」だ。 おそらく、減塩というのは日人の健康にとってもっとも重要な改善ポイントの一つだろう。塩(塩化ナトリウム)を多く摂取して行くと、確実に血圧が上がって行くという明確な科学的根拠、エビデンスがある。それが、心血管疾患につながる。 日人は、国内外の調査で塩摂取量の多さが指摘されてきた。マスメディアはやれトランス脂肪酸フリーだ、無添加だ、とはやし立て、消費者

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  • 中国の期限切れ鶏肉問題—ファミマ社長の「裏切られた」にがっかり | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 中国品会社「上海福喜品」が、使用期限が切れた鶏肉や、床に落としたパテを拾って製造し販売していたとされる報道を受け、同社と取引をしていた日マクドナルド、ファミリーマートの2社は、同社の製造した製品の販売を中止した。 新聞やテレビでは「氷山の一角」と報じ、これまで中国で明らかになったの衛生問題や偽装等を改めて伝えている。偶然見たワイドショーでは、「中国は、材を加熱してべているため、衛生管理の意識が低い」と伝え、コメンテーターが「民度が低い」とつぶやいていた。日テレビは、こんな発言を許すほどになったのか。日もつく

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    shoji-no 2014/07/25
  • ヒスタミンはアレルギー物質ではない。微生物の適切な管理で、中毒を防ぐ | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 はごろもフーズが10月11日、缶詰の「シーチキン マイルド」からヒスタミンが社内基準を超えて検出されたとして、計672万個の回収を始めたとプレスリリースを出した。これを基に「はごろも、シーチキン672万個回収 アレルギー物質で」「アレルギー物質 基準超え シーチキン672万個回収」などの報道が出たが、これらの見出しは間違っている。ヒスタミンは、アレルギーのような症状を引き起こすが、タンパク質ではなく化学物質であり、アレルギー物質(アレルゲン)ではない。 アレルギーという誤解は、「私には関係ない」と思う人を産み出してしまう。それ

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  • ミツバチとネオニコチノイド系農薬、「予防原則」で思考停止にならないために… | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 EUは2013年12月から、ネオニコチノイド系農薬のうちの3種の使用制限を始める。先週、NHKが「クローズアップ現代」で取り上げたこともあり、日でもにわかに関心が高まっているようだ。だが、EUの規制の中身や日の対応を正しく把握したうえで議論が行われているとは思えない。 この問題、かなり複雑だ。簡単に「予防原則の適用を」と言えるような話ではない、と私は思う。重要な情報源をいくつか、ご紹介したい。 一口にネオニコチノイド系農薬といっても、種類はさまざま。ミツバチに対する毒性もさまざまだ。そのうちの3種、クロチアニジンとイミダク

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    shoji-no 2013/09/21
  • 「奇跡のリンゴ」から考える日本農業論〜農家、商店主が本音で語る食の未来 第1回 | FOOCOM.NET

    で一番、農薬にやさしい有機農家、久松達央さん、日で一番、リンゴとリンゴジュースの味にこだわる農家、水木たけるさん、自分が好きなものしか店に置かない、日で一番わがままな店主、安井浩和さん。この3人にFOOCOM.NET編集長の松永和紀が加わって、有機農業のこと、世界に日のリンゴを売る方法、客の胃袋をつかむべ物のこと……縦横無尽に3時間語り合った。べ物をめぐる「音」の話を4回にわたってお伝えしよう。 まず盛り上がったのは、話題の「奇跡のリンゴ」。どうも、有機農家にも、農薬を使うリンゴ農家にも評判はよろしくないようで……。 周囲のリンゴ農家が農薬を使うからこそ、無農薬が可能になる 水木:奇跡のリンゴの発祥の地、弘前市でリンゴを栽培して、ジュースなどの加工品も売っています。奇跡のリンゴは映画にまでなりましたから、地元は、大学や銀行などがとても盛り上がっています。でも、ほかのリンゴ農

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    shoji-no 2013/08/17
  • 「牛乳は危ない」説で気になること

    瀬古 博子 2013年6月20日 木曜日 キーワード:アレルギー メディア 栄養 ある大手投稿サイトでこんな趣旨の投稿をみつけました。 “自分の子どもは牛乳アレルギーではないが、給の牛乳は飲ませていない。かかりつけの小児科医が牛乳は体に悪いと言うからだ。給費から牛乳代を返してもらうには診断書が必要らしいが、他の学校ではどうなのだろうか。” これに対して、多くの意見が寄せられました。大方は「返金はむり」との内容でしたが、「牛乳は体に悪い」、「自分も子どもに飲ませていない」など同調する意見も少なからず出てきたことに驚かされました。 アンチ牛乳派の意見としては、例えば次のようなものがあります。 (1)牛乳のカルシウムは日人には不向きだ (2)牛乳は子牛のための飲み物であって人間の飲むものではない (3)えさにホルモン剤が入っている (4)牛乳ではなくて豆乳にすればよい いろいろ言われてしま

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    shoji-no 2013/06/21
  • “中国猛毒食品”のトリック(上) | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 週刊文春が3月28日号から「中国猛毒品」キャンペーンを行っている。いかに、中国製が怖いか、危ないか、書いてあるのだが、中国製への不安を煽る時にこれまでたびたび用いられてきたトリックが使われている。 その中から (1)猛毒とリスク (2)違反数と違反率(3)品目の違い(4)検査数の意味 (5)ピンとキリの混同—の5点を考えてみたい。 (1)猛毒とリスク—中国品の違反事例、リスクは高くない まずは、初歩の初歩。リスクの話からだ。週刊文春は、「品衛生法違反を犯しているから、猛毒」、と決めつけているが、Foocom読者ならよく

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    shoji-no 2013/04/11
  • 生のジビエ料理なんて紹介しちゃダメ! 週刊文春さん | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 先々週、先週と、「週刊文春」が “中国猛毒品”の告発キャンペーンをしている。3月28日号と4月4日号。この後も続くらしい。 週刊文春は数年置きにこのキャンペーンをやるが、中国に対する反感が強まっている時期だと、やっぱり売れ行きが伸びるのだろうなあ。タイムリーにカンフル剤を使う、という感じでしょうか。 どれどれ、と読んだが、書く手法が以前と同じ。古い、手あかにまみれた“トリック”が使われている。 なんだか情けなくなりつつ、ほかの記事を読み進めて、3月28日号のエッセイにぶち当たった。驚愕! とてつもなく危ない品が「とろーんと

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    shoji-no 2013/04/01
  • 科学にとっての悲しい日。 メディアにとってはもっと悲しい日~Séralini事件(上)

    執筆者 宗谷 敏 油糧種子輸入関係の仕事柄、遺伝子組み換え作物・品の国際動向について情報収集・分析を行っている GMOワールドⅡ 宗谷 敏 2012年10月29日 月曜日 キーワード:バイテク メディア 農薬 2012年9月19日、フランスCaen大学の分子生物学教授Gilles-Eric Séraliniらのグループ8名が、ジャーナル「Food and Chemical Toxicology」 に「Long term toxicity of a Roundup herbicide and a Roundup-tolerant genetically modified maize(除草剤ラウンドアップとラウンドアップ耐性GMトウモロコシの長期毒性)」と題した論文を発表した。ピアレビュー(査読)を経た論文である。同日Séralini教授はロンドンにおいて件に関する記者会見を開催した。(上

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  • コーラに発がん性? また同じトリックが使われている | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 「キリンメッツコーラに、発がん物質が含まれていることが分かった。キリンビバレッジが認めた」という書き出しで始まる記事がMy news Japanというサイトに出て、少し話題になっている。 でも、「また、このトリックか!」と、既視感に襲われているのは、私だけではないはず。発がん物質という言葉で市民を震え上がらせるのは、市民団体やメディアなどがこれまで、さんざんとってきた手法。だが、ごく普通の品にも、自然に生成する発がん物質が数多く含まれていることがわかってきて、様相は変わった。 発がん物質のリスクは、その毒性の種類や含まれる量

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  • 新基準値移行で、検査の網の目をすり抜ける食品が増える? | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 読売新聞が2月4日付社説で「品の放射能 厚労省は規制値案を再考せよ」と主張した。全国紙が、「放射線リスクゼロを求める一部消費者への迎合では、経済や社会に混乱と不安を広げるだけだ」と、新基準値案について正面から論じたのは価値あることだと思うけれど、放射線審議会での審議で、おそらくもっとも重要な指摘の一つ、と思われることが、内容から抜けてしまっている。 それは、基準値を下げることが、必ずしもリスク管理の強化、安全の向上にはつながらず、逆に高汚染の品の流通を見逃しかねない、という可能性だ。 この点についてFoocomでは、1月2

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  • 全頭検査の二の舞か

    執筆者 中野 栄子 日経BPグループ勤務。03年~10年までの機能と安全を考える専門サイト「FoodScience」のウェブマスター FoodSicenceその後 中野 栄子 2011年8月1日 月曜日 キーワード:健康品 汚染物質 添加物 中毒 4月に寄稿したまま、その後が続かなくて申し訳ありません。野暮用に忙殺されている間に、世の中は大変なことになっていました。4月末には、生の肉料理ユッケをべた幼児を含む4人が腸管出血性大腸菌の中毒によって亡くなるという悲惨な事故が起こり、7月に入ると、全国で放射性セシウムに汚染された稲わらを餌として与えた牛の肉から、規制値を超える放射性セシウムの検出が相次ぎ報告されました。今年は、牛肉にとって大変な厄年のようです。 実際、ユッケ事件を引き起こした渦中の焼き肉店は経営が破綻しましたし、ほかにも多くの焼き肉店が倒産の危機にさらされていると聞きま

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    shoji-no 2011/08/03
  • コレステロールには“善玉”も“悪玉”もない

    佐藤 達夫 2011年7月8日 金曜日 キーワード:栄養 ●LDLは栄養成分の塊 肝臓で作られた栄養成分(コレステロールやタンパク質等々)は、血液によって、体の各部(の細胞)へと運ばれる。このとき、タンパク質は、血液中の水分(血漿という)と相性がいいので、たとえそのままの形でも血液中をうまく移動できる。しかし、脂質であるコレステロール(や中性脂肪など)は、そのままの形では血液中をうまく移動できない(水と油というように、血漿とコレステロールは相性が悪いので)。 そこで、肝臓では、コレステロールなどの脂質成分を、タンパク質でくるんだ物質を作って、血液中を移動させている。じつに見事な仕組みである。この「脂質成分をタンパク質でくるんだ物質」をリポプロテイン(Lipo-protein)という(リポは脂質、プロテインはタンパク質という意味)。 肝臓を出ていくときのリポプロテインは、コレステロール等の脂

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    shoji-no 2011/07/09
  • かわいそうな男の子

    執筆者 唐木 英明 東京大学名誉教授。品安全委員会リスクコミュニケーション専門調査会専門委員。日学術会議副会長 安全と安心のあいだに 唐木 英明 2011年5月3日 火曜日 キーワード:中毒 生肉のユッケをべた男の子2人が病原性大腸菌O111に感染して死亡した。松永編集長が特集で取り上げているが、私も一言付け加えたい。 病原性大腸菌は牛の消化管の中にいる。肉処理場で肉や内臓が糞で汚染されることは珍しくない。すると肉や内臓に病原性大腸菌が付着する。 もちろん、加熱すれば菌は死ぬ。しかも菌は肉の表面にしかいないので、ステーキのような肉の塊は、表面だけ加熱すれば中は生焼けでも問題はない。しかし、ひき肉の場合には中心まで加熱しないと菌は死なないので、ハンバーグの生焼けは危ない。 だから「肉が新鮮だから、生でも大丈夫」というのは大きな誤解だ。新鮮な肉や内臓に病原性大腸菌が付着しているのだ

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