船井電機は,電力線搬送データ通信(PLC)のモデムを筐体内に内蔵した薄型テレビを試作し,2007 International CESに出展した。 電源ケーブルをコンセントにつなぐだけでテレビをLANに接続でき,外付けのアダプタなどが不要であるのが特徴だ。北米でテレビなどに強い同社だが,現時点の主力は依然CRT型テレビ。液晶テレビでは後発になる分,新機軸を打ち出して消費者にアピールする狙いがある。 船井電機が採用したPLCモデムは,パナソニック コミュニケーションなど松下グループが開発した「HD-PLC」仕様に基づくPLCモジュール(関連記事)。これを,32型の液晶テレビの電源コードを接続する部分の筐体内に収容した。これまでPLCメーカーは「家電の筐体内にモデムを内蔵してしまえば電源コード以外の配線なしにLANに接続できるのがPLCの魅力」と主張してきたが,試作機ながらもテレビで実際にPLC
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