IP-VPN(仮想閉域網)や広域イーサネットと共に,企業ネット構築に欠かせないサービスとなっているのがインターネットVPN。2005年夏に実施した本誌恒例の企業ネット調査では,支線系ネットワークへの採用率で長らくトップの座を占めてきたIP-VPNを抜き去り,ついに首位へと躍り出た。拠点規模によって複数の通信サービスを使い分ける「メリハリ・ネットワーク」の浸透も進み,中小規模拠点へインターネットVPNを導入する企業は今後も増え続けるだろう。 しかし“支線系ネットの王者”の地位は,決して安泰とは言えないのも事実。コストの安さがインターネットVPNの大きな武器だがその一方で,「運用や管理が面倒」,「通信品質が不安定」といった欠点が依然として付きまとう。さらに,専用の閉域網を使うが割安な「エントリーVPN」と呼ばれる新サービス群も,中小規模の拠点収容に威力を発揮し始めている。エントリーVPNが,イ